『Disney+ (ディズニープラス)』で配信中の、勇気と希望を与えてくれる年末年始オススメ作品の数々をご紹介。
世界中で読み継がれるアンナ・シューエルの不朽の名作「黒馬物語」を現代に舞台を移して新たに描く『ブラック・ビューティー』は、原作では厩務員見習いだった少年ジョーを少女にアレンジし、美しい黒馬ブラック・ビューティーと少女ジョーの絆の物語として生まれ変わった。
ビューティーの視点から描かれる物語は綴られ、その声をケイト・ウィンスレットが担当。映画『くるみ割り人形と秘密の王国』や「インタースティラー」のマッケンジー・フォイがジョー役に抜擢され、ビューティーと深い絆を紡いでいくヒロインを等身大で演じている。
また、「ゲーム・オブ・スローンズ」のイアン・グレンがジョーの叔父ジョンを演じ、不器用な愛情を体現し、ビューティーとはまた違った絆を見せてくれる。人間の都合で引き離されても、ジョーとの約束を心の支えに様々な試練を乗り越えていくビューティーの姿を通して絆の大切さが心に沁みる作品だ。
身近にある大切なものに改めて気が付かせてくれる作品なら映画『ブリジット・ジョーンズの日記』の監督シャロン・マグアイアが手掛けるハートフル・コメディ『フェアリー・ゴッドマザー』もオススメ。
『シンデレラ』などに登場している魔法使いの妖精フェアリー・ゴッドマザー。プリンセスの夢を叶えてくれるこのフェアリー・ゴッドマザーになるべく魔法の勉強に励む見習い妖精エレノアが、おとぎの国マザーランドを救うため、現代社会に降り立ち、希望を失いかけていたシングルマザー、マッケンジーの心を解きほぐしていく。
ちょっぴりおっちょこちょいだが前向きで優しいエレノアのハッピーパワーに、見るば必ず元気がもらえるはず。
パワーチャージでいえば、ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』も見逃せない。
ひょんな事から人間が生まれる前にどんな自分になるかを決めるソウルの世界で目覚めた音楽教師ジョー。ジャズ・ピアニストになるという夢を叶えるため、彼は自分のやりたい事が見つけられずに何百年もソウルの世界に留まっている人間嫌いのソウル22番と協力し、地上へと戻る方法を探す大冒険を描く本作は、まさにピクサー印のパワーチャージ・ムービー。
正反対の性格をした凸凹コンビが織りなす珍道中を通じて、人生の素晴らしさや気付きを与えてくれる。
実話を元にした『クラウズ~雲の彼方へ~』もまた、夢を追う物語だ。
不治の病に冒された17歳のミュージシャン、ザック・ソビアックが、残された時間を懸命に生き抜き、悩み葛藤しながらもその人生のすべてを注ぎ込んだ名曲「Clouds」を生み出していく姿は、素直に心に響くだろう。彼の人生の煌めきが眩しくも切なく、それでいて深い愛情に癒やされる。
『カーズ』、『Mr.インクレディブル』の製作スタッフたちが贈る『レミーのおいしいレストラン』も同じく夢を叶えるための勇気を与えてくれる。
一流レストランのシェフになることを夢見ているネズミのレミーは料理の天才。しかし、ネズミだからという理由で叶わぬ夢と家族からも理解を得られずにいたレミーが、ある事件をきっかけに料理が苦手な見習いシェフのリングイニと出会い、あきらめかけた夢に向かって光の都パリを舞台に次々と《奇跡》を巻き起こしていく。
夢を叶えるため、自分を信じて一歩踏み出す勇気をくれる、“夢のレシピ”を届けてくれる。
一歩踏み出す勇気を与えてくれる作品といえば、『塔の上のラプンツェル』もオススメだ。
森の奥深く、人目を避けるようにしてたたずむ高い塔に暮らす、金色に輝く“魔法”の髪を持つ少女ラプンツェル。18年間一度も塔の外に出たことがないラプンツェルは、毎年自分の誕生日になると夜空を舞うたくさんの灯りの本当の意味を知るため、突然塔に現れた大泥棒フリンと取引し、ついに新しい世界への一歩を踏み出す。
本作は、初めての自由や冒険、恋といった好奇心旺盛なラプンツェルのとても可愛らしい魅力も満載で、自分の知らない世界に飛び込む<勇気>の素晴らしさも教えてくれる。
人生の無限の可能性を教えてくれる作品なら、『カールじいさんの空飛ぶ家』。
妻に先立たれ、想い出が詰まった家でひとり暮らしをしている78歳のカールじいさん。子供の頃から冒険家チャールズ・マンツに憧れ、南米の“パラダイスの滝”に行こうという生前の妻との約束を果たすため、住み慣れた家に無数の風船を結びつけ、人生最後の冒険に旅立つ物語は、人生の素晴らしさを教えてくれる愛と感動の人生賛歌だ。
最後にオススメしたいのは、仲間の大切さを教えてくれる作品『ハイスクール・ミュージカル』だ。
イースト高校のバスケ部の人気者トロイと、優等生で才色兼備のガブリエラ。パーティーのカラオケ大会で歌うことの楽しさを知り、互いに好意を寄せる人気者の2人が、高校で開かれるミュージカルのオーディションに一緒に参加すると決めたことから、まわりの生徒たちとのチームワークの大切さを学んでいく。
若かりしザック・エフロンとヴァネッサ・ハジェンズが演じる10代の高校生の感情のぶつかり合いや、皆で一緒に歌いたくなる楽しさと歌を通して成長していく青春群像劇は、学生から大人まで楽しめる心躍るミュージカルだ。
当たり前だが忘れがちだった事に改めて目を向けさせてくれるディズニー映画の数々。コロナ渦で新しい生活様式で過ごすことが増えた今。気持ちを明るくしてくれて希望を感じられるこれらの作品は、これからの時代に幸せを掴むヒントにもなるはずだ。