日本初公開のテレンス・マリック監督作品『バッドランズ』第三弾ビジュアル&本予告解禁

3月7日より日本初公開となる、テレンス・マリック監督作品『バッドランズ』の第三弾ビジュアルと本予告が公開された。

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1950年代末、ネブラスカ州とワイオミング州で約2ヶ月の間に11人が殺された連続殺人事件。罪を重ねながら逃避行を続けた犯人のチャールズ・スタークウェザーとその恋人キャリル・アン・フューゲートはまだ十代だった――。全米を騒然とさせたこの事件を基に、クレジットなしで参加した『ダーティハリー』(1971)ほか数本の脚本を書いただけで、当時無名だったテレンス・マリックが脚本・製作・監督を手掛けた作品が『バッドランズ』(1973)だ。

続く『天国の日々』(1978)と『シン・レッド・ライン』(1998)によって巨匠の地位を確立したマリックの長編デビュー作であり、『スリー・ビルボード』(2017)のマーティン・マクドナー、『ムーンライズ・キングダム』(2012)のウェス・アンダーソン、『リバー・オブ・グラス』(1994)のケリー・ライカート、『ヴァージン・スーサイズ』(1999)のソフィア・コッポラなど現代の監督たち、のちの作品に大きな影響を与えたアメリカ映画史上の最重要作の一本ながら、日本では70年代当時公開が見送られていた本作。半世紀以上の時を経て、ついに日本初公開となる。

モノクロームの第一弾、第二弾ビジュアルに続き、今回解禁された第三弾ビジュアルは、シシー・スペイセク演じるホリーがメイクをするシーンと、マーティン・シーン演じるキットが夕焼けを眺めているカラー写真がレイアウトされている。15歳のホリーのモノローグによって綴られていく本作は、少女の眼差しをとおしたどこか童話を思わせる不思議な世界観と、ソフィア・コッポラもフェイバリット・ムービーに挙げた理由もうかがえる、彼女の愛らしいファッションもポイントのひとつだ。キットがライフルをかまえて佇む象徴的なシーンをはじめとした、地平線や空といったアメリカ中西部の表情をとらえた映像は、ロードムービーとしての魅力も傑出している。

また、主人公キットの台詞を中心とした本予告も解禁。「ホリーとおれは死ぬことに決めた」と語るキットは、恋人のホリーを連れ、人を殺めながら旅を続けていくのだが――。のちに『地獄の黙示録』(79)でも主演をつとめるマーティン・シーンの翳りある存在感、そして3年後、『キャリー』(76)でタイトルロールを演じるシシー・スペイセクの表情は圧巻。予告の最後は、広大な大地を駆け抜けていくふたりの車で締めくくられている。

1974年度サン・セバスチャン国際映画祭・金の貝殻賞受賞(テレンス・マリック)
同・最優秀男優賞受賞(マーティン・シーン)

ストーリー
1959年、サウスダコタ州の小さな町。15才のホリー(シシー・スペイセク)は、学校ではあまり目立たないが、バトントワリングが得意な女の子。ある日、ゴミ収集作業員の青年キット(マーティン・シーン)と出会い恋に落ちるが、交際を許さないホリーの父(ウォーレン・オーツ)をキットが射殺した日から、ふたりの逃避行が始まった。ある時はツリーハウスで気ままに暮らし、またある時は大邸宅に押し入り、魔法の杖のように銃を振るっては次々と人を殺していくキットの姿を、ホリーはただ見つめていた──。

『バッドランズ』
出演:マーティン・シーン シシー・スペイセク ウォーレン・オーツ ラモン・ビエリ
脚本・製作・監督:テレンス・マリック
製作総指揮:エドワード・R・プレスマン
撮影:ブライアン・プロビン、タク・フジモト、ステヴァン・ラーナー
美術監督:ジャック・フィスク
音楽作曲・指揮:ジョージ・ティプトン
1973年|アメリカ|カラー| 1.85:1ヴィスタサイズ|5.1ch|DCP|94分|原題:BADLANDS
提供:キングレコード
配給:コピアポア・フィルム
(C)2025 WBEI.

公式サイト:badlands2025.com
公式X:@badlands_jp

3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー

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