「第34回日本映画批評家大賞」の受賞タイトル・受賞者が決定。6月9日に東京国際フォーラムにて授賞式の開催決定が発表された。

1991年に水野晴郎が発起人となり、淀川長治、小森和子といった当時第一線で活躍した映画批評家たちによって設立された「日本映画批評家大賞」。
本年度は、2024年公開作品の中で最も優れた映画作品におくられる「作品賞」から、各「新人賞」、各「技術賞」や、作品・個人のみならず映画に貢献する映画事業から劇場や文化拠点まで幅広く授与対象とする「特別賞」、往年の功績を称えるとともに、さらなる活躍を期待する「ゴールデン・グローリー賞」、「ダイヤモンド大賞」など、16賞18組に授与が行われる。
本年度の「作品賞」には、呉美保監督の『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が決定。また、同作で主演を務めた吉沢亮が主演男優賞を受賞した。



また、監督賞には『あんのこと』の入江悠監督が決定。主演女優賞は、同作にて主人公を務めた河合優実が受賞。



本年度は「あなたのそばに、寄りそう映画」をテーマに、6月9日(月)に東京国際フォーラム・ホールCにて授賞式を行う。映画パーソナリティーの奥浜レイラをメイン司会に、各受賞者を迎える。
授賞式の観覧チケットは、4月24日(木)正午・12時よりイープラスにて発売される。
日本映画批評家大賞タイトルについて
日本映画批評家大賞タイトルには、女流映画評論家の第一人者である南俊子賞(新人男優賞)、小森和子賞(新人女優賞)、編集技師の名匠・浦岡敬一賞(編集賞)、北九州市の映画・芸能資料館設立者である松永武氏の名前を冠した松永文庫賞(特別賞)、日本映画の伝道師・水野晴郎賞(ゴールデン・グローリー賞)、日本映画批評家界の巨匠・淀川長治賞(ダイヤモンド大賞)、など、賞タイトルに名前を冠し、映画を愛し貢献した映画人を表敬している。
「第34回日本映画批評家大賞」受賞タイトル・受賞者一覧
◆作品賞:『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(呉美保監督)
◆監督賞 :入江悠監督『あんのこと』
◆主演男優賞:吉沢亮『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
◆主演女優賞:河合優実『あんのこと』
◆助演男優賞:綾野剛『まる』、森優作『ミッシング』
◆助演女優賞:忍足亜希子『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
◆ドキュメンタリー賞:『大きな家』(竹林亮監督)
◆アニメーション作品賞:『ルックバック』(押山清高監督)
◆新人監督賞:山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』
◆新人男優賞(南俊子賞):齋藤潤『カラオケ行こ!』、本山力『十一人の賊軍』
◆新人女優賞(小森和子賞):長澤樹『愛のゆくえ』
◆脚本賞:甲斐さやか『徒花-ADABANA-』
◆編集賞(浦岡敬一賞):田端華子『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
◆松永文庫賞(特別賞):東映剣会
◆ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):根岸季衣『サユリ』
◆ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):草笛光子『九十歳。何がめでたい』
「第34回日本映画批評家大賞」公式サイト
https://jmcao34.org/