グレン・クローズが、ノーベル文学賞を受賞した世界的作家の夫を慎ましく支える完璧な妻を演じた、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマ『天才作家の妻 -40年目の真実-』(1月26日(土)公開)。このたび、第76回ゴールデン・グローブ賞にてグレン・クローズが主演女優賞を見事受賞した。
アカデミー賞(R)6度ノミネートの実績を誇る大女優がオスカー受賞に王手!引き続き賞レースの行方に是非ご注目いただきたい。
「天才作家の妻 -40年目の真実-」「The Wife」(原題)
第76回ゴールデン・グローブ賞 受賞結果
主演女優賞(ドラマ部門):グレン・クローズ
グレン・クローズ 受賞コメント
ハリウッド外国人映画記者協会の皆さん、本当にありがとうございます。
この作品を造り上げるのに、14年かかりました。
「The Wife」(妻)というタイトルだから、そんなにかかったんだと思うわ(笑)。
私の母のことを思っています。母は父のために、彼女の人生の総てを捧げていました。母は80歳の時に私に「私は何も達成していない気がするの」と言ったわ。でもそれは間違っている。
女性は子供を産み、良い伴侶を得ることを期待されるけれども、私達女性は、自分たちで満足できる人生を見つける必要がある。夢を追いかけるべきです。私達には、それが出来ると言うべきです。
グレン・クローズ
1947年3月19日、アメリカ・コネチカット州生まれ。1982年、『ガープの世界』で映画デビュー。同作においてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、注目される。続く『再会の時』(83)、『ナチュラル』(84)で3年連続オスカー候補に。自身で製作、脚本も手がけた『アルバート氏の人生』(11)で、6度目のオスカー・ノミネーションを果たした。
主な映画出演作は、『危険な情事』(87)、『101』(96)、『彼女を見ればわかること』(99)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)など。TVでは「THE LION IN WINTER 冬のライオン」(03)でゴールデン・グローブ賞女優賞を獲得した他、「ダメージ」(07-12)でエミー賞とゴールデン・グローブ賞をW受賞、舞台でも3度トニー賞を受賞。
完璧な“妻”だった。
夫がノーベル賞を手にした今日までは――
偉大なる世界的な作家と、彼の創作を慎ましく支えてきた完璧な妻。誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えるふたりの関係は、夫がノーベル文学賞を受賞したことをきっかけに揺らめき、静かに壊れ始める……。
毎年スウェーデンのストックホルムで華やかに行われるノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめる本作は、男女間の機微をリアルかつ残酷にあぶり出す心理サスペンス。夫婦が隠し続けてきた、重大な“秘密”とは何なのか。夫への愛と憎しみの狭間で引き裂かれた妻は、世界中の注目が集まる授賞式でいかなる“決断”を下すのか――。
ハリウッドの実力派キャストが集結し、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマを体現。アカデミー賞6度ノミネートの実績を誇る大女優、グレン・クローズの繊細にして凄みに満ちた演技には、既に本年度オスカー最有力との声が高まっている。
ストーリー
現代文学の巨匠ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から夫婦の“秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。
ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。そして授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか……。
作品タイトル:『天才作家の妻 -40年目の真実-』
出演:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター
監督:ビョルン・ルンゲ
原題:THE WIFE
2017年/スウェーデン、アメリカ、イギリス合作/英語/101分/シネスコ/カラー
日本語字幕:牧野琴子
後援:スウェーデン大使館
配給:松竹
公式サイト:http://ten-tsuma.jp
コピーライト:(c)META FILM LONDON LIMITED 2017
2019年1月26日(土)より、新宿ピカデリーほか全国公開