【コラム】「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」2PMテギョン「大きな愛」で運命の人を守る!

テギョン(2PM)主演で、イ・ヨニイム・ジュファンが豪華共演のサスペンス・ロマンス「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」のDVD-SET1~2がリリース中。

除隊後初の主演作で、これまで爽やか&ワイルドな青年役が多かったテギョンが、“人の死の瞬間が見える男“という難しいキャラクターに挑戦。さらに、イ・ヨニが『結婚前夜〜マリッジブルー〜』でカップルを演じて以来7年ぶりにテギョンと再共演。心に傷を抱えながらも毅然とした態度で事件を捜査する女刑事を演じるほか、ミステリアスな解剖医役としてイム・ジュファンが怪演を見せる。

このたび、複雑に絡み合う関係を演じたテギョン、イ・ヨニ、イム・ジュファンの魅力に迫るコラムが到着した。以下、コラムを紹介する。

目次

2PMテギョン、「大きな愛」で運命の人を守る!3年ぶりのドラマ復帰作!
「ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~」鑑賞コラム

絶えず演技の幅を広げるテギョンが選んだ難役は
「死が見える青年」─

グローバルアーティストとして活躍する一方、俳優としても注目を集めてきた2PMのテギョン。『ドリームハイ』や『キスして幽霊!~Bring it on, Ghost~』『君を守りたい~SAVE ME~』などの出演作を通し、青春ストーリーからファンタジー、社会派サスペンスまで、さまざまなジャンルに挑戦し、絶えず演技の幅を広げてきた。そんなテギョンが、兵役を経て約3年ぶりの主演作として選んだのが、『ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~』。人の死が見える青年が、運命的に出会った女性と共に20年前の連続殺人事件の真相に立ち向かうサスペンス・ロマンスだ。

ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~

これまで、個性的な役選びをしながらも、はつらつとした等身大の姿を投影したキャラクターを演じることの多かったテギョンだが、本作ではその持ち前の明るさを封印したかのような抑えを効かせた演技で、特殊能力を持つがゆえに心を閉ざしてきた主人公の複雑な心情を表現。さらに、愛する人を守り抜くひたむきさや落ち着きのある大人のロマンスなど、奥行きのある役作りが光り、俳優として新たなステージを目指すテギョンの意気込みが感じられる。

イ・ヨニとの7年ぶりの再共演で息にあったコンビネーション

本作でテギョンが演じるのは、人の目を見るとその最期が見えるという特異な能力をもつ主人公のテピョン。テピョンは死を見る恐怖、死の瞬間がわかってもその運命を変えることができない葛藤や絶望感を抱えながら、自ら他人との関りを避けて孤独のなかで生きてきたキャラクターだが、女性刑事のジュニョンと出会ったことで、少しずつ心を開いていく。

ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~

ヒロインのジュニョンを演じるイ・ヨニとは、映画『結婚前夜~マリッジブルー~』以来7年ぶりの再共演で終始息の合ったコンビネーションを見せ、ジュニョンに協力して事件を追いながら、人と関わることの意義や自分の能力への使命感に目覚めていくテピョンの心理描写を、テギョンが繊細に表現している。

テピョンにはジュニョンの死だけは見えないのだが、それがいつしかテピョンの癒しとなり、過去の事件で心に傷を抱えるジュニョンもまた、テピョンが心のよりどころになっていく。互いにかけがえのない存在として惹かれ合う様子は温かくときめかされるが、同時に、彼女の死が見えない理由がテピョンのさらなる葛藤を生むことにも…。

ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~

敵役イム・ジュファンにも感情移入…
切ない三角関係から目が離せない

そんな2人の前に立ちはだかり、物語のキーを握ることになるのが、イム・ジュファンの怪演により、ミステリアスな存在感を放つ解剖医のドギョン。幼いころに起こったある事件により、社会から疎外され偏見にさらされてきたドギョンは、過酷な境遇も受け入れ前向きに生きるテピョンとは対照的に、世の中への憎悪と復讐心に取りつかれ、歪んだ選択を繰り返してはテピョンとジュニョンを追い詰める。だが、そうせざるを得なかったドギョンの心の傷や壮絶な生い立ちを知るにつれ、その深い闇があまりにもつらく、憎み切れない。ダークな敵役でありながらも、感情移入せずにはいられないキャラクターだ。

ザ・ゲーム~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~

物語が進むにつれ、彼ら3人の悲しき因縁が20年前の連続殺人事件へとつながり、さまざまな真実が明かされていく。張りめぐらされた伏線と先読みできない展開、テピョンとドギョンの畳みかけるような激しい攻防はスリリングでハラハラの連続。さらに、そんななかで、危険も顧みずジュニョンを守ろうとするテピョンの大きな愛と、憎しみのなかで密かに抱くジュニョンへの想いだけが唯一の希望となっていたドギョンの感情が絡み合い、切なく複雑な三角関係が繰り広げられる様子にも注目を。サスペンス、ロマンス、ヒューマンと、いくつもの要素が重なる立体的なストーリーから、目が離せない。

執筆:河井佳(ライター・編集者)

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