「フランスのアカデミー賞」と言われるセザール賞にて最多10部門にノミネート。スウェーデンで実際におき、ドキュメンタリーも放映されるなど話題を呼んだ“実話”を基に描く、サエないおじさんシンクロチームの人生リスタートをかけた感動のヒューマンドラマ、ジル・ルルーシュ監督による『SINK OR SWIM』の邦題が『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』として2019年7月12日(金)に日本公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルが解禁となった。
2年前からうつ病を患い、会社を退職して引きこもりがちな生活を送っているベルトラン(マチュー・アマルリック)。子供たちからは軽蔑され、義姉夫婦からも嫌味を言われる日々をどうにかしたいと思っていたある日、地元の公営プールで「男子シンクロナイズド・スイミング※」のメンバー募集を目にする。途端に惹きつけられたベルトランはチーム入りを決意するが、そのメンバーは皆、家庭・仕事・将来になにかしらの不安を抱え、ミッドライフ・クライシス真っただ中のおじさん集団だった。シンクロ選手のコーチ、デルフィーヌ(ヴィルジニー・エフィラ)のもと、あらゆるトラブルに見舞われながらもトレーニングに励むおじさんたち。そして無謀にも、世界選手権で金メダルを目指すことになるのだが・・・?
本作の最大の魅力の一つが、劇中登場する様々なタイプの“おじさんキャラクター”たち。引きこもりニートおじさん・ベルトランをはじめ、不満だらけの怒れるおじさん・ロラン(ギョーム・カネ)、現実に向き合えない中二病おじさん・マルキュス(ブノワ・ポールヴールド)、夢に破れた夢追いおじさんシモン(ジャン・ユーグ・アングラード)、いつも一人ボッチのピュアおじさん・ティエリー(フィリップ・カトリーヌ)など、まるでダメなおじさんたちの見本市だけど、どうしても憎みきれず応援したくなる愛らしさで溢れている。
監督はフランス公開1週目で興行収入25億円を突破した大ヒット作『セ・ラ・ヴィ』(2017)にも俳優として出演、多彩な才能を持つジル・ルルーシュ。主演を務めるのはフランスを代表する演技派俳優、マチュー・アマルリック。『潜水服は蝶の夢を見る』(2007)でアカデミー賞にノミネート、2017年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門ポエティックストーリー部門を受賞、彼の元パートナーであり、パリが生んだ20世紀最高の歌姫『バルバラ?セーヌの黒いバラ』では監督・脚本・出演を務めるなど才能あふれる彼が、劇中、実際とは真逆のうつ病を患い引きこもりがちの“なさけないニートおじさん”を演じる姿は必見だ。
※2017年7月22日、国際水泳連盟が種目名を「シンクロナイズド・スイミング」から「アーティスティックスイミング」に変更すると発表。伴い、日本水泳連盟も2018年4月1日から種目名等を「アーティスティックスイミング」に一斉に変更した。
作品タイトル:『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』
出演:マチュー・アマルリック、ギョーム・カネ、ブノワ・ポールヴールド、ジャン・ユーグ・アングラード
監督:ジル・ルルーシュ
脚本・脚色:ジル・ルルーシュ、アメッド・アミディ、ジュリアン・ランブロスキーニ
日本語字幕:加藤リツ子
原題『Le grand bain』
英題『SINK OR SWIM』
2018/フランス/スコープサイズ/122分/カラー/フランス語/DCP/5.1ch/PG-12
配給:キノフィルムズ/木下グループ
コピーライト:(c)2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Productions
7/12(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他ロードショー