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『岬のマヨイガ』優しく繊細な雰囲気から一変!大竹しのぶも絶賛、豪快に動く太い線と独特なテンポで描かれる本編映像解禁

岬のマヨイガ

『千と千尋の神隠し』に影響を与えた小説「霧のむこうのふしぎな町」など、長年にわたり愛され続けるベストセラーを世に送り出した作家・柏葉幸子による小説を長編アニメーションとして映画化した『岬のマヨイガ』(8月27日(金)公開)より、本編映像が解禁された。

居るべき場所を見失った17歳の少女と声を失った8歳の女の子がたどりついた、懐かしくてすこしふしぎな伝説の家《マヨイガ》でおりなす血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけど温かい共同生活を描く本作。主人公・ユイを芦田愛菜、ふしぎなおばあさん・キワを大竹しのぶ、さらに声を失った少女・ひよりを本作が声優初挑戦となる粟野咲莉が務める。

この度解禁となったのは、ふしぎなおばあさん・キワが「ある村にのんきでぼんやりものの、でもとっても優しくて正直ものの嫁っ子がいた…」とまったりとした語り口調から始まる劇中の昔話のシーン。

先んじて開催された試写会では、繊細で芸の細かい絵の美しさが見どころとして話題となったほど作画が注目されている本作だが、今回解禁された映像はこれまで物語を包んできた優しい世界観から一変、本作の予告やポスターからは全く想像もつかない、激しく豪快に動き出す太い線と独特なテンポで移り変わる絵の連続に思わず声を上げてしまいそうだ。キワの声を担当した大竹しのぶも、インタビューで好きなシーンを聞かれると、即座にこの昔話シーンを挙げている。

本シーンについて、松尾拓プロデューサーは「賀茂川さんによるやわらかなキャラクターデザインと岩手の優しい風景が印象的なシーン群からの流れで、大竹しのぶさんが演じるキワさんのナレーションと共に登場するこの超絶アニメーション!自分も、コンテで初めて見たときからこの「昔話シーン」がどんな出来上がりになるか楽しみでしたが、想像以上にエッジィで挑戦的、アニメーションの楽しさと魅力がこれでもかと詰まっている演出バリバリの超作画パートとなっていることに感激しました!」と話し、「この部分は川面監督本人も、『いったいどうなるのかわからない…僕自身も楽しみにしているびっくり箱ですからね…!』とワクワクされていたことを改めて思い出します。監督としてもこの部分でお客さんにまたひとつ別の楽しさをプレゼントしたいと話されていたので、この意図はしっかり成功したと思います」と制作意図を述べている。

劇中では、この度解禁されたシーンの他にも昔話がいくつか登場する。今回解禁となったシーン同様、メインの物語と世界観が異なっているのはもちろんだが、なんと今回解禁されたものともまた異なる作画となっているという。ポスタービジュアルや予告映像からだけでは計り知れない本作の奥深い魅力を是非、劇場で。

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