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井浦新、水原希子『徒花-ADABANA-』への想いを語る 東京国際映画祭へ出品決定

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甲斐さやか監督の最新作となる日仏合作映画『徒花-ADABANA-』(10月18日(金)公開)が、第37回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に出品されることが決定。あわせて新場面写真が公開された。

長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』(19)が第14回Los Angeles Japan Film Festival最優秀作品賞を受賞した甲斐監督。本作は甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げたという、現代に解き放つ、命の問題作だ。また75年の歴史を有するフランスの国立映画映像センターCNCの対象作品となり、これまで深田晃司監督『淵に立つ』『よこがお』や早川千絵監督『PLAN75』等が選出されている。

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ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに全く同じ見た目の“もう一人の自分「それ」”の保有が許された世界で、死が近づいている新次(井浦新)と、臨床心理士のまほろ(水原希子)、そして治療のために人間へ提供される「それ」の物語。

甲斐監督は、「1996年に、世界初の哺乳類のクローンである「羊のドリー」がスコットランドで作られて話題になったことがあって、日本でも記事にもなっていたんです。その記事を読んで調べていたら「クローン桜」のことを知りました。実は、日本で見ている桜のほとんどが一代限りのクローン桜なんです。私達が日本の原風景だと信じているものがクローンだということに気付いてしまったことで、今の私達がコンピューターや技術を操っているように思っていても、実はこっちが操られているんじゃないかと思ったのです」と本作の構想について振り返る。

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主演を務めるのは、前作『赤い雪Red Snow』にも出演し、「甲斐監督の今後の作品は、どんな小さい役でもいいから出演させてほしい」と甲斐監督が捉える世界観に惚れ込んでいる井浦新。本作の構想を聞いた時は、「今まで観たこともないような表現の在り方に挑んでいかないといけない」と感じたという。さらに、死が近づいている中で、もう一人の自分である“それ”と向き合っていく新次役について、「監督が「新次という役は新さんしかいない」と言ってくださって、高いハードルに対する不安と、でも絶対に演じてみたいというワクワクが混じって、楽しみで仕方がないと言う意味で「身震い」しました。監督の思いを超えていきたい、自分の気持ちをすべて作品に捧げたいという気持ちで作品に参加しました」と語る。

臨床心理士のまほろを演じた水原希子は、甲斐組初参加。「特別な思いのこもった、大切な作品なんだろうなというのが第一印象でした。のめり込みながら脚本を読みました」と振り返る。前作『赤い雪Red Snow』を観た水原は「人間の怖い部分が描かれているのが魅力でした。でもそこに、美しさも感じました。そういう、言葉にはできないものが映画の中にはあって、怖いけれど美しくて芸術的な作品だなと思いました」と語っている。

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本作の出品が決定したのは、第37回東京国際映画祭で、新設部門として発表された「ウィメンズ・エンパワーメント部門」。東京都と連携し、女性監督の作品あるいは女性の活躍をテーマにした作品に焦点をあてた部門となる。

同部門のシニア・プログラマー/アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ氏は、「「ウィメンズ・エンパワーメント部門」の一作に映画『徒花-ADABANA-』を選んだのは、甲斐監督が示唆に富む近未来の世界を説得力を持って創り出しているからだ。森を瞑想の場として使い、『羅生門』の自然描写を思い起こさせる。そして、この映画のアイデンティティ、人生、人間性に対する探求は格別であり、現代の社会問題と共鳴する複雑な哲学的ジレンマを扱っている。更には、説得力のある演技、的確なストーリーテリング、力強い語り口によって、この映画は観客を魅了すると同時に、存在と道徳に対する理解を再考するよう挑戦している。監督の先見性の強さが、この作品を傑出した一作にしている」とコメントを寄せている。

『徒花-ADABANA-』
出演:井浦新 水原希子 三浦透子 甲田益也子 板谷由夏 原日出子/斉藤由貴 永瀬正敏
脚本・監督:甲斐さやか
プロデューサー:布川均 宮田公夫 ビックァン・トラン 赤澤賢司 上野弘之
キャスティングディレクター:杉山麻衣
撮影:高木風太 照明:後関健太 録音/音響効果:小川武 美術:河島康 編集:山崎梓 ロラン・セネシャルVFX:菅原悦史
衣装デザイン:前田敬子(LOISIR)  劇中アートディレクション:小林和史
助監督:近藤有希 制作担当:久保田辰也 ラインプロデューサー:古賀奏一郎
音楽:長屋和哉 音楽プロデューサー:akiko
クリエイティブディレクター:佐倉康彦 タイトルロゴ/宣伝美術:日高英輝
制作プロダクション:ROBOT DISSIDENZ
配給:NAKACHIKA PICTURES
(C)2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ

公式サイト:adabana-movie.jp
公式X:@adabana_movie
公式Instagram:@adabana_movie

10月18日(金)テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテ他全国順次公開

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