伝説のアニメーション作家・ブルース・ビックフォード追悼上映開催決定!豪華ミュージシャンとの競演がスクリーンで再び甦る

ブルース・ビックフォード追悼上映2019年4月にこの世を去った鬼才アニメーション作家、ブルース・ビックフォードの追悼イベントが10月12日(土)・13日(日)の2日間にわたり池袋・新文芸坐にて開催されることが決定した。

アメリカのアニメーション作家、ブルース・ビックフォードは、粘土と線画の終わることなきメタモルフォーゼという唯一無二の手法を駆使し、フランク・ザッパとのコラボレーションなど狭義のアニメーションの範囲を超え人類史に残る作品を発表しつづけていた伝説の作家。ビックフォードと日本との関わりは深く、2015年から16年にかけて2度来日。なかでも、宇川直宏(DOMMUNE)のキュレーションによりビックフォード作品と日本のミュージシャンがライブでコラボする「チャネリング・ウィズ・ミスター・ビックフォード」は、即日完売の伝説のイベントとなった。

ビックフォード追悼イベントでは、ブルース・ビックフォードと再び「チャネリング」すべく、ビックフォードの代表作品に加え、渋谷WWW/恵比寿LIQUIDROOMで行われた同イベントの記録映像を特別上映。「爆音映画祭」の樋口泰人(boid)が新文芸坐の音響設備をフルに活用し、ライブ時の迫力をありありと再現する特別音響上映により、ブルース・ビックフォードの魂がこの2日間、日本の地に再び降臨する。

目次

Real Channeling with Mr. Bickford ブルース・ビックフォード追悼上映

【日時】
2019年10月12日(土)18:00開場 18:30開演
2019年10月13日(日)17:30開場 18:00開演

【場所】
新文芸坐

【料金】
前売:2,500円 当日:2,800円 (各日とも)
両日セット券:5,000円(カタログ「ブルース・ビックフォード増補版」付)
※9/20よりチケットぴあ及び新文芸坐窓口にて発売

※詳細スケジュールは公式ホームページにて発表。
https://www.channeling-bickford.com/

【上映作品】
ブルース・ビックフォード代表作

『プロメテウスの庭』(1988年、28分)
『インヴァーション・レイヤー』(2003年、11分)
『このマンガはお前の脳をダメにする』(2008年、6分)
『CAS’L’』(2015年、46分)
『ATTILA』(2016年、2分)

記録映像「Real Channeling with Mr. Bickford」
from Channeling with Mr. Bickford (2016.2.4 SHIBUYA WWW / 2016.2.9 YEBISU LIQUIDROOM)
監督・編集:河合宏樹
企画・プロデュース:土居伸彰(ニューディアー)
協力:谷川千央(FOGHORN)、Lute、宇川直宏(DOMMUNE)
特別協力:Aaron Guadamuz
Dedicated to Bruce Bickford (1947-2019)

【出演アーティスト】
smallBIGs(小山田圭吾+大野由美子)+中原昌也
坂本慎太郎+菅沼雄太+ AYA(OOIOO)
EY∃
トクマルシューゴ×上水樽力 チェンバーミニオーケストラ
コムアイ(水曜日のカンパネラ)with WEDNESDAY’s MODULAR(VJ:宇川直宏 & 中山晃子)
菊地成孔+千住宗臣

ブルース・ビックフォード追悼上映

ブルース・ビックフォード PROFILE
1947年アメリカ生まれ。高校時代に手にした8mmフィルムを手に、独学でクレイ・アニメーションを作り始める。アメリカ海軍としてベトナム戦争に従軍後、本格的にアニメーション制作をスタート。フランク・ザッパに才能を認められ、「Baby Snakes」などでコラボレーションを行う。その後、シアトル近郊の生家に戻ったビックフォードは、母親が遺産として残した家にこもり、極小と極大が必然的に混ざり合う宇宙的メタモルフォーゼ・アニメーションの制作に専念。『プロメテウスの庭』などのクレイ作品、『このマンガはお前の脳をダメにする』などの線画アニメーション作品を遺す。2004年に公開されたドキュメンタリー『モンスターロード』では、その驚愕の人生と(255歳まで生きるための)私生活が明らかにされ、作家本人にも注目が集まる。晩年は1000ページ以上に及ぶグラフィック・ノベル制作を行っていた。自宅のガレージには、いまだに撮影されないままの線画アニメーションの原画が一時間以上残っていると言われており、ビックフォードの創造世界は、その死後もまだ尽きることがない。

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