石井裕也監督最新作『アジアの天使』(7月2日(金)よりテアトル新宿他全国ロードショー)より、予告編が解禁された。
本作は、『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード、アジア最優秀監督賞を受賞し、その他にも『町田くんの世界』『生きちゃった』『茜色に焼かれる』など数々の作品を発表し続けている石井監督が、韓国映画のスタッフ・キャストと共に、オール韓国ロケで挑んだ意欲作だ。
予告編には、心機一転、一人息子を連れて決死の覚悟で韓国にやってきた剛(池松壮亮)を「シャレだろ」と一笑に付しながら二人を迎える兄(オダギリジョー)のやりとりから始まる。韓国語も話せず新天地での生活を不安に思っている剛に兄は「この国で必要な言葉は「メクチュ・チュセヨ」と「サランヘヨ」と説く。そして、あるとき剛は、一人で泣き伏せている韓国の歌手ソル(チェ・ヒソ)と出会い、日本語で励ますが、その善意は伝わらない・・・。
映像には、本作で本格的な共演を果たす、池松とオダギリのコミカルなやりとりが収められている他、「異国の地で、不思議な旅が始まる。」という言葉と共に、偶然の出会いをきっかけに、心に傷を負った日本と韓国の2つの家族が旅に出て、道中起こる様々な出来事を共に体験し、時には悪化した日韓関係についての話をしながらもビールを飲みかわし、同じ食卓を囲む一つの家族のような姿が捉えられている。
そして、「この広い世界、どんな天使がいてもいい。」という言葉と共に、剛とソルが「見た」という摩訶不思議な“天使”の姿がしっかりと映し出されている。
剛とソルはお互いに“天使”に会ったことがあるという。その天使は東洋のおじさんのような姿で、人の肩を噛むという、一風変わった天使だった。石井監督は、オダギリジョー主演のTVドラマ「おかしの家」(2015年10月/TBS系)でも使用していたこの人を噛む天使というキャラクターを本作の二つの家族をつなぐ要素として登場させている。
天使は一般的に西洋の美しい少年のようなイメージを持つ人が多いが、この“ヘンテコな天使”は「天使というのはこうあるべきだ」という、誰かが勝手に決めた価値観や固定観念に囚われなくてもいいという作品全体のメタファーになっている。
ストーリー
8歳のひとり息子の学(佐藤凌)を持つ小説家の青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。ほとんど韓国語も話せない中、自由奔放な兄の言うがまま怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。
元・人気アイドルのソル(チェ・ヒソ)は、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、若くして亡くなった父母の代わりに、兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、細々と芸能活動を続けていた。
しかし、その時彼らはまだ知らない。
事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち──
どん底に落ちた日本と韓国の2つの家族が共に運命を歩む時、ある“奇跡”を目の当たりにすることを…。
作品タイトル:『アジアの天使』
出演:池松壮亮 チェ・ヒソ オダギリジョー
キム・ミンジェ キム・イェウン 佐藤凌
脚本・監督:石井裕也
製作:五老 剛、竹内 力、ハン・ドンヒ、浜田稔、森田 篤、永田勝美、宮前泰志
エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕
プロデューサー:永井拓郎、パク・ジョンボム、オ・ジユン
共同プロデューサー:神保友香
撮影監督:キム・ジョンソン
音楽:パク・イニョン
制作プロダクション:RIKIプロジェクト、SECONDWIND FILM
製作:『アジアの天使』フィルムパートナーズ(朝日新聞社、RIKIプロジェクト、D.O.CINEMA、北海道文化放送、UNITED PRODUCTIONS、ひかりTV、カラーバード)
制作プロダクション:RIKIプロジェクト、SECONDWIND FILM
配給・宣伝:クロックワークス
コピーライト:(c) 2021 The Asian Angel Film Partners
2021年7月2日(金)テアトル新宿ほか全国公開
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