リンカーンな小旅行
何者かが私のメールに進入し、変なメールを送りつけている!ご迷惑をおかけしてしまったみなさん、申し訳ございません。不審なメールを受け取ったら無視して下さい。
それにしても暑い。が、しかし、35Cぐらいの事で電車が2時間10分も遅れる理由にはならへんと思う(泣)昨日はドナさんとスプリングフィールドへ行ってきたんやけど、めっちゃ長かったわ~
それでなくても219マイル(東京ー名古屋間ぐらいの距離)を3時間半もかかるAmtrackという電車。新幹線になれた日本人には信じられへん遅さやのに、行き1時間半、帰り2時間10分も遅れるとは、怒りも通りこして笑うしかない。オバマ大統領の公約に「中西部に高速鉄道」というのがあるんやけど、ぜひ実現にもっていってほしい!!電車の遅れにはみんな慣れてる(?)みたいで怒りだす人もおらずあきらめた様子やったんは、おおらかでいいのか、諦めてしまってて悪いのか?(笑)
中西部によくあるトウモロコシ畑が延々続く中、ふと風力発電がみえた。
ずーっと、ずうーっとトウモロコシばっかりの畑に窓を見るのも飽きてしまうほど。
駅を降り立つとすぐにイリノイ州議会議事堂が見える。しかし他には何もなくて、びっくり。
ほんまに州都なん?カリフォルニアの州都がロスではなくてサクラメントであるように、シカゴが経済的に重要な都市であってもスプリングフィールドがイリノイ州の州都。このギャップは、日本の県庁所在地のイメージとはかなり違う感じ。
目的地「リンカーン博物館」へは徒歩3分ぐらい。途中でリンカーンと語らう(?)ドナさんが、のどか。
ドナさんはリンカーンの大ファン。今回の私の誘いにも快くのってくれた。パトちゃんは「ゴメン、暑いしAmtrackダメやねん」と家でお留守番(笑)
あんだけ遅れる電車なら気持ちも、めっちゃわかる!お洗濯しといてくれたし、つきあいが悪いのは許してあげよう~
リンカーンの子どもの頃から大統領、南北戦争、最後はお葬式の様子までが蝋人形で展示されていて、めっちゃわかりやすい。
当時の写真などもタッチパネルで個々の説明が読めるなどハイテク色々で楽しい。
博物館ショップ好きの私、「ゲティスバーグ演説(Gettysburg Address)自筆原稿」の複製品を3ドル99セントで買った(笑)
6月から公開になったこの自筆原稿を見る為にここに来た。
最初シカゴ・トリビューン紙でこのゲティスバーグ演説の事を読んだときは、いつもながら歴史アホアホな私は「なんやったけな、それ?」のレベルやってんけど(汗)
そうこれが!あの有名な「人民の人民による人民の為の政治(gavament of hte peole, by the people, for the people)」という南北戦争(奴隷解放)の時の演説というのがわかった(←最初からわからんかったんは恥ずかしいが、学んだのでよしとする私(汗))
戦後GHQのマッカーサー最高司令官は、憲法草案前文にこの一節を織り込み、日本国憲法の一部となっている。
リンカーンの手書き原稿は、実は5つある。そのうち3つはチャリティー目的で演説の後に書かれたものらしい。私達が見たのはEverett Copyと呼ばれるもの。政治家でハーバード大学学長だったエドワード・エヴァレット(Edward Everett)にわたり、ニューヨーク市に買い取られ、戦争で負傷した軍人支援に活用された。
リンカーンの2つの原稿には「神のお導きのもと(Under God)という言葉がないが、演説後に書かれた3つの原稿にはある。実際の演説には「Under God」と言っていたとか、言っていなかったとかいろいろ説がある。一語一語の意味の深さが、時を経てさらに重みを増していくのを感じた。
→Ablaham Lincoln Presidential Library and Museum
ついでといっては失礼やけど、あの発明家エジソンも、リンカーンの大ファンやったらしく、リンカーンを称える手紙が公開されていた。わざわざリンカーンの肖像をレターヘッドに入れるほどの熱狂ぶり。
私は、小学校の頃に「偉人シリーズ」で、リンカーンの話を読んでたんやけど、この手紙を見て、すっかり忘れていた記憶と感動が蘇った感じ。政治は複雑で「誰にとっても完璧で正しい」っていうのはないんやろうけど、その時代の問題に情熱をもって取り組んだという事は、やはり偉大で、今も慕う人が多い理由なんやろうなあ~ なんて思う。
帰りにスプリングフィールド駅で記念碑に気がついた。
1865年5月3日午前9時、暗殺されたリンカーン大統領の亡骸がワシントンから到着した事を記している。
この石碑を見て、しんみりなってたんやけど・・・
その後2時間10分も遅れたAmtrackで、「この時代から鉄道変わってへんのんちゃうん?」なんて意地悪な事を思ってしまった・・・往復3時間40分も遅れてんから、そんぐらい思う事は許してほしい(笑)
つまり10時間40分ほど電車に乗ってったって事やな(汗)
8時を過ぎても明るい空に、まあるく夕日が燃えていた。
電車は遅れたけど、博物館は必見の価値ありと思った。
「あんまり見るもんなさそー!」って日帰りにしたけど、次回は泊りがけでリンカーンの墓石とか旧議会場なんかを見て回ってもいいかも?
たまには軽く遠出もいいもんやなあ~
電車に乗ると、あんまり風景が変わらないって事からアメリカの広さがわかる。良くも悪くも、日本との感覚の違いも感じられる。