国民が立ち上がり、国と闘った韓国民主化闘争の衝撃の実話を描いた『1987、ある闘いの真実』が、いよいよ9月8日(土)よりシネマート新宿ほかにて公開となる。この度、キム・ユンソク、ハ・ジョンウらの役作りへのこだわりや、1987年当時の街並みを再現するなどリアルさを追求した監督やスタッフの撮影裏話などを、『お嬢さん』で注目された女優キム・テリがナビゲートするメイキング映像が解禁された。
今回、解禁となったメイキング映像では、チャン・ジュナン監督が、徹底的なリサーチと細部にこだわる考証で1987年当時の建築物や街並みを完全に再現。ユ・ヘジンとキム・テリが暮らすスーパーや当時の新聞社、さらには大規模なオープンセットを作り、熱気に包まれる支庁広場前や延世大学前、明洞の街並みなどをよみがえらせた。
「わずか30年前の話で、記憶に新しい時代を映画にするためにリアルさを追求した。そしてすべてのシーンにおいて、セットも役者の心も本物でなければならないと戒めていました」とジュナン監督。美術だけでなく衣装の生地にまでこだわったというスタッフの証言も興味深い。
さらに、「単なる悪人ではインパクトが弱くなる。彼の根っこは何か?外見も実在人物に近づけた」と相当な覚悟で役作りしたキム・ユンソクの圧倒的な存在感、「異端児を軽快に演じようと思った」として現場に臨むハ・ジョンウの真摯な姿ほか、ユ・ヘジン、キム・テリらのコメントや撮影風景も満載。それぞれの俳優に対するチャン・ジュナン監督の丁寧な演出シーンも必見だ。
「30年前の熾烈な闘いに大勢の人々が勇気を持ち果敢に挑みました。1987年を生きた人たちから勇気と希望を受け継いでほしい」という監督の思いをぜひ劇場のスクリーンで確かめてほしい。
その時、歴史を変えたのは、普通の人々の信念だった―。
『タクシー運転手 約束は海を越えて』で描かれた光州事件から7年後。日本では空前の好景気”バブル“の幕開けに国中が浮かれていた1987年、飛行機でたった3時間の韓国では、歴史をくつがえし、国民全員の人生を劇的に変えた大事件が発生していた―。すべての始まりは、一人の青年の”不可解な死“。ソウル大学の学生が取り調べ中に命を落としたのだ。警察は心臓麻痺だと発表するが、新聞が「拷問中に死亡」とスクープし、大騒動へと発展していく。
「1987年」という激動の時代を生きた人々を演じたのは、韓国映画界を代表する豪華俳優陣たち。北分子の徹底排除に信念を燃やす南営洞警察のパク所長役にキム・ユンソク、学生の死を隠ぺいしようとする警察に対峙するチェ検事役にハ・ジョンウ、危険を顧みず運動家に手紙を運ぶ看守役にユ・ヘジン、拷問死の真相を隠蔽するために逮捕されるチョ刑事役にパク・ヒスン、真相追及に奔走するユン記者役にイ・ヒジュン、『お嬢さん』で注目され、本作では看守の姪で大学生役のキム・テリほか、学生デモに立ち上がる大学生をカン・ドンウォン、警察にマークされている運動家にソル・ギョングなどベテランと若手の演技派俳優が集結。
ストーリー
1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。徹底的に北分子を排除したい南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)が指揮する取り調べは、日に日に激化していた。そんな中、ソウル大学の学生が行き過ぎた取り調べ中に死亡する。隠ぺいのために警察は親にも遺体を見せず火葬を申請するが、何かおかしいと感じたチェ検事(ハ・ジョンウ)は検死解剖を命じる。解剖により学生は拷問致死であったことが判明するが、政府は取り調べをした刑事二人を逮捕することで事件を終わらせようと画策する。これに気付いた新聞記者、刑務所看守らは、事実を白日のもとにさらそうと奔走するが、警察による妨害もエスカレートしていく。また、拷問で仲間を失った大学生たち(カン・ドンウォン)も立ち上がろうとしていた―。
作品タイトル:『1987、ある闘いの真実』
出演:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ、ソル・ギョング、カン・ドンウォン、パク・ヒスン、イ・ヒジュン、ヨ・ジング
監督:チャン・ジュナン(『ファイ 悪魔に育てられた少年』、『カメリア』)
原題:1987 /2017年/韓国/カラー/129分
提供:ツイン Hulu
宣伝協力:ブレイントラスト
配給:ツイン
公式サイト:1987arutatakai-movie.com
コピーライト:(c)2017 CJ E&M CORPORATION, WOOJEUNG FILM ALL RIGHTS RESERVED
9月8日(土)シネマート新宿ほか、全国順次ロードショー