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『ボーンズ アンド オール』特別映像《人喰いリー編》解禁!本作でプロデューサーデビューも果たしたティモシーの思いとは

ボーンズ アンド オール

第79回ヴェネツィア国際映画祭で《監督賞》《新人俳優賞》の2冠に輝いた『ボーンズ アンド オール』(2月17日(金)公開)より特別映像が解禁された。

アカデミー賞《脚本賞》に輝いた『君の名前で僕を呼んで』(17)に続き、ティモシー・シャラメルカ・グァダニーノ監督が再タッグを組んだ本作は、ヴェネツィア国際映画祭後もアカデミー賞の前哨戦に数えられるインディペンデント・スピリット賞やゴッサム賞でも複数の部門にノミネートされた禁断の純愛ホラー。社会の片隅で生きるマレンとリーが抱える秘密。それは生きるため本能的に人を喰べてしまうこと。その「謎」を解くための2人の逃避行、そして予想だにしない純愛のゆくえが、世界中で賛否を呼んでいる問題作だ。

ティモシー・シャラメは昨年アカデミー賞6部門を受賞した『DUNE/デューン 砂の惑星』で全宇宙の未来を託された主人公・ポールを演じ、その美しさと繊細な演技で世界を魅了。今年も本作の他に続編の『DUNE:Part Two』、若き日のウィリー・ウォンカを演じる『WONKA』(原題)の公開を控えている。そんなティモシーが、本作では人を喰べてしまう宿命を持ち、孤独に生きるリーを演じた。

ボーンズ アンド オール

特別映像《人喰いリー編》は、リーと同様に人を喰べる衝動を抑えられず、父にも見放されたマレンと車の中で自己紹介する場面で始まる。「どうしたらいいの? 泣く? 叫ぶ? 笑う?」と言葉があふれ出るマレンに、リーはひと言「叫ぶな」と諭す。

ティモシーは、「『ボーンズ アンド オール』はラブストーリーだ。お互いに癒やされ、深く愛し合うリーとマレンの物語に心打たれた。」と語り、「自らの恥や理解できないことを抱えるリーというキャラクターに惹かれた。彼はこの社会で自分として生きる術を身に着けているように見えた」と、心優しい“人喰い”リーについて自らの宿命と折り合いをつけている人物だと分析する。

「なぜ誘ったの?」「いい人っぽい」、ダイナーで交わされるふたりの穏やかなシーンに重ねて、ティモシーは「愛情や優しさが彼の最大の弱みだ。それをマレンに見いだし、その瞬間に恋に落ちる」と、優しさこそがふたりの弱点となるのだと語る。そしてリーは「鏡に映る自分を見たとき、彼は恐怖を感じる」と続ける。

監督は「ティモシーにぴったりの役だと思った。『君の名前で僕を呼んで』での経験も最高だった」と初タッグ作のことを振り返り、今や映画界に欠かせない存在となったティモシーが「映画界で躍進する様子を見てきた」と、成長し続けている俳優だと太鼓判を押す。

「一番 最初は?」「ベビーシッターだ」「私も」…映像は互いの“人喰い”体験を告白する衝撃的なシーンへ。ティモシーと初共演したマレン役のテイラー・ラッセルはティモシーについて「彼は最もユニークな俳優の一人。直感で行動するタイプ」だとコメント。「彼はその瞬間の状況に影響を受けて演じる。だから特別なことが起こる。私はそんな人と働きたいと感じる」と、ティモシーとの共演を振り返る。

現在27歳のティモシーは『ボーンズ アンド オール』でプロデュースにも初挑戦。気味の悪い謎の“人喰い”サリーを演じたアカデミー賞俳優のマーク・ライランスは「ティモシーが製作も務めたことが、良い影響を生んだ」と断言。ティモシーは「初めて創造的な取り組みをするチャンスだった。自分の経験を役に生かしていった」と本作への熱い思いを語っている。

監督は「リーは不安感、やさしさ、そして美しい開放感をもたらす。しかし彼は大きな無力感も感じている」とし、決して逃れられない“人喰い”の宿命を背負ったリーの心の内を語る。「仕方がないんだ。俺たちのこの生き方だ」と叫ぶ姿が、胸を締めつける。「俺を悪い人だと思わない?」と問うリーに、マレンは「ただ、あなたを愛している」と応えるのだが…。

本映像にはティモシーが1980年代に流行したウォーターベッドで遊ぶ姿や、手で画角を作る姿、演技プランを監督たちに示す姿など、必見のメイキングシーンも満載だ。

『ボーンズ アンド オール』は2月17日(金)全国公開。

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