うちの子が一番可愛い!ドラマ「柴公園」渋川清彦×大西信満×ドロンズ石本が撮影秘話を語る対談インタビュー到着

柴公園

渋川清彦主演ドラマ「柴公園」がテレビ神奈川ほか放送中だ。本作は、街の公園で、柴犬を連れたおじさん3人がダラダラと喋るだけの会話劇。おじさんたちの共通点は、古い街に突如建ったタワマンに越してきた街の新参者にして柴犬を飼っていること。彼らは毎日散歩で顔を合わせるが、お互いの名前も知らない適度な距離感のお付き合い。が、故に普段思っている事を何でも話せる。妙にレベルが高い無駄話を聞いているうちに、壮大なる脳内ドラマが展開されていく。この度、渋川清彦、大西信満、ドロンズ石本の対談インタビューが到着。パートナー犬にメロメロな3人が撮影秘話を語る。

渋川清彦×大西信満×ドロンズ石本 対談インタビュー

―今回は3人とも柴犬の飼い主役ですが、プライベートでワンちゃんは?
渋川さん:実家では数年前まで飼っていました。雑種でしたが。名前は「さくら」。色は白で少し柴犬の雰囲気もあったかな。毎朝、母親が散歩していました。群馬特有の雷が苦手で、犬小屋に隠れる少し臆病なかわいい犬でした。さくらが死んでしまって、今は迷い込んだ猫を一匹飼ってますけどね。
大西さん:僕も子どものころに飼ってましたが、今は猫です。
石本さん:僕は子どものころからずっと飼ってました。残念なことに去年(2018年)亡くなっちゃったんですけど。

―私生活での犬とのエピソードがあれば教えてください。
渋川さん:あたると散歩してると、実家での散歩中のことを思い出しますね。うんちの仕方も性格で違ったりして。道の側溝の網は嫌いだったなとか、思い出しますね。帰ったときに散歩をするくらいでしたけど。あと、田舎ならではの、残飯でもなんでもあげてました。
大西さん:僕は小さいときにすごく覚えていることがあって。神奈川に住んでいたときに、家族で軽井沢に旅行に行ったんです。そのとき、外で飼っていたポチの綱が外れたみたいで、僕たちが旅行から帰ったらいなかったんです。そこから数日後、長野県警から連絡があって保護されたと。名札を付けていたので。神奈川から長野まで追いかけてきたみたいなんです。ビックリしたのをすごく覚えています。犬ってすごいなって。
石本さん:うちは、僕がこっちに来てからは、4年前に亡くなったおやじがずっと散歩をしてたんですけど、散歩中に倒れたことがあって。意識もあぶなかったんです。母親が遅いと思って心配になって探しにいったら、犬がずっとそばにいてワンワン吠えてたそうなんです。それを聞いたときは泣きそうになりました。賢いなと思いますよね。
渋川さん:犬ってそういうところあるよね。
石本さん:18年間生きて広島県から表彰もされたんですけど、その子が亡くなって2、3か月でこういう犬のドラマのお話がきたんです。
渋川さん:それはすごいっすね。
石本さん:うちの母ちゃんはその子が繋げてくれた縁だろうって言ってます。
渋川さん:そういう縁ってあるよね。

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―『柴公園』は、ワンちゃん同士で繋がっているというちょっとおもしろい人間関係ですね。
しかもおっさん3人。
石本さん:遠慮しないですね。
渋川さん&大西さん:ははは。
渋川さん:この感じは都会ならではなのかなという感じもしますね。企画兼プロデューサー兼脚本家の永森さんの実体験も入っているそうですし。何か東京らしいなという感じはあります。田舎のほうだったら、どこのだれかはだいたい知ってますから。
大西さん:この3人の場合はお互いの素性を知らないからね。でもママ友とかも同じような感じなのかな。よく知らない人同士が犬であったり子供であったりを繋がりにして人間関係を築くというのは、十分リアリティがあると思います。

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―ワンちゃんがいる撮影現場は大変では?
石本さん:結構じっちゃんが言うこと聞かないですよね。
大西さん:じっちゃんは名前はじっちゃんですけど、まだ1歳未満で撮影自体も今回が初めてなんです。だから本番って声がかかって現場に緊張感が漂うと、犬はただでさえ敏感ですから、緊張しちゃって動かなくなったりしますね。
石本さん:あたるくんとさちこは意外といい子ですよね。
渋川さん:そうですね。
石本さん:あと、みんな撮影中以外でもずっと犬と一緒にいるので、だんだん言うことを聞くようになってますね。
渋川さん:中でもさちこが一番言うこと聞いてますよね。
石本さん:いやー、まあ、うちのさちこが一番かわいいでしょ。
渋川さん&大西さん:ははは。
石本さん:そうなっちゃいますよね。でもあたるくんも、じっちゃんも可愛いですよね。
渋川さん:じっちゃんは顔がしゅっとしてますよね。
大西さん:そうですね。なにか現場で、ハプニングもハプニングじゃなくなってきてます。日常というか。じっちゃんは金網の上は怖がっちゃうから、抱っこして歩くとか。
渋川さん:側溝のね。
石本さん:じっちゃんパパは抱っこするのが自然になってきてますね。

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―お三方はひとつずつ違いの同年代ですが、現場での雰囲気は?
石本さん:僕はいいと思ってますけど、正直あとのお二人がどう感じているかは……。
渋川さん&大西さん:あはは。
渋川さん:石本さんが明るい方なのでね。
大西さん:石本さんとは初めてご一緒させていただきましたけど、初めての感じがしないです。
渋川さん:僕と大西くんは普段から知っているんですが、石本さんは初めてでした。でもさちこパパそのまんまの人ですね。
石本さん:脚本を読ませてもらって、お二人のこと、アテ書きなのかなと思いました。
大西さん:え、僕のあれ、アテ書き?
渋川さん:でもそういうの、分かるよ。
石本さん:ですよね。あたるパパも独特の間とかが、渋川さんなのかあたるパパなのか分からない。おもしろいですね。僕、本番中でも笑っちゃってNG出しちゃいましたし。あたるパパの独特な感じに。あと大西さんもじっちゃんパパの真面目さとか素直さとかが。
渋川さん:そうそうそう。
石本さん:僕の場合は、じっちゃんパパから入っちゃってるので、大西さん自体の印象はあとからついてきていますけど。
大西さん:渋川さんは本当にアテ書きの感じがします。僕は思いっきり役に寄せていってるんですけどね。石本さんはとても自然に入られてるなぁと思います。
石本さん:僕、実をいうと、自分があたるパパだったらとか、じっちゃんパパだったらとか考えてみたんです。でもやっぱりさちこパパがしっくりきました。
渋川さん:もうそれぞれが役にしっくり来てるんじゃないですかね。

―渋川さんは、連続ドラマ初主演ですね。
渋川さん:ですね。けどあまりそういう意識はないですね。ただ今回の作品は、とにかくセリフの分量が多い。
大西さん:確かにセリフ量が尋常じゃないですよね。普通はト書きとかいろいろあって1ページだったりするのが、全部セリフだけのページを1日15ページとか20ページとかやる。みなさん苦労してるんじゃないですかね。脚本は本当におもしろいんですけどね。それをいかに生身で表現できるか、セリフを覚えることも含めて。あまり動きがないし。
渋川さん:そう。ただ喋ってるだけって、技術が必要ですよね。
石本さん:僕は脚本を読んで、単純におもしろいなと思っただけでした。キツイなと思ったのは、撮影し始めてからです。
渋川さん&大西さん:ははは。
石本さん:本当に一気に読めた。その最初の面白かったっていうイメージでちゃんとできるように頑張ってやってます。3人でやると脚本以上になっているところもあるし。楽しみです。あと、犬がいるだけでキツイなと思っても半減しますね。
渋川さん:それはそうですね。何か気持ちが楽になりますよね。
石本さん:渋川さん、一番セリフが多いから、毎日セリフを一生懸命やっているのを見ていますけど、でもあたるくんが来たら、セリフを覚えるのを1回止めて、絶対に散歩に行くんですよ。
渋川さん:そうですね。
石本さん:散歩行ってエサをあげて、うんこ取ってっていうのをやってから入っていくから、それがまたいい感じの力の抜け具合になっているのかなとも思います。

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―撮影を拝見しましたが、あたるくんが吠えたりということもありました。
そういうときは常に臨機応変に?
渋川さん:合わせていますね。「どうした?あたる」って言ってから、またセリフに戻ったりとか。その辺はあまり固めず。
大西さん:じっちゃんは急に歩かなくなったりするので、思い描いていた芝居とは全然動きになったりしますが、もう慣れですね。関係性はできてきています。
石本さん:僕は困るようなことはなんにもないですね。うちのさちこ、本当に良い子なので。ちょっとここでテーブルに乗ってくれたら嬉しいなって思ったら、乗ってくれたりとか。僕がやって欲しいことを結構やってくれるんです。

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―みなさん、うちの子が一番という感じですね(笑)。パートナー犬との相性は何%くらいになっていますか?そしてそれぞれ、ここがかわいいというポイントを教えてください。
渋川さん:相性かあ。俺は60%くらいかなぁ。うちの子のここが可愛いというのは、顔ですね。あたるの顔。俺は好きですね。ちょっと困った感じの顔というか。あとさっちゃんやじっちゃんは結構シュッとしてるのが、あたるは肉がある。そこがいいかな。
大西さん:いっちゃんは?
渋川さん:いっちゃんは可愛いよ。いっちゃんって、ちっさいのがいるんです。一郎って(「幼獣マメシバ」シリーズから登場する一郎)。あれはもう、すごい可愛い(笑)。
大西さん:僕は撮影が終わるときにちゃんと名残惜しい関係になれていればいいかなという感じです。言うこと聞くのも可愛いけど、思い通りにいかないのも猫みたいで可愛いなと思えてきたので。数字は難しいけど59%くらいかな。じっちゃんが可愛いのは顔ですね。あと犬なのに自由で気分屋なところが可愛いなと思います。
石本さん:僕はもう100に近くなってきてますけど。
渋川さん&大西さん:ははは。
石本さん:80くらいかな。撮影が終わるころには100を超えるかも。終わったらと思うと今から寂しくなっちゃいますもん。
渋川さん:さっちゃんは石本さんの言うこと聞いてますよね。
石本さん:僕は結構怒りますしね。
渋川さん:扱いが慣れてるんですよ。
大西さん:なんか自信があるように見えます。僕なんかまだちょっと遠慮してるところがあるから。
石本さん:怒るときは口抑えてちゃんと怒りますしね。でも80%な理由は、たまにあたるパパのところに甘えに行くんですよ。
渋川さん:あー、ありますね。あたるも結構石本さんのところに行く。
石本さん:そのときにちょっと寂しく感じるときがあって。まああたるくんが僕のところに来てるからイーブンですけど(笑)。うちの子は言うこと聞くし、全部可愛いんですけど、じっちゃんパパとあたるパパが可愛がってくれているのを見ているのも可愛いし、嬉しい。

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―もう完全に自分の犬ですね(笑)。
大西さん:最初から、この子で良かったと思いました。
渋川さん:柴犬ってみんな似たような感じなのかなって思ってましたけど、今になると全然みんな性格も違うし、いろいろあるんだなと思いますね。
石本さん:今日のさちこ可愛かったとかって思っちゃいますね。
大西さん:時間が押しているときに、ここは手綱だけ持って、じっちゃんはいる体で、みたいなことになったりすると、悲しい気持ちになりますね。
石本さん:わかります、わかります。
渋川さん:あと、段取りだと出来ていたのが、テストになったら飽きちゃったりすると、もったいないなと思いますね。
石本さん:この前、大西さんが「じっちゃんが歩かないんで、待ってください」ってスタッフさんに言ってて。すげー、じっちゃん待ちだ!って。僕はそういうの言えてないので、感動しました。
大西さん:だって、じっちゃんはメインキャストですよ。
渋川さん:あはは、そうだよね。

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―ピュアな存在のワンちゃんがいることで、人間のちょっとしたおかしみだったりが浮き上がってくるとてもおもしろい作品だと思います。ナレーションもおもしろいですし。
渋川さん:ね、達観しているというか。すごく俯瞰的なことを言ってるなと思います。
石本さん:落語のまくらみたいな感じなんですよね。ナレーションが。そこから入っていく感じが、すごく心地いい。
大西さん:それと、それぞれに痛い思いや悲しい思いを経験して、人との距離感を推し量っている3人のおっさんが集まって、つかず離れずでありながらも信頼し合っていて。そういう部分が人間くさくて、すごく共感できるドラマだと思います。

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ドラマ放送局
テレビ神奈川、仙台放送、TOKYO MX、とちテレ、群馬テレビ、テレ玉、
チバテレ、KBS京都、サンテレビ、BS12 トゥエルビ、メ~テレ、日本海テレビほか

書籍情報
■コミック 「柴公園」 コノマエヨミ子 著 月刊キスカ連載中(竹書房刊)
■小説「柴公園」 紙吹みつ葉 著(実業之日本社文庫)

ストーリー
都市開発が進む街の公園。柴犬を散歩するあたるパパ(渋川清彦)、じっちゃんパパ(大西信満)、さちこパパ(ドロンズ石本)は、朝夕決まった時間にやって来る顔見知りで、犬の名前しか知らないフラットな関係性。ベンチに座って話すのは、決まって他愛の無い世間話。ところが、やたらIQの高い3人の会話はいつもエスカレートし、柴犬たちは置いてけぼり。3人の壮大なる無駄話は終わることなく続くのだった・・・。

作品タイトル:『柴公園』
出演:渋川清彦
大西信満 ドロンズ石本 桜井ユキ 水野勝 松本若菜(映画のみ) 蕨野友也(ドラマのみ)
小倉一郎(ドラマのみ) 螢雪次朗(ドラマのみ) 山下真司 寺田農(映画のみ)佐藤二朗
製作総指揮:吉田尚剛
ドラマ版監督:綾部真弥/田口桂
映画版監督:綾部真弥
企画・脚本:永森裕二
動物トレーナー:ZOO動物プロ
制作プロダクション:メディアンド
企画・配給:AMGエンタテインメント
配給協力:イオンエンターテイメント

公式サイト:http://shiba-park.com/
コピーライト:(C)2019「柴公園」製作委員会

ドラマ「柴公園」テレビ神奈川ほか全国12局以上で放送中
映画「柴公園」2019年6月14日(金)より全国のイオンシネマ・シネマート新宿ほか公開

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