「A24」により、昨年北米公開され、話題となった映画『終わりの鳥』。このたび、“死”を告げる鳥<デス>が使命を遂行する瞬間を捉えた本編映像が解禁された。

地球を周回して生きものの“終わり”を告げる鳥<デス>と、その鳥と寄り添う病を抱える少女。かたや一心不乱に鳥と闘う少女の母親。世にも奇妙な<デス>と突如対峙することによって、母娘ふたりは間もなく訪れるであろう別れを次第に受け止めてゆく。
本作にて、長編監督デビューを飾ったのはクロアチア出身のダイナ・O・プスィッチ。タバコをくゆらせ、ラップのリズムを刻むチャーミングなキャラクターを造形する一方で、“死”という観念を奇想天外に視覚化、その苦悩にも触れるなど奥行きのあるストーリーに仕立てた。
繊細でウィットに富んだチューズデー役には、『恋人はアンバー』のローラ・ペティクルー。シリアスとコミカルを横断する絶妙なバランスで母親・ゾラを演じたのは、エミー賞常連の人気TVシリーズ「VEEP/ヴィープ」で知られる、コメディエンヌのジュリア・ルイス=ドレイファス。
この度、解禁されたのは、喋って歌って変幻自在な一羽の鳥<デス>が人々に“死”を告げる瞬間を捉えた本編映像。
<デス>には、死を迎える者たちの声が常に響いており、その声に導かれるように“現場”にやって来る。年老いた女性は、突如現れた<デス>に怯むことなく、唾を吐きつけ威嚇。しかし、彼が羽を広げ、ゆっくりと振りかざすと、そっと息を引き取る。次のシーンでは、死にたくないと息も絶え絶えの男性の声にも耳を傾けることなく、羽を振りかざす姿が映し出される。
プスィッチ監督は、鳥の姿形をしているが、鳥とは思えない歩き方や羽の動かし方を取り入れるなど試行錯誤を重ね、唯一無二の存在で、魅力的な神々しさと愛らしさを併せ持った死を象徴する鳥<デス>を誕生させた。
そして、「生と死は明るさと暗さと同じで、どちらか一方がなければもう一方が存在することができない関係。限りのあることによって、生命には価値が与えられています。人生で一度きりの特別な瞬間は、憂鬱で悲劇的だけれど、同時に、美しさ、力強さ、価値を与えてくれるものなのです」と本作に込めた想いを明かしている。
ストーリー
余命わずかな15歳のチューズデーの前に喋って歌って変幻自在な一羽の鳥が舞い降りた。地球を周回して生きものの“終わり”を告げる、その名も<デス(DEATH)>。チューズデーはそんな彼をジョークで笑わせ、留守の母親ゾラが帰宅するまで自身の最期を引き延ばすことに成功する。やがて家に戻ったゾラは、鳥の存在に畏れおののき、愛する娘の身から<デス>を全力で遠ざけるべく、暴挙に出るが……。
『終わりの鳥』
出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ローラ・ペティクルー
監督・脚本:ダイナ・O・プスィッチ(初長編監督作品)
原題:TUESDAY/2024年/英=米/110分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:佐藤恵子
映倫区分:G
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
公式サイト:happinet-phantom.com/tuesday
公式X:@A24HPS
4月4日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
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