『エルヴィス』デジタル、ブルーレイ&DVDレンタル開始!主人公の日本語吹替を担当した小野大輔のインタビュー解禁

エルヴィス

映画『エルヴィス』(先行ダウンロード販売中)のデジタルレンタルとブルーレイ&DVDレンタルが本日10月5日(水)開始、4K ULTRA HD、ブルーレイ&DVDが10月19日(水)発売開始となる。

本作は、禁断の音楽“ロック”を生み世界を一変させたエルヴィス・プレスリーの、数奇な運命と謎の死を、その楽曲とともに描きだすミュージック・エンターテイメント。監督を務めるのは『ムーラン・ルージュ』、『華麗なるギャッツビー』のバズ・ラーマン。主演のエルヴィス・プレスリーを、新進気鋭注目株のオースティン・バトラーが演じ、エルヴィスをスターにして、さらに彼の死の謎を知る強欲マネージャー、トム・パーカーをトム・ハンクスが演じている。

この度、デジタルレンタル/ブルーレイ&DVDレンタル開始を記念して、エルヴィス・プレスリー役 オースティン・バトラーの日本語吹替を担当した声優・小野大輔のインタビューが解禁された。

世界を魅了したスーパースター、エルヴィス・プレスリー役のオファーを受けて「まずは自分に務まるのだろうかという、シンプルかつとても大きなプレッシャーを感じました」と正直な思いを明かした小野だが、「ただ調べてみると、エルヴィス・プレスリーがお亡くなりになったのが1977年。僕が生まれる1年前です。その時代に伝説となったスター、キング・オブ・ロックを演じられるというのは、そのプレッシャー以上に喜びを感じました。むしろ自分の人生とまったく重なっていないからこそ自由に演じられるのではないかと。そして今あらためて知ることができるという喜びもありました。変な壁を作らずに、自分が感じたエルヴィスを自由に演じてみたい。そういう意味でワクワクしました」という。

本作でエルヴィス役に大抜てきされたオースティン・バトラーは、バズ・ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめるほどにエルヴィスになりきっている。「日本語吹替版を作る時の鉄則としてあるのが、向こうの役者さんのお芝居をしっかり見て、原音のセリフを聞いて、そこに寄り添っていくということです。そこは逸脱しちゃいけない。オースティン・バトラーは完璧にエルヴィスを演じているので、そこに寄り添っていけば、僕は自然にエルヴィスになれたんですよね」という小野は、「これは技術的なことになりますけど、役者さんの骨格や、表情の変化、また発している声の音色や距離感、音量の大小も含めて、洋画の吹替って映像の中にすでにヒントがあるんです。オースティンの場合は、ヒントというよりも、答えそのものがそこにありましたね」と今回のアプローチを振り返る。

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さらに「日本語吹替版を作るときに一番大切にすることは呼吸だと思います」と続けた小野は、「向こうの人が息を吸っているときに吸う、息を吐いている時に吐く。リップ音が出たときには同じようにリップ音をやってみる。そうしたことが全部合った時に本人になれるんです。これは師匠に教わったことです。そのシーンに入る前のセリフがないところでも、一緒に息をしていると、実は合うんですよ。仮に難しい息づかいをしているな、ブレスを入れているなと思ったとして、それをまねしてみると、途端に日本語も同じセリフ回しになる。だからオースティンがやっていることがイコール、エルヴィスだし、それに合わせるだけで僕もエルヴィスになれるという感覚でした」と明かす。

また、本作の日本語吹替版では、エルヴィスの歌唱シーンはオースティン・バトラーが歌う原音が使われている。「やはりエルヴィスの曲なので、英語の歌詞じゃないといけないですよね」という小野だが、実は日本語吹替版では、一部小野自身が歌唱したシーンが含まれているのだとか。

「インターナショナルホテルのライブに登場した『ザッツ・オール・ライト』のリハーサルシーンですね。あそこのシーンはリハーサルなので、もっと音量上げてとか、オクターブ上げてとか、アドリブがガンガン入ってくるんです。だから日本語吹替版は、あそこのシーンだけは僕が歌っているんです。」とその裏話を明かした。

本作をあらためて観て「エルヴィスを演じたオースティンだけでなく、この映画に関わっている人たちがみんな、ただエルヴィスの時代を再現するだけでなく、本当に生きている感覚がするんですよね」という小野。「僕もそれを感じながら演じましたし、僕ら日本語吹替版の役者たちも自分たちの生きざまをここに投影してアフレコして、あの時代を生きたなと思うんです。そんな熱量を吹替版から感じてもらえたら嬉しいなと思います」。

トム・パーカー大佐役のトム・ハンクスの吹替を担当するのは江原正士。「トム・ハンクスの吹替といえば江原正士さんですから。江原さんが本当に見事に大佐を演じてくださっているんです」と語る小野は、「実は江原さんと僕の誕生日が一緒(5月4日)なので、そこにまたご縁を感じています。要所要所で江原さんとお仕事をご一緒させていただいているんですけど、いつも江原さんのお芝居を見て、こうやったら吹替ってもっと魅力的になるんだ、もっと面白くなるんだと、その背中を見て学ばせていただいています」としみじみと付け加えた。

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