「陳情令」「山河令」に続く、新たなブロマンスミステリーとして話題の中国時代劇「君子盟」より、真実を追求せずにはいられない猪突猛進な天然系男子・張屏を演じ、端正な顔立ちとのギャップで視聴者のハートを鷲掴みにしたソン・ウェイロン(宋威龍)のオフィシャルインタビューが到着した。
中国のベストセラー小説「張公案」をドラマ化した本作は、皇太后が実権を握る、唐(とう)の時代を想起させる架空の国を舞台に、緊迫感たっぷりの物語が進行。
亡き父の冤罪(えんざい)を晴らしたい礼(れい)部侍郎(じろう)・蘭珏(らんかく)は、ある密書を奪還する計画を実行中、偶然居合わせた麺売りの貧乏書生・張屏(ちょうへい)に阻まれてしまう。実は天才的な推理力を持つ張屏は、謎があれば解明しなければ気が済まないたちで、その後も蘭珏に付きまとう。
蘭珏はそんな張屏を疎ましく思いながらも、彼の能力を自分の策謀に利用しようと思いつく。最初は相容れなかった2人が、次々に起こる怪事件を共に捜査する中で徐々に絆を育み、やがて互いにとってかけがえのない特別な存在となっていくー。
「君子盟」に出演を決めた理由は何ですか?最初に脚本を読んでどんなところに魅力を感じましたか?
ソン・ウェイロン:出演を決めた理由はたくさんありますが、一番の理由はやはり作品のテーマとキャラクターに魅力を感じたからです。このドラマは僕がこれまでに接してきたテーマやキャラクターとは一線を画していました。また、時代劇ミステリーというジャンルも、僕がずっとチャレンジしてみたかったものでした。
あなたが演じる張屏は“麺神探”(ラーメン名探偵)と呼ばれ、器に張った水を使った鏡花水月の術で相手の心を見ることができます。そんな張屏のどんなところが視聴者を惹きつけたと思われますか?
ソン・ウェイロン:当初は“IQは高くてもEQはほぼ0”で、頑固でしつこい性格の張屏というキャラクターが、すべての視聴者に好かれるとは限らないと心配していました。でも、皆さんも僕と同様に、張屏に少しずつ慣れていき、ストーリーにのめり込んでいくうちに、徐々に彼の諦めない性格、自分の熱愛する物事に対してこだわりと真心を持つ性格が理解できていくのではないでしょうか。そんな彼を好きになってもらえたらと思います。
張屏はちょっとした表情の変化を色々と見せてくれますが、役作りの上で特に意識したことや工夫したことはありますか?
ソン・ウェイロン:張屏は善良で単純、朴訥として天然な人物です。事件の謎を解くときは冷静かつ鋭く頭の良さそうな顔つきですが、普段は単純でぼけっとした印象です。そのため演じるときはなるべくそのギャップ感を表現するようにしました。例えば、張屏が体にカバンをかけているときは、意識して両手でカバンのひもをぎゅっと握るようにして、彼のちょっと間の抜けた感じを印象づけるようにしました。
張屏から見て蘭珏(ジン・ボーラン/井柏然)とはどんな人物でしょうか?彼ら2人の関係はどんなものだといえますか?
ソン・ウェイロン:張屏にとって蘭珏は師であり友であり知己でもある存在だと思います。蘭珏は張屏よりも世間をよく知っていて、張屏が危険な目にあった時には彼のために策謀を繰り出して苦境から救ってくれます。また、2人は協力しあって事件捜査を行い、一緒に謎を解いて真相を解明していきます。その過程で2人が誤解したり対立したりすることもありますが、最終的にはそんな危機を脱して平穏が訪れます。
張屏と陳籌(グオ・チョン/郭丞)のブロマンスも視聴者の胸を打つ見どころの一つです。彼ら2人のシーンでもっとも好きなシーン、印象に残っているシーンはどこですか?
ソン・ウェイロン:張屏と陳籌のシーンの多くは気楽で楽しい兄弟分2人の日常を描いたものですね。陳籌はずっと無条件に張屏を支えてくれる存在で、印象に残っているシーンはたくさんあります。例えば、張屏が雨の中で刺されて倒れ、陳籌が駆け寄って張屏を抱きかかえて泣くシーン、陳籌が危険を冒そうとする張屏が出ていかないようにするシーンです。その時の「道理は分かる。でも僕にとって一番重要なのは君が生き延びることだ」という彼のセリフも記憶に残っています。そんな陳籌と張屏の友情関係は実際、羨ましいですね。
辜清章(ワン・ドゥオ/汪鐸)も非常に魅力的なキャラクターです。このキャラクターの見どころはどこですか?
ソン・ウェイロン:辜清章というキャラクターにはどんでん返しが待ち受けています。遅れて劇中に登場してきますが、彼のシーンはどれも皆さんに深い印象を残すと思います。
劇中で一番チャレンジしがいのあったシーンはどこですか?
ソン・ウェイロン:雨の中で蘭珏と決裂するシーンです。このシーンでの張屏の心情は複雑です。真相を突き止めたいという執念を持つ一方で、友人と絶交するという事態にも直面します。この時の張屏は理解できないという気持ち、怒り、受け止められない辛さ、絶望などがないまぜになった心情でいたと思います。そんな多層的な心情を表現しなければならないのはチャレンジでした。
劇中で一番忘れられないシーンはどこですか?
ソン・ウェイロン:忘れられないシーンもたくさんありますが、一番忘れられないのはやはり先ほど言った蘭珏との決裂シーンです。
他の時代劇ドラマにはない本作の特色や見どころを教えてください。
ソン・ウェイロン:「君子盟」はストーリー設定や内容において、どの事件の経緯も無駄なくまとまっていて、一つ一つのエピソードが密接に繋がり、波乱万丈な展開です。また、全体的なプロダクションにおいても、細心の心配りがなされていて、衣装、メイク、美術から映像の美感まで、どれを取っても制作チームの周到な仕事ぶりを感じることができます。
本作で別の役を演じるとしたら、誰を演じたいですか?
ソン・ウェイロン:もし別の役を演じるとしたら、辜清章を演じてみたいですね。
撮影現場はどんな雰囲気でしたか?共演者(ジン・ボーラン、ホン・ヤオ/洪堯、グオ・チョン、ワン・ドゥオなど)との関係はいかがでしたか?現場での面白いエピソードや印象深いエピソードがありましたら教えてください。
ソン・ウェイロン:制作チームの撮影現場での雰囲気はとても楽しく、皆とも打ち解けることができました。撮影中にはいろんな楽しいことがありました。ぜひこのドラマのメイキング映像をご覧ください。
出演作を選ぶ際の基準はありますか?理想とする俳優像を教えてください。
ソン・ウェイロン:作品選びで最も重要視するのは脚本とキャラクターですね。特に脚本の内容とキャラクターが自分に合っているかどうかを見ます。もちろん、時にはある程度のチャレンジ性があるかどうかも考慮します。理想とする俳優については具体的なイメージはありません。俳優は一つの型にははまらないものだと思います。脚本によって、キャラクターによって、その都度違う姿を見せるものだと思います。
俳優業はストレスが大きいと思いますが、普段、仕事とプライベートのバランスをどのように取っていますか?
ソン・ウェイロン:仕事のときは一生懸命に仕事をして、プライベートでは普段の生活を存分に楽しむだけです。でも、俳優の場合、仕事とプライベートを完全に分けようと思っても、それは難しいですね。結局、演技のインスピレーションは生活にあるわけですから。
最後に、日本のファンと視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
ソン・ウェイロン:「君子盟」を愛してくださってありがとうございます。多くの皆さんに張屏を好きになってもらい、「君子盟」に注目してもらえたら嬉しいです!皆さんもぜひ張屏と同じように熱愛する物事を守り続け、純粋な心を持ち続けてください。皆さんの生活が幸せで、楽しく勉強や仕事ができますように!
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