第42回アヌシー国際アニメーション映画祭で見事グランプリを獲得した『FUNAN フナン』が、12月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネ・リーブル池袋ほかにて公開される。
この度、本作の本編映像と新場面写真が解禁となった。
この度解禁になった本編映像では、息子ソヴァンと離れ離れになってしまうチョウ、そして夫クンの様子が描かれている。革命組織に占拠されたプノンペンから農村地区への移動で、地雷の埋まった川を渡らされる人々。爆音におののき、ソヴァンを抱きしめるチョウだったが、ほかの家族とともに川の様子を見に立ち上がる。貴重な果物が転がって行ってしまったことに気付いたソヴァンは、進行方向とは逆に果物を拾いに向かってしまう。クンの母がソヴァンの不在に気付き、声を上げながら必死でソヴァンに駆け寄ろうとし、チョウとクンもその後に続き大声を上げるが、移動する大人に囲まれたソヴァンにその声は届かない。群衆を掻き分け、必死で声を上げ続けるが、革命組織の監視役に阻まれてしまう…。
不穏さの高まりと共に、ティボー・キエンツ・アジェイマンによる劇伴の旋律が、主人公たちの心許なさを奏でる。アートディレクターのミッシェル・クルーザが「特に印象に残っているシーン」と語る場面でもある。「たくさんの人が一斉にリアクションを取ったり個々に動きを見せるシーンなので、自然なリアクションを振りつけるのが難しかった」と述べた。過酷な運命の始まりともいえるシーンだが、ソヴァンの賢さと愛らしさ、何より家族の強い絆が切り取られた場面でもある。彼らがどのように生き抜いていくのか、目をそらさずぜひスクリーンで見届けて欲しい。
ストーリー
今はただ進むしかない、わずかな希望を頼りに―。
カンボジア、1975年4月。武装組織クメール・ルージュによるプノンペン制圧のニュースを境に、多くの住民が強制労働のため農村に送られる。一家で農村へ移動する道中、息子ソヴァンと離れ離れになってしまった母親のチョウ。農村での革命組織(オンカー)の監視による苛酷な労働や理不尽な扱いは、彼女と夫クンを、そして共に生活する家族を一人、また一人と追い詰めていく。しかし、チョウは決して諦めない。生き延びて、最愛の息子を取り戻すため―。
作品タイトル:『FUNAN フナン』
声の出演:べレニス・ベジョ 『アーティスト』、ルイ・ガレル 『グッバイ、ゴダール!』
監督:ドゥニ・ドー
アートディレクター:ミシェル・クルーザ 『怪盗グルーの月泥棒 3D』
2018/フランス、ベルギー、ルクセンブルク、カンボジア/カラー/フランス語/87分
原題:FUNAN
映倫:G
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 東京、ベルギー大使館、ルクセンブルク大公国大使館
配給:ファインフィルムズ
公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/funan/
コピーライト:Les Films d’Ici – Bac Cinema – Lunanime – ithinkasia – WebSpider Productions – Epuar – Gaoshan – Amopix – Cinefeel 4 – Special Touch Studios (c) 2018
12月25日(金)YEBISU GARDEN CINEMA、シネ・リーブル池袋他にてロードショー
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