文豪のおまる
今日はついに雪らしきものがちらついていた。でも寒さはまだまだこれから~
冬になるとついつい外出するのが面倒になるので、体を動かすためにもなにか自分でやる気をおこさねばと思う・・・という事で今週末はドナさん(義妹)とヘミングウェイ博物館へ行った。
Ernest Hemingway
は言わずと知れたノーベル文学賞作家、アメリカを代表する文学・・・って書くと、いかにもヘミングウェイの本を読みつくしたように聞こえるが、実は一冊も読んだことがない←言い訳にも自慢にならんけど、アメリカ文学に興味なかった(恥&笑)
オークパーク(Oak Park)
実はヘミングウェイ博物館というよりも、博物館があるオークパークに行ってみたかった。シカゴのダウンタウンから西へ約16kmのところにある豪華住宅が立ち並ぶ街。アメリカを代表する建築家フランクロイドライトのスタジオや彼が建てた住宅が並んでいて、それを見るツアーもある。この建築物を見て歩こうかとも思ったけど、寒いからそれは春になってからにしよ~とヘミングフェイの方を選んだ。街並みは聞いていた通り閑静でゆったりしていた。 →オークパーク
ヘミングウェイ博物館と生家
博物館は1フロア にこじんまりとまとまっていて、ヘミングウェイが生まれてから亡くなるまでの写真や遺品が展示してあった・・・この当たり、よくある博物館。もちろんT-シャツなんかのGoodsも売っている。興味深かったのは、小さなTVで上映していたドキュメンタリーフィルム・・・ヘミングウェイの近親者のインタヴューなどが収録してあった。
博物館から100mぐらい(?)歩くとヘミングウェイが生まれた家(内部復元)がある。神戸の異人館を思い出させるような家やったけど、中へ入ると彼の文学を読んだことがないにもかかわらず、彼の世界へ引き込まれていくようで不思議やった~すぐその気になりやすい単純な性格やからね、私・・・
アンドリューというボランティアのおじいちゃんが中を案内してくれた。内装はヴィクトリア調やけど、当時の最新こん炉のあるキッチン、電気照明はかなりモダンだったらしい。
家族写真の一番右側が、アーネスト・ヘミングウェイ、一番左が彼の姉なのだが、当時、女性がパンツをはくというのは、しかもそれを写真に記録するというのはすごい事だったらしい。
図書室にはヘミングウェイの2人の祖父(父方と母方)のArmy Recordが飾ってある。これが幼少のヘミングウェイに祖父から直接語られた事が、少なからず彼の戦争を題材にした小説に影響を与えた、とアンドリューおじいちゃんは力説する。
ヘミングウェイの父は医者、母は声楽家。母は父よりも収入が高く、リビングの中心に自分の写真を飾るような・・・つまり「私がこの家の主人よ」と主張するような強い女性だったとか・・・
ヘミングフェイが産声をあげたベッドは優雅な母の寝室にある・・・こんな部屋に泊まってみたいかも?
この母の寝室にはベビーベッドも一緒に置かれているのだが、その横をふと見ると
・・・それは「おまる」やった・・・う~むむ、文豪の「おまる」は籐で装飾してあって優雅やなあ・・・当時はこういうのが普通やったんやろうか?現代の「アヒル型のおまる」なんかとは違った趣やなあ~
ヘミングウェイの博物館&生家、私の家から車で25分ぐらいなので、季節を変えてまた来てみたいと思う・・・っていうか、アメリカ文学に興味ないとか言ってないで、遅ればせながら、作品を読んでみようと思った。