多彩な才能を誇るマーク・フォースター監督がブレイク・ライヴリーを演技派女優へと進化させた極上のサスペンス「ALL I SEE IS YOU」(原題)が邦題を『かごの中の瞳』とし、9月より日本公開することが決定した。
主演は大ヒットTVシリーズ「ゴシップガール」で大ブレイクを果たし、近年ではアクションやサスペンスから、大人の女性のラブストーリーまで、広く深く演じられる女優へと進化を遂げたブレイク・ライヴリー。再び光を失う恐怖と闘いながら、自身に降りかかる謎に立ち向かい、人生を取り戻そうとする主人公ジーナの心情を繊細かつ力強く演じ、間違いなく彼女の代表作となった。
夫のジェームズには、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラーク。内気で清楚だった妻が、大輪の薔薇のように美しく官能的に咲き誇る姿に魅惑されながらも、ジェラシーをたぎらす複雑な男性の心理をリアルに演じた。
監督は、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた心温まる感動作『ネバーランド』から、ほろ苦い人間ドラマ『チョコレート』、そしてアクション超大作『007/慰めの報酬』、『ワールド・ウォーZ』、最新作の「くまのプーさん」実写版『プーと大人になった僕』まで、多彩な才能を発揮してやまないマーク・フォースター。本作を「見えていることと見えていないこと、真実と真実でないことについての映画」と語り、ライヴリーが「かつて一度も読んだことのない物語」だと惚れ込んで出演を決めた脚本も自ら手掛けている。
撮影は色とりどりの花であふれ異国情緒の漂うバンコクとプーケットと、バルセロナの大人の歓楽街で敢行。非日常的な舞台と、ジーナの視点も取り込まれたスタイリッシュな映像が、観る者に初めての不思議な視覚体験を与える。
仲睦まじい女と男の姿から幕を開けるが、これはラブストーリーではない。直面した問題を夫婦で乗り越える人間ドラマでもない。愛していたはずの相手のことを、実は何も知らなかったことに気付いた二人が、予想もしなかった全く違う人生の扉を開いてしまう。私の隣にいるのは、本当に私が愛している人?──観る者をそんな恐れと疑問に突き落とす、スリリングな極上のサスペンスが完成した。
失った視力を手術で取り戻したジーナ
美しく変わっていく彼女に疑いと嫉妬を抱く夫
そんなある日、ジーナの視界が再び閉ざされていく──
ストーリー
ジーナは保険会社に勤める夫のジェームズと、彼の赴任先のタイ・バンコクで幸せな結婚生活を送っていた。子供の頃の交通事故で失明してしまったジーナだが、ジェームズの献身的な支えで、何の不自由もなく暮らしている。そんな二人の悩みと言えば、なかなか子供ができないことぐらいだった。
ある日、医師のすすめで角膜移植にチャレンジしたジーナは、片目の視力を取り戻す。喜びに震えるジーナの瞳が捉えたのは、想像していたナイトのように頼もしい素敵な夫ではなく、地味で平凡な中年男の姿だった。心の奥底に眠っていた好奇心や冒険心が目を覚ましたジーナは、髪を染め流行のファッションで着飾り、外の世界へと飛び出していく。一方のジェームズは、徐々に嫉妬と疑念の思いを抱き始めていた。ところが突然、ジーナが再び視力を失い始める──。
作品タイトル:『かごの中の瞳』
監督・脚本:マーク・フォースター
出演:ブレイク・ライヴリー、ジェイソン・クラーク、ダニー・ヒューストン
2016年/アメリカ/英語/上映時間:109分/R-15
配給:キノフィルムズ/木下グループ
コピーライト:(c)2016 SC INTERNATIONAL PICTURES. LTD
9月よりTOHOシネマズ シャンテにて全国公開