『6才のボクが、大人になるまで。』で世界の賞レースを席巻したリチャード・リンクレイター監督最新作『30年後の同窓会』が、6月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて公開となる。この度、本作のメイキング写真が解禁された。
会話劇の名匠、リンクレイター監督の演出方法は入念なリハーサル。事前に何度も脚本を読み合わせ、俳優たちの意見を取り入れ、柔軟に台本に反映をさせることで、架空の登場人物が“この世界のどこかに存在している”かのようなリアルを生み出している。それぞれがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、キャリアも充分なスティーヴ、ブライアン、ローレンスの3人も例外ではなく、スティーヴは「リハーサルなんて長いことやっていなかったが、監督、ブライアン、ローレンス、そしてそのほかのキャストと一緒に机を囲んで本読みをするのはとても楽しかった」と、珍しい体験が充実していたことを語っている。
ブライアンは「監督は本当におおらかで、声を荒げたこともない。彼は、『こう言いたい?それともこっちのほう伝わる?』と俳優たちに尋ねてくれる。監督は、演じる役を自分で作り、現場でベストな形で演じることができる俳優を起用している」と、穏やかながらも俳優として非常にチャレンジングな現場であったとコメント。
その入念なリハーサルについて監督は「ただ一緒に過ごし、互いを知ろうとするだけで素晴らしいこと。リハーサルは、脚本を読み合わせ、質問し、キャラクターの過去を探るといった演技エクササイズだけの場ではありません。彼らは全員、演じるキャラクターのリアリティを追求してくれた。だから俳優たちが出してくるアイデアを基に、何度も脚本を書き直した」と、演技だけではなく作品の基本となる脚本にとってなくてはならない場であったことを明かした。
ドクの息子の友人、ワシントン役で、年齢もキャリアも最年少キャストとして参加したJ・クィントン・ジョンソンは「リハーサル初日、空港からホテルに向かわなくて大正解でした!もう、スティーヴもブライアンもローレンスも来ていて、監督と、シーンの確認をしていたんです。現場では、それぞれの巨匠と言える大先輩たちが一丸となって最高の物語を語るために、新人の僕を安心させようとしてくれました」と、素晴らしい現場だった感動を露わにしている。
また今回、常にわびしさを誘う荒涼とした映像を生み出すため、晴天を避けて撮影を行なっている。「太陽が出たら撮影隊は屋内に引っ込む。雨や曇りで屋内のセットに入るほとんどの映画とは正反対です」と、シンプルながらも意外と手間のかかる撮影方法をとったリンクレイター監督。「この映画には撮影だけでなく、プロダクションデザインを含めたすべてが、寒い季節の雨のようなドクのわびしさを表現しています」と狙いを語っている。
派手なシーンが無い分、細部にまで丁寧にこだわった、まさに“名匠”ならではの職人芸が光る映画「30年後の同窓会」は6月8日(金)より公開となる。
ストーリー
男一人、酒浸りになりながらバーを営むサル(ブライアン・クランストン)と、破天荒だった過去を捨て今は牧師となったミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)の元に、30年間音信不通だった旧友のドク(スティーヴ・カレル)が突然現れる。2人にドクは、1年前に妻に先立たれたこと、そして2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、亡くなった息子を故郷に連れ帰る旅への同行を依頼する。バージニア州ノーフォークから出発した彼らの旅は、時にテロリストに間違われ得るなどのトラブルに見舞われながら、故郷のポーツマスへと向かうーー。30年前に起きた“ある事件”をきっかけに、大きく人生が変わってしまった3人の男たち。仲間に起きた悲しい出来事をきっかけに出た再会の旅。語り合い、笑い合って悩みを打ち明ける旅路で、3人の人生が再び輝き出す。
作品タイトル:『30年後の同窓会』
出演:スティーヴ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーン
監督・脚本:リチャード・リンクレイター
原作・脚本:ダリル・ポニックサン「LAST FLAG FLYING」
主題歌:ボブ・ディラン「Not Dark Yet」
原題:Last Flag Flying/2017/アメリカ/カラー/ビスタ/125分/5.1chデジタル/
字幕翻訳:稲田嵯裕里
主題歌翻訳:多摩ディラン
配給:ショウゲート
公式サイト:http://30years-dousoukai.jp/
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6/8(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー!