2021年、第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作『アネット』(4月1日(金)公開)が、第47回セザール賞にて最優秀監督賞、最優秀オリジナル音楽賞、最優秀編集賞(ネリー・ケティエ)、最優秀音響賞、視覚効果賞の計5部門を受賞した。
レオス・カラックス監督にとって、『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりの作品となる本作は、製作も務めたアダム・ドライバー、アカデミー賞主演女優賞受賞の実力派マリオン・コティヤールを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダークファンタジー・ロック・オペラ。
人気スタンダップコメディアンのヘンリーと、一流オペラ歌手のアン。そして2人のあいだに生まれたアネットによって、ダークなおとぎ話が繰り広げられる。
原案は日本でも根強い人気を誇るロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークス。彼らがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、スパークスとカラックスの出会いによって映画へと発展。映画全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわり、そこにカラックスならではの映像美が相まって完成した作品だ。
最優秀オリジナル音楽賞を受賞したスパークスの2人は「ずっとフランス映画の大ファンだったので、敬愛するレオス・カラックスというフランス人監督と一緒に映画を作り、音楽賞を受賞できたのは素晴らしいことです。しかもそれがミュージカル映画のサウンドトラックだというは、僕らにとって大きな意味があります。」「『シェルブールの雨傘』のようなミュージカルを作りたかったんだ」と、喜びと本作への想いを込めてコメントしている。
第47回セザール賞 受賞一覧
・最優秀監督賞:レオス・カラックス
・最優秀オリジナル音楽賞:ロン・メイル、ラッセル・メイル(スパークス)
・最優秀編集賞:ネリー・ケティエ
・最優秀音響賞:エルワン・ケルザネ、カティア・ブタン、マクサンス・デュセール、ポール・ヘイマン、トー・マ・ゴデ
・視覚効果賞:ギョーム・ポンダール
イントロダクション
35年間で発表した長編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。1984年、弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)と、カラックスの名を世界中に知らしめた『汚れた血』、二度の撮影中断に見舞われながらもロングラン大ヒットを記録した『ポンヌフの恋人』、ハーマン・メルヴィルの小説を原作に映画化を挑んだ『ポーラX』、そして謎に満ちた迷宮的な内容が高く評価された『ホーリー・モーターズ』。その一作一作で、カラックスは既存のジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を生み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得しています。
作品タイトル:『アネット』
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤールほか
監督:レオス・カラックス
原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル、ラッセル・メイル & LC
上映時間:140分
配給:ユーロスペース
公式サイト:annette-film.com
公式Twitter:@annette_movie
コピーライト:(C) 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
4月1日(金)ユーロスペースほか全国ロードショー!
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