公開中の映画『ミッキー17』より、ポン・ジュノ監督直筆の絵コンテが到着した。

本作は、『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督のアカデミー賞(R)受賞後初となる最新作。
人生失敗だらけのミッキー(ロバート・パティンソン)が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが…それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった。一発逆転のはずが、ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ブラック企業のどん底で搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変。マイルドな17号と辛辣な18号、2人になったミッキーは権力者たちへの逆襲を開始する。

全世界に先駆けて公開された韓国では公開からわずか4日間で観客動員数が100万人を突破、3月7日からは全米公開され、オープニング1位を記録。その後も快進撃を続け、全米及び世界各国での世界興行収入が1億1,000万ドルを突破している(Box Office Mojo調べ/3月24日時点)。
日本のマンガやアニメが大好きなポン・ジュノ監督は「私は自分で絵コンテを描くことに非常にこだわっています。精神的にも肉体的にも大変な作業ですが、これがないと映画を作れません。すべてのカットを頭の中で明確にイメージし、それが揃わないと安心できないんです」と明かし、カメラアングルや小道具など、ディティールまで描きこんだ絵コンテを描くという。
「絵コンテは、構図やカメラの動きを非常に正確に記していて、撮影中に変更することはほとんどありません。でも、俳優の演技についてはできるだけ自由にさせるようにしています」と、アドリブ大歓迎で撮影を進めていく。俳優たちにとって「私の撮影スタイルは衝撃的かもしれない」とも語っている。

今回解禁された絵コンテは、本編のクライマックスのはじまりとなる場面。宇宙船のゲートが開くとマチェーテを手にした2人のミッキーが車両に乗り込む。ゲートは前と後ろからカメラ固定のFIXで撮影すると指示されている。2人が車両に乗り込む場面ではカメラ位置も細かく指定されている。実はこの時、2人のミッキーはマーシャルによってゼッケンとボタンを押せば即死する時限爆弾を装着させられている。そのためか、頬に焦りを感じさせる書き込みもある。
大地に降り立った2人のミッキーは、謎のモンスター“クリーパー”の群れに向かっていく。17号はクリーパーの絶叫に思わず左の耳をふさぐ。その描写は“Long”と引きのショットで撮影するよう指示がある。17号は「ベイビー・クリーパーを殺しちゃダメだ」と大地を駆けていく。彼の視点の先には、クリーパーたちを殲滅させようとする暴君マーシャルが乗り込んだ車両が近づいてくるのだが…。

この後、本作はクライマックスを迎えることになるが、その先にどんな展開が待ち受けているのだろうか。映画『ミッキー17』は大ヒット上映中。


『ミッキー17』
出演:ロバート・パティンソン、ナオミ・アッキー、スティーブン・ユァン、トニ・コレット、マーク・ラファロ
監督・脚本:ポン・ジュノ
製作年:2025年
製作国:アメリカ
映倫区分:G
配給:ワーナー・ブラザース映画
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公式サイト:mickey17.jp
大ヒット上映中
4D/Dolby Cinema(R)/ScreenX/IMAX(R) 同時公開