アカデミー賞に3度ノミネートされた確かな演技力の持ち主であり、ポール・トーマス・アンダーソン、スパイク・ジョーンズ、ウディ・アレンらとのタッグで類い希な個性を発揮してきたホアキン・フェニックス。1999年に『ボクと空と麦畑』で鮮烈なデビューを飾り、恋人の死に接した若き女性の彷徨を描いた青春映画『モーヴァン』、美しき母子の歪んだ関係性に迫った心理サスペンス『少年は残酷な弓を射る』でセンセーションを巻き起こしてきたリン・ラムジー監督。この米英の傑出した才能のコラボレーションが実現した映画『ビューティフル・デイ』が 6月1日(金)より新宿バルト9他全国公開となる。
このたび、本作の公開を記念して、下記日程において試写会の実施が決定いたしました!皆様のご応募を心よりお待ちしております。※応募締切:5月14日(月)
『ビューティフル・デイ』試写会5組10名様ご招待!
【日時】 5月24日(木)18:30開場/19:00開映
【場所】KADOKAWA 神楽座(千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA 富士見ビル1F)
プレゼントは終了しました。たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました!
カンヌ国際映画祭で男優賞、脚本賞の2冠を達成!
ホアキン・フェニックス×リン・ラムジー監督、
米英の傑出したふたつの才能がスパークする衝撃作
本作は、ハードボイルド調のクライム・スリラーというべき物語を、唯一無二の感性が息づく演出、演技で映像化し、観る者にジャンルの枠をはるかに超えたアーティスティックな映画体験をもたらす衝撃作である。2017年の第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてワールドプレミア上映されるや絶賛を博し、フェニックスが男優賞、ラムジーが脚本賞を受賞するという2冠の快挙を達成した。
元軍人の主人公ジョーは、人身売買などの裏社会の闇に堕ちて行方不明になった少女たちの捜索と奪還を請け負うスペシャリスト。年老いた母親と静かな生活を送る一方、長年のトラウマに苛まれる彼の心中にはつねに不安が渦巻いている。
そんなジョーのもとに新たに舞い込んできたのは、売春組織に囚われた娘ニーナを連れ戻してほしいという政治家からの依頼。仕事を遂行するためなら血生臭い殺しも辞さないジョーは、組織の娼館からニーナを救出するが、心ここにあらずといった様子の彼女は人形のように無反応だった。
やがて謎の襲撃者にニーナをさらわれてしまい、さらなる非情な事態に陥ったジョーは、自分が恐るべき陰謀に巻き込まれたことを知る。この極限の悪夢の中で生きる理由を見失ったジョーは、はたしていかなる行動に打って出るのか……。
裏社会でめぐり合った孤独な男と天使のような少女。
心の壊れたアウトサイダーたちの生と死の物語を、
鮮烈に彩るスタイリッシュな映像美とソリッドな音楽
元軍人で、殺しも厭わない冷徹な人捜しのプロという異色の主人公に扮したホアキン・フェニックスは、少年時代に癒やしようのないトラウマを負ったジョーの複雑なキャラクターを、繊細かつ凄みたっぷりに体現。自殺願望を持ち、死の誘惑に取りつかれたジョーと、天使のように愛らしくも同じように心の壊れた少女ニーナの出会いを描くストーリーは、一触即発の緊迫感をみなぎらせながら予測不可能な軌跡をたどっていく。
また、社会と人間のダークサイドに分け入り、孤独なアウトサイダーたちの魂の共鳴を映し出した本作は、そのテーマの相似性ゆえに“21世紀の『タクシードライバー』”とも呼ばれている。
説明的な描写やセンチメンタリズムを排除し、徹底的に研ぎ澄まされたスタイリッシュな映像美を創出したリン・ラムジー監督の演出力は圧巻のひと言。
ジョーの痛切な内面を表現したフラッシュ映像、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが手がけたソリッドな音楽と相まって、観る者の視聴覚をスリリングに刺激してやまない一作となった。ニーナ役に抜擢された撮影時14歳の新星、エカテリーナ・サムソノフの神秘的な可憐さも特筆に値する。
ちなみに本作はニューヨーク出身の作家ジョナサン・エイムズの犯罪小説「You Were Never Really Here」の映画化で、邦題の『ビューティフル・デイ』は終盤にある登場人物が思いがけないタイミングで発するセリフから付けられたもの。ミステリアスなエンディングも含め、あらゆる解釈は観客に委ねられているが、このあまりにもクールで危うい映像世界にひとたび触れた者は、しばし胸のざわめきを抑えられなくなるに違いない。
ストーリー
孤独な男と全てを失った少女。その日、壊れた2つの心が動きだす―
元軍人のジョーは行方不明の捜索を請け負うスペシャリスト。ある時、彼の元に舞い込んできた依頼はいつもと何かが違っていた。依頼主は州上院議員。愛用のハンマーを使い、ある組織に囚われた議員の娘・ニーナを救い出すが、彼女はあらゆる感情が欠落しているかのように無反応なままだ。そして二人はニュースで、依頼主である父親が飛び降り自殺したことを知る―
作品タイトル:『ビューティフル・デイ』
出演:ホアキン・フェニックス(『her/世界でひとつの彼女』)
ジュディス・ロバーツ、エカテリーナ・サムソノフ、ジョン・ドーマン、
アレックス・マネット、アレッサンドロ・ニヴォラ(『ココ・アヴァン・シャネル』)
監督・脚本:リン・ラムジー(『少年は残酷な弓を射る』『モーヴァン』)
音楽:ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)
原作:ジョナサン・エイムズ「You Were Never Really Here」
2017 年/イギリス/英語/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/90 分 【PG-12】
提供:クロックワークス、アスミック・エース
配給:クロックワークス
公式サイト:http://beautifulday-movie.com/
コピーライト:Copyright (c)Why Not Productions, Channel Four Television Corporation,
and The British Film Institute 2017. All Rights Reserved.
(c)Alison Cohen Rosa / Why Not Productions
6月1日(金) 新宿バルト9 ほか 全国ロードショー