【レポート】観客大熱狂!映画「HUMAN LOST 人間失格」 フランス・アヌシー国際アニメーション映画祭にて世界初上映

HUMAN LOST 人間失格

日本文学の傑作である太宰治の「人間失格」をダイナミックにリメイクした『HUMAN LOST 人間失格』。破滅に至った一人の男の生涯を描き、その深い死生観・文学性が今なお強烈な衝撃を与え続ける不朽の名作が、世界に誇る日本最高峰のクリエイター陣によって再構築される『HUMAN LOST 人間失格』として太宰治生誕110周年を迎える2019年、全世界公開となる。

この度、フランスで開催中の世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭にて、『HUMAN LOST 人間失格』のスクリーニングイベントが開催され、興奮の渦を巻き起こした現地のレポートが到着した。

目次

アヌシー国際アニメーション映画祭『HUMAN LOST 人間失格』スクリーニング

日時(現地時間):2019年6月14日(金)20:30~22:30
開催場所: フランス・アヌシー市 ボンリュー・グラン・サーレ(Bonlieu Grande salle)
登壇者(敬称略):岩野貢(MAGNET)、尾畑聡明(スロウカーブ)

6月14日(現地時間)、『HUMAN LOST 人間失格』がアヌシー国際アニメーション映画祭にて世界初上映、大熱狂で迎えられた。上映会場は市街中心にある映画祭のなかで最大の会場であるボンリュー・グラン・サーレ(Bonlieu Grande salle)。さらに映画祭で最も盛り上がる週末・金曜日夜20時30分からスタートとなった。

これまでもいくつもの傑作を生みだしてきたスーパーバイザー本広克行(「踊る大捜査線」「PSYCHO-PASS サイコパス」)、監督の木﨑文智(「アフロサムライ」「バジリスク ~甲賀忍法帖~」)、アニメーション制作のポリゴン・ピクチュアズ(「GODZILLA」三部作、「BLAME!」)による最新映画への期待の大きさが感じられる。

会場の盛り上がりは、期待をさらに上回った。開始前から会場前は長蛇の列となり、多くのファンが世界で初めて目にする本作を心待ちにしたおよそ1000名収容の会場は若者から大人のファンまでぎっしり埋めつくされ、超満員となった。そこにゲストである本作のチーフプロデューサー岩野貢さん(MAGNET)とプロデューサー尾畑聡明さん(スロウカーブ)がMCに招かれ姿を見せると、割れんばかりの拍手が起こった。

チーフプロデューサー 岩野貢さん

 

プロデューサー 尾畑聡明さん

岩野さんが「日本のクリエイターやアニメをもっと海外で評価してもらおうと、海外先行上映をしたいと思いました」と挨拶すると、観客は喝采で答える。尾畑さんは「人間失格に通底する“個と社会”というテーマが、今のSNS・インターネット社会において、よりビビッドで無視出来ないテーマだと感じ、それを表現したいと思いました。」と、企画の意図を説明した。また見どころとして「木﨑文智が初のフルCGで挑んだアクション。次世代を切り拓いていく企画」を挙げた。

拶の最後には、満員の観客をバックにフォトショット。「HUMAN!」の掛け声に「LOST!」を返すコールアンドリスポンスで、会場は「HUMAN LOST」の歓声で挨拶を終了した。

上映中は先の読めない展開、次々に繰り出すアクションに、多くがスクリーンに魅入っていた。遅い時間にも関わらず、席を立つ人も見られず、作品ががっちりと観客の心を掴めたようだ。上映後の観客の反応も興奮に溢れており、「アクションシーンの連続に興奮した!」、「テーマが奥深く、終わった後に友だちと話し込んでしまった」といった感想が次々に寄せられました。映像界の最前線を走るCG表現、それにドラマ性たっぷりの両方で、観客は大満足。

7月5日(金)(現地時間)には、アメリカ最大のアニメ・コンベンションであるロサンゼルスの「AnimeExpo 2019」での北米プレミアムも控えており、大庭葉藏役の宮野真守、監督・木﨑文智が登壇予定。フランスからアメリカ、『HUMAN LOST 人間失格』の世界での熱狂はまだまだ広がりそうだ。

ストーリー
「恥の多い生涯を送って来ました。」
医療革命により、“死”を克服した昭和111年の東京――
人々は体内の“ナノマシン”とそれらを“ネットワーク”により管理する“S.H.E.L.L.”体制の支配により、病にかからず、傷の手当を必要とせず、120歳の寿命を保証する、無病長寿を約束された。
しかし、その究極的な社会システムは、国家に様々な歪を産み出す。埋まることのない経済格差、死ねないことによる退廃的倫理観、重度の環境汚染、そして、S.H.E.L.L.ネットワークから外れ異形化する“ヒューマンロスト現象”……。
日本は、文明の再生と崩壊の二つの可能性の間で大きく揺れ動いていた。

大気汚染の広がる環状16号線外(アウトサイド)――イチロク。
薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる“大庭葉藏”は、ある日、暴走集団とともに行動する謎の男“堀木正雄”とともに特権階級の住まう環状7号線内(インサイド)への突貫に参加し、激しい闘争に巻き込まれる。
そこでヒューマンロストした異形体――“ロスト体”に遭遇した葉藏は、対ロスト体機関“ヒラメ”に属する不思議な力をもった少女“柊美子”に命を救われ、自分もまた人とは違う力を持つことを知る――

堕落と死。生と希望。男は運命に翻弄され、胸を引き裂き、叫ぶ。
怒り。悲しみ。憐れみ――絶望に呑みこまれ、血の涙とともに大庭葉藏は“鬼”と化す。

貴方は、人間合格か、人間失格か――

作品タイトル:『HUMAN LOST 人間失格』
<CAST>
大庭葉藏:宮野真守
柊美子:花澤香菜
竹一:福山潤
マダム:沢城みゆき
恒子:千菅春香

<STAFF>
原案:太宰治「人間失格」より
スーパーバイザー:本広克行
監督:木﨑文智
ストーリー原案・脚本:冲方丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース:MAGNET/スロウカーブ
配給:東宝映像事業部

公式サイト:human-lost.jp
公式Twitter:@HUMANLOST_PR
コピーライト:(C)2019 HUMAN LOST Project

2019年 全世界公開

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