本年2月より米ABCにて放送され高い評価を得ている海外ドラマ「FOR LIFE」(原題)。
本作は、無実の罪で終身刑を言い渡された男、アーロン・ウォレスが、自らの潔白を証明するため、法律を学び、受刑者でありながら、弁護士資格を取得。
同じく冤罪で服役する刑務所仲間のため、弁護の時だけ裁判所へ移送され、法廷に立つ。
この物語は、刑務所内でパラリーガルとして活動したアイザック・ライトJr.の実話にインスパイアされた、「冤罪」という社会問題に切り込む刑務所×法廷ドラマだ。
本国にて11月18日(現地時間)よりシーズン2の放送が開始される本作の製作には、実際にアイザックに弁護を依頼したこともあり、ドラマプロデューサーとしても評価されている、世界的ラッパー・50セントが参加している。
このたび、映画評論家・町山智浩さんが今観るべきドラマとして「FOR LIFE」(原題)を徹底解説。アメリカ社会の今がわかる特別映像19分が公開された。
公開された動画では、アメリカ在住の映画評論家である町山智浩さんが、「FOR LIFE」(原題)がなぜ本国で高い評価を得ているのか、なぜ、今見るべき海外ドラマなのかを徹底解説している。
タイトルの「FOR LIFE」(原題)とは、どういった意味なのか、作品のモデルとなったアイザック・ライトJr.とはどういった人物なのか、なぜ冤罪が起こったのか、などわかりやすく説明。
また、日本でも度々取り上げられている米国で巻き起こっている社会運動“ブラック・ライヴズ・マター”とは何か、なぜ白人警察官は起訴されないのか、なぜ黒人の冤罪が多発するのか“システマティック・レイシズム”を交えて解説。
さらに、本作のプロデューサーであり、囚⼈役で出演もしている世界的ラッパー50セントが本作を製作するきっかけや、アイザック・ライトJr.との関係にも触れられている。
さらに、本作のプロデューサーを務めるラッパー・50セントから⽇本のファンに向けた独占メッセージも到着。あわせてご覧いただきたい。
【映画評論家 町山智浩さんコメント】
“FOR LIFE”とは「終身刑」を意味する。主人公アーロン・ウォレスは妻子あるビジネスマンだったが、ある日突然、悪徳検事が警察と仕組み、無実の罪で終身刑を宣告されてしまう。アーロンは刑務所で法律を学び、自ら弁護士となり、同じように濡れ衣を着せられた他の囚人を救おうとする。本作は20人以上の冤罪を晴らした「獄中の弁護士」アイザック・ライトJr.の実話にインスパイアされ、彼の弁護を受けたラッパーである50セントが企画した作品であり、アメリカの司法における差別的で理不尽な現実を暴き、決して屈しない男が権力と戦い、家族の元に帰ろうとするヒューマン・ドラマ。「フォー・ライフ」とは「人生のため」「命のため」でもある。ブラック・ライヴズ・マター運動の今こそ観てほしい作品だ。
【タイトル】「FOR LIFE」(原題)
【放送】 米国:2020年~ ABCにて放送中
【出演】 ニコラス・ピノック(アーロン・ウォレス)、インディラ・ヴァルマ(サフィア・マスリー)、ジョイ・ブライアント(マリー・ウォレス)、タイラ・ハリス(ジャスミン・ウォレス)、ボリス・マクギヴァー(グレン・マスキンス) ほか
【ストーリー】
無実の罪で終身刑を言い渡された、アーロン・ウォレス。 自らの潔白を証明するため、法律を学び、受刑者でありながら、弁護士資格を取得する。同じく冤罪で服役する刑務所仲間のため、弁護の時だけ裁判所へ移送され、法廷に立つアーロン。
革新的な刑務所長など、理解を示す者がいる一方、受刑者よる弁護活動をよく思わない者は多く、さまざまな妨害や苦難に直面するのだった。やがて浮き彫りになる司法制度の欠陥―。真実のために戦う男は、未来を勝ち取ることができるのか?
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