全世界興行収入で1兆9,000憶円を突破(2018年9月25日 Box Office Mojo調べ)。破竹の勢いで大ヒットを記録し続ける“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”シリーズ最新作、ユーモアあふれるバディ・アクション・ムービー『アントマン&ワスプ』が、2019年1月9日(水)にMovieNEXで発売、2018年12月19日(水)より先行デジタル配信開始となる。
本作には、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』や「ジュラシック・ワールド/炎の王国」など数多くのハリウッド映画も手掛けた日本人クリエイター、渡辺潤氏が参加している。この度、ロサンゼルスを拠点にフリーランサーのエフェクトアーティストとして活躍する渡辺氏がインタビューに応じ、制作の裏側を語った。
渡辺氏が『アントマン&ワスプ』で担当したのは、マイケル・ダグラス演じるハンク・ピム博士が、超小型ポッドに乗り込んで、28年前に“粒子の世界”で行方不明になった妻を捜索するシーンの一部。1~2秒ほどのショットだが、カビのような微生物や虹のように輝くプリズム、猛スピードで動く粒子が、ポッドに屈折・反射するという非常に複雑なエフェクトが施されている。
このシーンで、本シリーズの見どころである、“巨大感”が第1作に比べて足りないと感じたという渡辺氏は、より巨大感を際立たせるために背景を大幅に拡大したたデモ映像を制作。視覚効果のスーパーバイザーに披露し、アイデアを売り込んだところ、見事採用。「こうした提案は却下されることも多いので(笑)、今回アイデアが採用されて、とてもうれしいですね」と喜びもひとしおだったと振り返る。
このように試行錯誤を重ねて完成した映像が、スクリーンに映し出されるのは1~2秒で、渡辺氏も「お客さんがポップコーンを手にする瞬間、終わってしまうほど短いですよね」という。それでも“その瞬間”のために、ときには100人のスタッフが関わることもあるといい、「たとえばフランス料理のコースでも、一皿を1人で作るわけじゃなくて、それぞれの丹精を込めた品が一皿に入っているんですよね。食べたときにどれかが強くてもダメで、バランスが大事。そう考えると、エフェクトアーティストの仕事は、料理の仕上げ。カレーライスにちょっとの塩を加えることで、味を引き立てているのと同じなんです」と、映画製作を料理に例えて語った。
完成した作品は「とても楽しめた」という渡辺氏は、映画を見ることはもちろんだが、「エフェクトアーティストならば、日頃から“観察力”を磨き、インプットをより増やすことが必要」と話す。「私も焼き鳥屋で飲んでいれば、ビールの泡や、ダクトに吸い込まれる煙をずっと見ています(笑)。その上で、私たちは映画作りで最も大切なストーリーテリングを意識しなければいけない。エフェクトアーティストは、ある種のパフォーマーであり表現者なんです」と目を輝かせながら締めくくった。
『アントマン&ワスプ』は、2019年1月9日(水)に初回限定リバーシブル・ジャケット仕様MovieNEXで発売。また、最高級の映像とサウンドが楽しめる4K UHD MovieNEXや、ファン必携の限定コミックブックなどをセットにした4K UHD MovieNEXプレミアムBOX(数量限定)も同時発売。さらに、2018年12月19日(水)より先行デジタル配信開始となる。
ストーリー
頼りなさすぎる<アントマン>と、完璧すぎる<ワスプ>──ふたりの前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女<ゴースト>が現れ、アントマン誕生の鍵を握る研究所が狙われる。敵の手に渡れば、世界のサイズが自在に操られてしまう!?ユニークなパワーと微妙なチームワークで、彼らは世界を脅かす“秘密”を守り切れるのか?
リリース情報
『アントマン&ワスプ MovieNEX』/4,200円+税
『アントマン&ワスプ 4K UHD MovieNEX』/8,000円+税
『アントマン&ワスプ 4K UHD MovieNEX プレミアムBOX(数量限定)』/10,000円+税
公式サイト:http://marvel-japan.jp/antman-wasp
コピーライト:(c) 2018 MARVEL
2019.1.9(水) MovieNEX発売!2018.12.19(水)先行デジタル配信開始!