男性による『白鳥の湖』でバレエ界、演劇界に革命を起こしたマシュー・ボーン氏。バレエ史上初、4ヶ月公演というロングラン世界記録を樹立した驚異のバレエがこの夏、新演出版となって11日間の限定公演で来日する。
バレエ作品で最も有名な作品と言っても過言ではない『白鳥の湖』。
悪魔によって白鳥の姿に変えられてしまったオデット姫と若き王子の悲恋を描いたチャイコフスキーの古典バレエを、マシュー・ボーンは、力強い男性ダンサーが野生的な魅力たっぷりに白鳥を演じ、スタイリッシュな衣裳や斬新なセットと共に、エネルギッシュで美しいコンテンポラリー・ダンスに一新した。
1995年に初演された当時、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサーに昇格したばかりのアダム・クーパーを起用するという大胆なキャスティングも行い、バレエ界を驚かせる。
アダム自身、男性で白鳥の湖を上演するというアイディアを聞いた時は、「正気なのか?」と思ったほどだ。実際、初演の幕が開けると、席を立つ観客がいるほど衝撃的だったのだ。しかし、この作品は一夜にしてバレエ界の常識を覆す伝説的な作品となったことは今でも記憶に新しい。
そして今回、マシューが新たに主役スワン/ストレンジャー役に起用したのが、昨年英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに昇格し、アダム・クーパーの再来との呼び声が高い、バレエ界の若き新星マシュー・ボール。ミュージカルの世界からオーディションでマシューに見出され活躍を続けるウィル・ボジアー。
そして長年イングリッシュ・ナショナル・バレエでソリストとして活躍し続けたマックス・ウエストウェルの3人だ。それぞれ異なる魅力を放つ3人のスワンがこの夏、渋谷に初来日。
主役スワン/ストレンジャー役 マシュー・ボール Photo by Johan Persson
主役スワン/ストレンジャー役 ウィル・ボジアー Photo by Johan Persson
主役スワン/ストレンジャー役 マックス・ウエストウェル Photo by Johan Persson
さらには、マシューの革新的な作品創りとその功績は、バレエ界の枠を超え高く評価され、先日行われた英国で最も権威ある舞台芸術賞、ローレンス・オリビエ賞にて特別賞を受賞した。
そんな彼が、1995年の初演以来はじめて、振付や照明など細部にわたり手を加えた新演出版マシュー・ボーンの『白鳥の湖~スワン・レイク~』が日本に上陸する。すでにイギリス国内において「伝説が再び」と評される本作の日本公演が今から待ち遠しい。
キャスト情報
<スワン/ストレンジャー役>
左より)マシュー・ボール、ウィル・ボジアー、マックス・ウェストウェル
◆マシュー・ボール(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルダンサー)
◆ウィル・ボジアー
◆マックス・ウェストウェル
◆ドミニク・ノース
◆ジェイムズ・ラヴェル
※全キャストは公式HPをご覧ください。
https://matthew-swan.com/
公演情報
マシュー・ボーンの『白鳥の湖~スワン・レイク~』
期間:7月11日(木)~21日(日)
会場: Bunkamuraオーチャードホール
料金:S席 13,000円 A席 9,500円 B席6,000円
チケット好評発売中
チケットに関するお問い合わせ:
ホリプロチケットセンター 03-3490-4949(平日10:00~18:00 / 土10:00~13:00 / 日祝休)
<公式HP>
https://matthew-swan.com/
https://horipro-stage.jp/stage/swanlake2019/