「フランスのアカデミー賞」と言われるセザール賞にて最多10部門にノミネート。スウェーデンで実際に起き、ドキュメンタリーも公開されるなど話題を呼んだ“実話”を基に描く、サエないおじさんシンクロチームの人生リスタートをかけた感動のヒューマンドラマ、ジル・ルルーシュ監督による『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』が7/12(金)公開となる。この度、“モラハラ・パワハラに負けずスパルタコーチに必死にくらいつくおじさんたちを切り取った本編映像シーンが解禁となった。
この度解禁されるのは自分の娘ほどの年齢のコーチ・デルフィーヌに容赦無くしごかれるが、愚痴ひとつこぼさず必死にくらいつくおじさんたちを捉えた場面。前任のコーチが休暇に入ったため、代わりに入ってきたのは車椅子に乗った女性コーチだった。その姿を見たティエリー(フィリップ・カトリーヌ)が気遣って車椅子を補助しようとするも「誰が頼んだ?」と初対面でいきなり頬を平手打ちされ「汚い手を引っ込めて戻れ」と怒鳴られしまう。いったい何が起こったか分からず呆然とその様子を見守るおじさんたちだったが、その後も何かを一言発言するたびになぜか殴られる・・・という壮絶なスパルタ指導が始まった。寒中での屋外ランニングやでの演技指導、丸太を抱えたスクワットなど基礎をどんどん学んでいくおじさんたち。これまでの漠然とした水中練習とは違い、この基礎練習に彼らは意味を感じ始め、金メダルを目指した彼女のスパルタ指導に食らいついていく―。側から見えればコメディにしか見えないが、シンクロで人生一発奮起を目指すおじさんたちの本気度を感じさせるシーン映像となっている。
本作の魅力のひとつが劇中登場する様々なタイプの“おじさんキャラクター”たち。引きこもりニートおじさん・ベルトランをはじめ、不満だらけの短気おじさん・ロラン(ギョーム・カネ)、会社は倒産寸前、現実に向き合えない中二病おじさん・マルキュス(ブノワ・ポールヴールド)、ミュージシャンを目指し続けるも娘から「パパには才能が無い」と一刀両断、だけどめげない夢追いおじさんシモン(ジャン=ユーグ・アングラード)、いつも1人ボッチのピュアな童貞おじさん・ティエリー(フィリップ・カトリーヌ)など、まるでダメなおじさんたちの見本市だが、思わず前のめりに応援したくなる愛らしさで溢れている。
監督はフランス公開1週目で興行収入25億円を突破した大ヒット作『セラヴィ!』(2017)にも俳優として出演、多彩な才能を持つジル・ルルーシュ&主演を務めるのはフランスを代表する演技派俳優、マチュー・アマルリック。『潜水服は蝶の夢を見る』(2007)でアカデミー賞にノミネート、2017年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門ポエティックストーリー部門を受賞、彼の元パートナーであり、パリが生んだ20世紀最高の歌姫『バルバラ~セーヌの黒いバラ』では監督・脚本・出演を務めるなど才能あふれる彼が、劇中、実際とは真逆のうつ病を患い引きこもりがちの“なさけないニートおじさん”を裸一貫で演じる姿は必見だ。この夏、彼らが日本中のミドルエイジを奮起させる。
※2017年7月22日、国際水泳連盟が種目名を「シンクロナイズド・スイミング」から「アーティスティックスイミング」に変更すると発表。伴い、日本水泳連盟も2018年4月1日から種目名等を「アーティスティックスイミング」に一斉に変更した。
作品タイトル:『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』
出演:マチュー・アマルリック、ギョーム・カネ、ブノワ・ポールヴールド、ジャン・ユーグ・アングラード
監督:ジル・ルルーシュ
脚本・脚色:ジル・ルルーシュ、アメッド・アミディ、ジュリアン・ランブロスキーニ
日本語字幕:加藤リツ子
原題『Le grand bain』
英題『SINK OR SWIM』
2018/フランス/スコープサイズ/122分/カラー/フランス語/DCP/5.1ch/PG-12
配給:キノフィルムズ/木下グループ
コピーライト:(c)2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Productions
7/12(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他ロードショー
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