とある出来事により現代から過去にタイムスリップし“歴史改変を狙う最狂の悪党たち”と、それを阻止すべく現代からやってきた”ハイテク装備も富も失ったヒーロー”。世界から熱望されている日本のトップクリエイターたちが、世界中で愛される米国のキャラクターたちをベースに “悪vs正義”の時空を超えた壮大なバトルを描く、話題の戦国タイムスリップ・アクション・エンターテイメント『ニンジャバットマン』が6月15日(土)に公開となる。
この度、「AnimeJapan 2018」にて、キャットウーマン役加隈亜衣、音響監督の岩浪美和による本作の魅力や本作設定の特別音響について語りつくすトークイベントが開催された。
「Anime Japan2018」『ニンジャバットマン』トークショースケジュール
【日時】:3月25日(日)10:25~11:00
【場所】:東京ビッグサイト Anime Japan BLUE ステージ (江東区有明3丁目11-1)
【登壇者】:加隈亜衣(キャットウーマン役)、岩浪美和(音響監督)
【MC】:杉山すぴ豊 (映画評論家・アニメキャラ系ライター)
イベントレポート
朝から大賑わいを見せるAnimeJapan2018の会場は早くも熱気に包まれており、MCの杉山すぴ豊さんが登場すると今かと待ちわびたファンから熱い視線がステージ上に注がれた。大きな拍手に包まれ、キャットウーマン役の加隈亜衣さんと、音響監督の岩浪美和さんが登場。早速杉山さんから”カリスマ音響監督”と言われ、「カリスマはやめてください」と照れる一面も。キャットウーマンを意識した黒のシックなワンピース姿で登場した加隈さんも興奮した様子でファンからの声援にこたえ、岩波さんも「他のステージに行かなくてよかったと思えるような特別映像も用意しているので!」と、集まったファンに感謝しながらも笑顔を見せた。
予告映像の前に、メインビジュアルに対して岩浪さんから「ニンジャじゃなくて戦国武将じゃないか!」という鋭い指摘に会場は爆笑。「でも安心してください。ちゃんとニンジャなんです」というフォローが岩浪さんからされ、ファンは興味津々な様子だった。
日本が世界に放つ迫力の映像を制作し、最近では「ポプテピピック」でも大きな話題となっている神風動画をはじめ、キャラクターデザインに岡崎能士さん、脚本には劇団☆新感線の中島かずきさん、他にも人気・実力ともにトップクラスのメンバーが集結している本作について、岩浪さんが「世界よ、これがエンターテインメントだという作品になっている」と語った。加隈さんからも「CM見ました?あれはすごかった!」と同じ神風動画制作のポプテピピックとのコラボCMについての話が飛び出し、多くの観客が笑顔でうなずいていた。
山寺宏一さん、高木渉さんを始めとした豪華キャストについて話が及ぶと、”最高にアダルト&セクシーなキャスト”だといわれて、加隈さんに対して観客から大きな拍手が。加隈さんは「私よりもセクシーボイスな(田中)敦子さんがいるので、恥ずかしい!」と照れていたが、本作のキャスティングについては岩波さんも最高だったと納得の表情だった。バットマンを演じた山寺さんの声はやや低めでまさに”バットマンボイス”だったという。一方で、ジョーカー役の高木さんについては「好きにやっていましたね。楽しそうだった」とのこと。さらにゴリラ・グロッド役の子安さんについて岩浪さんは「子安さんが『ビースト・ウォーズ』に続いてゴリラのような役をやるっていうのは、キャストが決まった時に絶対突っ込まれると思っていた」と、自身による配役ではないと、狙ったことを否定。その一方で、「ゴリラ・グロッドはすごくいいセリフがある。これ絶対ビースト(・ウォーズ)だろ!というセリフがある」と期待してほしいことも明かしてくれた。
今回制作を行った神風動画について、「今はジョジョやポプテピピックで有名だが、EXILEや安室奈美恵さんなどアーティストのPVや、ロックマン、ドラゴンクエスト、ファイナル・ファンタジーなどのゲームの映像をやっていて、あまり名前が表に出てくることはなくても皆さんがどこかで知らないうちに絶対に見たことがあるっていうものを作っている。それが今回満を持して初めて長編オリジナル作品が完成したんです」と岩浪さんが語り、神風動画のポリシーとして”妥協は死”という言葉があることを明かしてくれた。その言葉通りの本気精神で作られた作品について「本来、CG映像というものは画面が冷たい感じになりがちなんだけど、本作は熱い!ジョジョの時もすげーなと思ったけど、今回はさらに熱い映像になっている」とこれまでのアニメ映画とは一線を画す作品となっていることが語られた。
また、AnimeJapan2018の会場限定で初めて本編の冒頭部分が公開され、過去から世紀の歴史改変を企てるジョーカー率いる最狂の悪党一味を紹介するシーンでは、日本の祭り“ねぶた”を模したデザインも含んだ迫力ある映像となっており来場者からの大きな拍手が。映像を見終わった加隈さんは「バットマン関係なく面白い!」と大興奮。「バットマンの知識がなくても十分楽しめる。エンターテインメントとして楽しい」と純粋に作品を楽しんでいた。
杉山さんからも「ジョーカーが第六天魔王(織田信長)になってて、デスストロークというキャラは片目のキャラなんだけど、戦国武将で隻眼というと伊達政宗、ゴリラ・グロッドは猿だから、武将で言うとあの有名な歴史人物?…と配役についても深く考えられているんだよね」とアニメファンはもちろんのこと、アメコミファンや歴史ファンも大満足で楽しめると説明すると、「脚本の中島さんから聞いたんだけど、ジョーカーが支配する町だから”城下町(ジョーカマチ)”になっているんだよね」と急なオヤジギャグに会場は大爆笑。
実は、現在アメリカのアナハイムで開催されている世界的なイベント、ワンダーコンに参加しているという中島さんからも、昨夜行われたイベントで世界中から駆け付けた約4000人近くのファンの前で同様のエピソードも披露されているだろうとのこと。それに対し加隈さんは「これアメリカ人に通じるんですかね?」と首をかしげながらも「一緒にレッドカーペットを歩きたかった!なんで呼ばれてないんだろう」と岩浪さんと一緒に悔しがっていた。
音響の話になると、加隈さんはアフレコ時のことを思い出しながら、「とにかく頑張りました。何が大変だったって、他のみんなが熱すぎて負けないようにっていうのが精神的に大変で。セリフ回しが独特だし、世界観がかっこいいと思ってたら、意外におバカなとこもあって、(クールな役なので)キャットウーマンとしてどう応えたらいいのかわからなくなりそうでした。(笑)ほんとブッ飛び加減がすごいんです。見終わった後の高揚感とかすごいので、本当にみんなで見てほしいですね。デートで見ても失敗はないです!」というと、岩浪さんも「アニメファン、特撮ファン、映画ファン、アメコミファンみんな見れる」と幅広い層が楽しめることをアピールしつつ、「僕のことを『ガールズ&パンツァー』で知っている人も多いと思うけれど、今回も特別音響をやります!僕が劇場に設定に行ってきます」と、世界で初めて本作のための特別音響『時空震(じくうしん)サウンド』が劇場で設定されることが明かされた。「ぜひ映画館の大きなスクリーンで観て、その後にブルーレイで加隈さんの声を何度も楽しんでください」とファンに熱く語った。劇場によっては、時空震サウンドにくわえ、上下左右前後360度の立体的な音響を体感できるドルビーアトモスでの上映も決定。
ここで、さらに特別に、その圧倒的映像美と驚異の展開を誰よりも早く体感すべく、アニメジャパン参加者だけに特別に日本で初めて冒頭映像が上映された。観客だけでなく加隈さんも岩浪さんも「映像だけでなく、菅野祐悟さんの音楽もかっこいい!」と見入っていた。
会場には、早くもニンジャバットマンのコスプレをしたファンも駆けつけており、杉山さんも「コスプレしがいのあるキャラクターが満載なんですよね」とファンの反応に期待。
最後に、岩浪さんが「特別音響で見れるのは日本だけです。ぜひお楽しみに。時空震サウンドもよろしく!」と、加隈さんは「子供から大人までだけでなく、日本でも海外でも楽しめるエンタメ作品です。アメコミの知識がなくても、歴史に詳しくなくても楽しめます。6月15日から映画館で公開となるので、映画館の大スクリーンで見てください!そして、みなさんの感想を楽しみにしています!」と語り、イベントは大盛況のうちに終了した。
ストーリー
現代の犯罪都市ゴッサムシティの悪党たちがタイムスリップし、群雄割拠する戦国時代の日本。戦国大名となった悪党たちがこのまま自由に暴れ続ければ、日本だけでなく世界の歴史すらも変わってしまう! 絶望的な乱世で、現代テクノロジーからも切り離されてしまったヒーローは、世紀の歴史改変を阻止することができるのか? 日本と世界の未来をかけた、時空を超えた壮大なバトルの行方は!? 日本が世界に放つ、戦国タイムスリップ・アクションエンターテイメントがついに開幕!
作品タイトル:『ニンジャバットマン』
キャスト:
バットマン 山寺宏一
ジョーカー 高木渉
キャットウーマン 加隈亜衣
ハーレイ・クイン 釘宮理恵
ゴリラグロッド 子安武人
ポイズン・アイビー 田中敦子
デスストローク 諏訪部順一
ペンギン チョー
トゥーフェイス 森川智之
ベイン 三宅健太
ロビン 梶裕貴
レッドロビン 河西健吾
ナイトウィング 小野大輔
レッドフード 石田彰
アルフレッド 大塚芳忠
米題:BATMAN NINJA
監督:水﨑淳平
脚本:中島かずき
キャラクターデザイン:岡崎能士
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:神風動画
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/batman-ninja/
コピーライト:Batman and all related characters and elements are trademarks of and (c)DC Comics. (c) Warner Bros. Japan LLC
6月15日(金)新宿ピカデリー他 ロードショー