映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』本ビジュアル&予告編解禁!東西冷戦下の東ドイツで起こった衝撃と感動の実話

僕たちは希望という名の列車に乗った『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』(16)でドイツ映画賞6部門を制した気鋭のラース・クラウメ監督が、旧東ドイツで起こった知られざる史実に触れ、新たな創作意欲をかき立てられた実録ドラマ『僕たちは希望という名の列車に乗った』が5月17日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開となる。このたび、本ビジュアル&予告編が解禁となった。

また、本年度、第160回直木賞候補ともなり、本屋大賞にもノミネート(発表は4月)されている話題作「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房刊)の著者・深緑野分氏より本作への絶賛コメントも到着


深緑野分氏コメント

追従の楽を捨てて行動する恐怖。
震えながらも抵抗し未来を賭ける若者の姿に、熱いものが込み上げてきた。

目次

introduction

1956年、東ドイツのスターリンシュタット(現在のアイゼンヒュッテンシュタット)の高校に通うテオとクルトが、西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を目の当たりにする。クラスの中心的な存在であるふたり は、級友たちに呼びかけて授業中に2分間の黙祷を実行した。それは自由を求めるハンガリー市民に共感した彼らの純粋な哀悼だったが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは“社会主義国家への反逆”と見なされる行為だった。やがて当局が調査に乗り出し、人民教育相から直々に一週間以内に首謀者を告げるよう宣告された生徒たちは、人生そのものに関わる重大な選択を迫られる。大切な仲間を密告してエリートへの階段を上がるのか、それとも信念を貫いて大学進学を諦め、労働者として生きる道を選ぶのか……。
その残酷な政治弾圧は、たった2分間の黙祷から始まった。 無垢な少年少女が人生のすべてを懸けて下した決断、 そして大人たちに抗う彼らが成し遂げた“小さな革命”とは?

著者のディートリッヒ・ガルスカが自身の体験を記したノン フィクションに基づく本作は、高校生たちが行ったわずか2分間の黙祷が国家機関の目に留まり、政治的な弾圧へと発展していく衝撃的な物語だ。
1956年秋、ソ連の支配に反発したハンガリー市民数千人が死亡したとされるハンガリー動乱に世界中の注目が集まるなか、ごく普通に青春を謳歌していた東ドイツの無垢な若者たちがなぜこのような行動をとり、国家を敵に回してしまったのかについて緻密なリサーチを行ったクラウメ監督は、その驚くべき事の成り行きを映像化。迫真のサスペンスと、繊細にして深みのある人間ドラマで観る者をぐいぐい引き込んでいく。
惜しくも2018年にこの世を 去った原作者ガルスカは、事件の当事者となった19人の生徒のひとりであり、劇中のクルトのキャラクターに彼の実体験 が反映されている。
映像は青春映画らしいみずみずしいきらめきに満ちあふれ、無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった若者たちが、仲間との友情や恋を育みながら、あるときはまっすぐに主張をぶつけ合い、「人間として正しきこと」とは何かをひたむきに模索していく姿をドラマティックに描き、新進俳優たちのフレッシュな演技にも目を奪われる。

このうえなく過酷な現実にさらされた彼らが、人生のすべてを懸けた決断を下すクライマックスは、あらゆる観客の心を熱く揺さぶる。

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作品タイトル:『僕たちは希望という名の列車に乗った』
出演:レオナルド・シャイヒャー、トム・グラメンツ、ヨナス・ダスラ―、ロナルト・ツェアフェルト『東ベルリンから来た女』『あの日のように抱きしめて』、ブルクハルト・クラウスナー『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』
監督:ラース・クラウメ『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』 原作:ディートリッヒ・ガルスカ「沈黙する教室」(アルファベータブックスより4月発刊予定)
2018年/ドイツ/ドイツ語/シネスコ/111分/PG-12/日本語字幕:吉川美奈子
協力:ゲーテ・インスティトゥート東京
配給:アルバトロス・フィルム/クロックワークス

公式サイト:bokutachi-kibou-movie.com
コピーライト:(c)Studiocanal GmbH Julia Terjung

5月17日(金)Bunkamuraル・シネマ,ヒューマントラストシネマ有楽町全国公開


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