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『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』本編映像と共にキャスト・監督らがビリーについて語る特別映像解禁

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ

伝説のジャズシンガー、ビリー・ホリデイとFBIの対決を描いた映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』(2月11日(金)公開)より、特別映像が解禁された。

地上にひとつしかないと称えられた歌声で肌の色や身分の違いを超えて当時の人々を魅了し、没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性が現代のアーティスト達に影響を与え続けているビリー・ホリデイ。そんな彼女は、長きに渡り執拗にFBIに追い続けられた。ターゲットとなった理由は、彼女の大ヒット曲で人種差別を告発する禁断の楽曲「奇妙な果実」を歌い続けたから。ビリーは披露したら逮捕すると脅されながらも、「この歌だけは捨てない」と真っ向からはねのけてステージに立ち続けた。

そんな彼女の短くも壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描くのは、『大統領の執事の涙』のリー・ダニエルズ監督。主演には、グラミー賞ノミネート歌手のアンドラ・デイ。映画初出演ながら、そのズバ抜けた歌唱力で名曲の数々をビリーが憑依したかのように歌い上げ、彼女のパワフルかつ美しい生き様を体現した演技で観る者全ての胸を打ち、賞レースを席巻した。

この度解禁されたのは、本編映像と共にキャスト・監督らがビリー・ホリデイについて語る特別映像まずビリー・ホリデイを演じたアンドラ・デイが「ビリー・ホリデイは世界的スターで、公民権運動のゴッドマザーよ」と口火を切る。そして、長編二作目の『プレシャス』でアカデミー賞2部門受賞4部門ノミネートを果たし、社会派の深淵なテーマをエンターテイメントに昇華する手腕が称えられているリー・ダニエルズ監督が「ビリーの人生が衝撃的なのは、政府を敵にしたことだ。リンチの曲『奇妙な果実』を歌おうとしたが、政府に歌うなと言われた」と語る。

ビリーのバンドメンバー、レスター・ヤング役を務めたタイラー・ジェームズ・ウィリアムズは「この曲は黒人社会の“時の声”だ。唯一我々にできたのが歌をとおして訴えることだった」と、当時アメリカ合衆国で黒人がいかに圧迫されていたか、そして「奇妙な果実」がいかに重要な意味を持っていたかを語り、アンドラが「公民権運動の始祖の物語よ。ビリーは反抗して歌ったため公民権運動が盛り上がり、政府から反感を買った」と続ける。

そして、その言葉を象徴するような出来事が本編映像で起こる。ステージ上で「奇妙な果実」を歌おうとしたビリーが、会場を取り囲む警官によって歌うことを止められ捕まりそうになるのだ。

「連邦麻薬取締局の長官アンスリンガーは、見せしめを作りたかった。それでもビリーは屈せず観衆を魅了したため、怒りを買ったんだ」と自身が演じたアンスリンガーについてギャレット・ヘドランドは語る。

ビリーのヘアメイク、ミス・フレディを演じたミス・ローレンスは「あの当時に、本気で対抗した人がいたんだ。」と、そして、潜入捜査官としてビリーに近づくジミー・フレッチャーを演じたトレヴァンテ・ローズが「今でも通じる話だ。黒人地位向上協会はビリーを代弁者だと語った」と、昨今現代社会に巻き起こっているBLMムーブメントにも繋がる公民権運動の<音楽的出発点>だと改めて話す。

最後にリー・ダニエルズ監督が「誰もが変えられると伝えたい。ビリーが変えたのだからね」と本作に込めた強いメッセージを明かし映像は幕を閉じる。

不世出の天才シンガー、ビリー・ホリデイと合衆国の知られざる対決とその真実を明かすサスペンス・エンターテイメント『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』は2月11日(金・祝)新宿ピカデリー他公開。

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