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『ブータン 山の教室』山々に響き渡る伝統歌に心惹かれる本編映像解禁!公式サイトではブータン料理のレシピ紹介 ―公開中

ブータン 山の教室

標高4,800メートルの地にあるブータンの秘境ルナナ村に都会から赴任した若き教師と村の人たちや子どもたちの心の交流を描き、各国の映画祭で絶賛され、第93回アカデミー賞国際長編映画賞ブータン代表に選出された『ブータン 山の教室』が岩波ホールほか全国順次公開中。

公開初日にオンラインで実施された舞台挨拶では、パオ・チョニン・ドルジ監督より「私は日本という国も文化も人々も常に尊敬しています。同時にブータン人と日本人は似ているところがあると思っています。この映画を作った当初は何も期待せず、ブータンの人々にメッセージが伝わればいいな、と思っていたくらいでした。それが私の期待を大きく越えて、色々な国で公開され、ついに日本で公開されることを大変光栄に思っています!」と日本の観客にむけたメッセージが送られた。

この度、そんなパオ監督が「ブータン人の生活、人生、そのすべてが詰まっている」と語り、本作の重要なシーンで流れる伝統歌“ヤクに捧げる歌”を歌うセデュに主人公ウゲンが初めて出会い、彼女に歌を教えてほしいと頼む本編映像シーンが解禁となった

慣れない手つきでストーブの燃料になるヤクの糞を集めていたウゲンは、山々に響き渡る美しい声で“ヤクに捧げる歌”を歌うセデュに出会う。「昨日も歌っていたよね。いつもここで歌を?どうして?」と尋ねるウゲンに、セデュは「歌を捧げてるの」という。思いもよらなかった答えに「歌を捧げるってどういうこと?」と聞き返すと、セデュは「歌を万物に捧げているのよ。人 動物 神々 この谷の精霊たちにね」と答え、「オグロツルは鳴くとき、誰がどう思うかなんて考えない。ただ鳴く。私も同じ」と静かに語る。それを聞いたウゲンは思わず「僕に教えてくれないかな」とセデュに頼みこむ。辺鄙なルナナ村から早く都会へ戻りたいと考えていた彼の中に変化が少し現れる場面だ。

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