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『ミラベルと魔法だらけの家』細部までこだわったダンス制作秘話が公開!ダンサーとアニメーターの意外な共通点とは?

ミラベルと魔法だらけの家

ディズニー・アニメーション・スタジオがこの冬贈る最新作で、“魔法”に溢れる世界に住む新ヒロイン・ミラベルの活躍を描くミュージカル・ファンタジー『ミラベルと魔法だらけの家』(11月26日(金)より大ヒット公開中)“魔法”に溢れる世界に住む新ヒロイン・ミラベルの活躍を描く、ディズニー長編アニメーション60作目を飾る記念すべき作品だ。

『モアナと伝説の海』(2017)以来4年振りに公開される新作オリジナル・ミュージカルである本作では、作品を盛り上げるダンスシーンの制作をアニメーターと振付師との共同作業で行った。振付師として参加したカイ・マルティネスは、コロンビア系アメリカ人のダンサー・振付師。オファーを受けたとき喜びのあまり家族全員で泣いたという彼女が、本作の舞台となるコロンビアの文化に沿った動きを大事にしながら振り付けを作り、それを基にアニメーターたちがアニメーションに落とし込んでいった。

コンサルタントとして、5、6ヶ月の間、彼らとたくさんのミーティングを持ちました。彼らがアニメーションを見せてくれて、私がそれに対して意見を言う。アニメーションのキャラクターを実際のダンサーとして考えて、アドバイスをしました」と話し、アニメーターとの密なやり取りが伺える。

初めはスムーズなコミュニケーションができるか心配だったと話すマルティネスだが、次第に意外な共通点が見つかったという。「私たちはバックグラウンドが全然違います。ダンサー・振付師は言ってみればライブアクション、動きの人。アニメーターはテクニカル、デジタルな人。だけど、私たちには大きな共通点がふたつあると気づいたのです。ひとつはディテールに注意を払うこと。人間の体がどう動くのかについて細かい注意を払う。ダンサーは、自分の体を筋肉の動き方など、細かいところまで知っていないといけません。それはアニメーションも同じで、クールだと思いました。もうひとつは、私たちは同じような話し方をするということ。動き方についての説明の仕方が、とても似ているのです。ビートを数える以外に、ダンサーは効果音で動きを説明するのですが、アニメーターも同じでした。それが分かってからは、私たちは同じ言語でコミュニケーションを取ることができるようになった。おかげで結果はとても良いものになったと思います」と、プロフェッショナル同士で通じ合ったという。肩の動きひとつとっても、アニメーションになったあとに「肩がこうなるからヒップはこんな形で動く」「この動きとその動きではこの部分が違う」と体の部位ごとに分けて説明するなど、細部にこだわった。

ダンスへの理解を深め、動きひとつひとつの大切さを共有しながら作り上げたダンスシークエンスは、歌と融合しながらキャラクターの心情を雄弁に映し出す。リアルでダイナミックなダンスと歌に心奪われる傑作ミュージカルをぜひ劇場で。

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