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『バカ塗りの娘』堀田真由「これだけ時間をかけて作るのはすごくエネルギーがいること」“バカ塗り”を解説する本編映像解禁!

バカ塗りの娘

堀田真由主演、鶴岡慧子が監督を務める映画『バカ塗りの娘』(9月1日(金)より全国公開、8月25日(金)より青森県先行公開)の本編映像が到着した。

本作は、第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した髙森美由紀による小説「ジャパン・ディグニティ」を映画化。青森の伝統工芸・津軽塗をテーマに描かれる物語で、津軽塗職人を目指す娘・美也子と寡黙な父・清史郎が、漆や家族と真摯に向き合う姿を、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描く。

この度解禁となったのは、津軽塗がなぜ“バカ塗り”と呼ばれているのか、その理由を解説する本編映像。映像は、青森を訪れた観光客から“バカ塗り”という津軽塗の呼び名の理由を問われた旅館の亭主が「津軽塗は何十回も塗っては研いで、塗っては研いでを繰り返して、ものすごい手間をかけて作るんです。それでバカ丁寧という意味だとか」と説明するシーンから始まる。

タイトルにもある“バカ塗り”は、津軽塗のことを指す言葉で、完成までに四十八工程あり、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”を繰り返す。映像では、津軽塗の代表的な塗り方のひとつ「七々子塗」や「唐塗」で仕上げられた漆器も鮮やかに映し出されているが、劇中でも、それらの作品が職人の手でいかにして創り上げられているのか、津軽塗の完成までの工程を1カット1カット、塗りの映像や音と共にじっくりと見て感じることができる。

鶴岡監督は、本作の脚本を執筆する過程で津軽塗の本を熟読し、その上で津軽塗職人に脚本を読んでもらったことを明かし「職人さんに読んでもらうと、『これはよそいきのもので、職人の感覚や経験で培ってきているものとちょっと違う』と言われました。津軽塗の本には、乾かすのには何時間とか、それぞれの工程が表になって説明されているのですが、漆塗りは天気や気温、湿度にすごく左右されるので、絶対にその表通りにはいかないんです。自分の経験と感覚を頼りに、実際に漆の状態を見て、次の工程に進めるか、もう少し漆風呂に入れておいた方がいいかなどを職人さんは見極めているそうです」と津軽塗の描写に関して、職人と密に擦り合わせて修正し、2年半という歳月をかけて脚本を完成させたと話す。

美也子を演じた堀田は「台本を読むまで、“バカ塗り”という言葉は知らなかったのですが、とてもインパクトのある言葉だなと思いました」と最初の印象を話し、その上で「ひとつのものを作るのにこれだけ時間をかけて作るのは、すごくエネルギーがいることですし、毎日いろんな変化がある中で同じことを続けることはすごく忍耐がいることだと思います。それをやり遂げる職人さんはすごくかっこいいと思いました」と津軽塗、そして職人の仕事についてコメントしている。

また、本編映像の後に続く30秒予告には、今までの予告映像にはなかった、美也子と兄のユウ(坂東龍汰)、美也子が想いを寄せる花屋の青年・尚人(宮田俊哉)の3人がピアノを弾きながら楽しそうに笑顔をみせるシーンが新たに追加された。津軽塗に挑戦することを悩んでいた美也子や、家業を継がないと決めたユウ、そして尚人が笑い合う様子は、津軽塗を通して描かれる家族の関係と変化に新たな期待が高まる予告となっている。

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