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風間志織監督が手掛けた『チョコリエッタ』『せかいのおわり』『火星のカノン』の3作が、9月24日(金)よりアップリンク吉祥寺にてリバイバルロードショーされることが決定し、あわせて予告編と森川葵ら著名人からのコメントも到着した。
高校2年の時に制作した8mm『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』が、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)84に入選。第一回PFFスカラシップを獲得し製作された『イみてーしょん、インテリあ』(85)はトリノ国際映画祭に招待されるなど、10代から脚光を浴びた風間志織監督。
22才で撮った『メロデ』(88)は、8mmながらユーロスペースでロングラン上映され、つづく『冬の河童』(95)ではロッテルダム国際映画祭タイガーアワード(グランプリ)を受賞。『火星のカノン』(01)では第14回東京国際映画祭にて日本人初のアジア映画賞を受賞。『せかいのおわり』(04)と共に、2作連続でベルリン国際映画祭フォーラム部門にノミネートされるなど、国内外でも高い評価を得てきた。
初の原作ものとなった『チョコリエッタ』(14)では、森川葵、菅田将暉を起用し、設定を原発事故から10年後の2021年に翻案し映画化。未来に希望が見えない21世紀を生きる少年少女たちに寄り添うように描かれている。
設定の年である本年、本作のリバイバル上映が決定。撮影当時10代だった森川、菅田をはじめ、岡山天音、三浦透子など、今の日本映画界を牽引する若手俳優たちが集結した本作。原作小説も2022年にイタリアで出版されることが決定している。
![チョコリエッタ](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s01.jpg)
![チョコリエッタ](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s02.jpg)
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![チョコリエッタ](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s06.jpg)
また、風間監督が21世紀に撮った2作『火星のカノン』『せかいのおわり』もデジタルリマスターされ併映が決定。この機会に風間ワールドにどっぷり浸ることができる。
![火星のカノン](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s10.jpg)
![火星のカノン](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s11.jpg)
![火星のカノン](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s12.jpg)
![せかいのおわり](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s07.jpg)
![せかいのおわり](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s08.jpg)
![せかいのおわり](https://www.anemo.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/choko2021_s09.jpg)
コメント一覧(順不同・敬称略)
あの頃、確かにちよことして色んな想いを抱えて必死に毎日を生きていました。
自分のことでいっぱいだったあの頃と比べ少し周りを見ることができるようになった今、
この作品を撮っていた時には想像もつかなかった今を生きている人達がこの作品見て何を思うのか、とても気になります。
――森川葵(『チョコリエッタ』主演)
生き抜くために不機嫌にならざるを得なかった「チョコリエッタ」を、
風間さんは、エールを送るみたいに撮ってくれた。
観終わってひと月経ち、ふた月たち………時が経てば経つほど、いくつものシーンがうつくしく立ち上がってくる。
これぞ、映画の力だな、と思います。
――大島真寿美(『チョコリエッタ』原作者)
「今もまだ何もわかっていないが、もっと何もわからなかった20年前、映画を通して何かのヒントみたいのを教えてくれたのが風間さんだ。
20数年、役者というものを続けてこれて、過ぎ去る現場もあれば忘れられない現場もある。風間さんの現場は決して忘れられない。過去の作品がデジタルリマスターというもので鮮明に観れるのは楽しみだし、個人的には歯がゆい感じもする。が、俺は今の風間さんの作品が観たいし、今の風間さんの現場にいたい。風間さん、そろそろじゃないですか?」
――渋川清彦(『火星のカノン』『せかいのおわり』『チョコリエッタ』出演)
2001年撮影の「火星のカノン」が風間組初めての参加作品でした。
いつもニコニコしてる印象でしたが、こだわりは激しく、火星のカノンで主役のクノ真季子さんとホテルの卓球台でピンポンしながらの会話はとにかくゆっくり打ちながらと要求され、なんとか最後まで終えて監督を見ると右手の親指と人差し指でマルを作ってOKサインかと見せてスッと人差し指を立てて、もう一回。
それが20数回繰り返されました。覚えてますか?
40代だったあの時の僕がデジタルマスターされて久々にスクリーンに甦るんですね。
時はあっという間に過ぎて行きました。
前期高齢者の僕が完璧に高齢者になった頃又ご一緒出来たら嬉しいな。
――小日向文世(『火星のカノン』『せかいのおわり』出演)
気合いという言葉は似合わないけれどspiritの塊だったりする。
繭玉に包まれているような現場の中でずっと撮影中でいいのに…と思わせてくれる貴重な監督です。
――クノ真季子(『火星のカノン』『せかいのおわり』出演)
風間志織の世界観が20年の時を経てこの時代に再び解き放たれることに、無性に喜びを感じています。2作品が今の時代のアナタの感性に受け入れられることを確信しています。なぜって、風間監督の感性は時をこえても輝き共振をおこすものだから。
――中村麻美(『火星のカノン』『せかいのおわり』出演)
もう三十路にかかろうかという頃なのに、どこか青春の思い出の中にあるような映画です。悩んだり笑い転げたり。ひょっとするとそれぞれ役の青春を味わえていたのかもしれません。何が起きるわけでもないけど『せかいのおわり』というタイトルがやけに眩しい映画でした。
――長塚圭史(『せかいのおわり』出演)
占星術の解釈では、200年続いた物質の時代が2020年暮れに終わり、風の時代に入ったそうです。自由で、場所にとらわれず、価値観を固定せず、物質に固執することのない新しい価値観。風の時代。風間監督はその風を生み出し、これからも観客や演者やスタッフに対して、そして映画そのものに対して、深い愛情を持って映画を作り続けるのだと思います。
――田辺誠一(『せかいのおわり』『冬の河童』出演)
私が初めて監督の性別を意識したのは風間志織の映画だ。女性の不敵な発想、繊細なこだわりが画に宿る。風間監督は悩み「これでなきゃダメ」を探し尽して映画を作る。
だから私は風間志織にあこがれ、嫉妬し、風間志織になりたいと思い続けている。
――矢崎仁司(映画監督)
作品タイトル:『チョコリエッタ』
出演:森川葵 菅田将暉 岡山天音 三浦透子 市川実和子 村上淳 中村敦夫
監督・編集:風間志織
脚本:風間志織 及川章太郎
原作:大島真寿美「チョコリエッタ」(角川文庫刊))
プロデューサー:伊藤直克
撮影:石井勲 照明:大坂章夫 録音:湯脇房雄
美術:丸尾知行 音楽:鈴木治行 スクリプター:田口良子
エンディング曲:森川葵「jump!」
2014年製作/159分/PG12/日本
作品タイトル:『せかいのおわり』
出演:中村麻美 渋川清彦 長塚圭史 安藤希 土屋久美子 クノ真季子 長宗我部陽子 高木ブー 田辺誠一
監督:風間志織
脚本:及川章太郎
プロデューサー:伊藤直克
撮影:石井勲 美術:丸尾知行 録音:臼井勝 真弓信吾
音楽:岸野雄一 スクリプター:田口良子
テーマ曲:「I’m through with love」チャックベリー
2004年製作/112分/日本
作品タイトル:『火星のカノン』
出演:久野真紀子 小日向文世 中村麻美 KEE はやさかえり 篠崎はるく 和久田理人
監督:風間志織
脚本:小川智子 及川章太郎
撮影:石井勲 照明:大坂章夫 録音:鈴木昭彦
美術:松本知恵 音楽:阿部正也 記録:田口良子
エンディング曲:RCサクセション「たとえばこんなラブソング」
2001年製作/121分/日本
2021年9月24日(金)よりアップリンク吉祥寺他ロードショー