原作は東大教授・山本博文による『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)。大石内蔵助が実際に残した決算書を基に、討入り計画の実像をお金の面で記した話題作『決算!忠臣蔵』が2019年冬公開となる。
大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)に堤真一、内蔵助を支える貧乏なそろばん侍・矢頭長助(やとう・ちょうすけ)には、時代劇初挑戦の岡村隆史がダブル主演している本作。
主君・浅野内匠頭(あさの・たくみのかみ)の仇を討つため、その妻・瑤泉院(ようぜんいん)から預かった上限予算9500万以内でなんとか討入りするべく、爪に火を灯す勢いで、日々の生活費や江戸までの旅費、武具までにも「これなんぼ?」と問い詰める口癖の内蔵助を筆頭に、本編はなんと全編関西弁。赤穂藩は現在の兵庫県に位置しているので当然ではあるが、【予算】と【関西弁】を切り口にした忠臣蔵は史上初となる。
このたび、第4弾キャストとして、橋本良亮(A.B.C-Z)の出演が発表された。映画への出演は「劇場版 BAD BOYS J -最後に守るもの-」(2013年)以来2作目、時代劇は初挑戦となる。
橋本が演じるのは赤穂浪士・武林唯七(たけばやし・ただしち)。史実では仇敵・吉良上野介に一番太刀を付けた人物としてもその名を知られている。
早くから討入りを主張する浪士きっての過激派で、不義・不正を憎む剛直な性格ながら、大事なところでどこかズレた、おっちょこちょいな部分も持つ、人間味の溢れる人物。討入りをめぐって右往左往する内蔵助に決断を迫る急進派の一人として、物語の重要な役割を担う。
撮影前「A.B.C-Zのセンターとしていいところを見せたいです。」と意気込んでいた橋本。その言葉の通り、中村組のフレッシュな顔ぶれとして、豪華な共演陣を前に初日から堂々たる演技を披露した。その後も撮影は順調に進んだが、あるシーンでは納得がいかず20テイク以上重ねる場面も。
うまくいかない苛立ちが募り、大声をあげ自分自身を奮い立たせるストイックなその姿は、「素晴らしい共演者の方々といいものを作りたいです。」と語っていた橋本の真摯な姿勢を裏付けるものだった。
本格的な時代劇の緊張感を乗り越え、ひと回りもふた回りも俳優として大きくなった橋本。それでもクランクアップ時には「やっとわかってきたところです。あっという間の1ヶ月半でした。まだまだ出来ます!」と、謙虚に答えつつ、物足りなさを感じるほど撮影に没頭していた様子を伺わせ、「また時代劇をやりたいです。」と、今回の参加に十分な手応えを感じているようだった。
橋本は出演にあたり「今回このような貴重な機会を頂き大変光栄です。初めての時代劇挑戦でしたが、堤さんはじめ、キャストの皆さんスタッフの皆さんに助けていただきながら、とても濃密で幸せな時間を過ごすことができました。」とコメント。謙虚さも忘れず、自身にとっても貴重な経験、と今回の参加を振り返る。
これまでにない切り口、これまでに見たことのない豪華キャストで、お贈りする「決算!忠臣蔵」。完成は今夏を予定。是非ご期待いただきたい。
キャスト・スタッフ コメント
■橋本良亮(A.B.C-Z)さん
今回このような貴重な機会を頂き大変光栄です。
初めての時代劇挑戦でしたが、
堤さんはじめ、キャストの皆さんスタッフの皆さんに助けていただきながら、
とても濃密で幸せな時間を過ごすことができました。
事務所の先輩である横山くんの俳優としての姿にもとても痺れました!
笑いあり涙ありの内容になっているので、
是非多くの方に見てもらいたいです!
■中村義洋監督
別にヤッカミじゃないんですけど、イケメンのカッコ悪い様って面白いじゃないですか。
橋本くんが演じた武林唯七は年収が170万円ほどで、
御家断絶後も浪人となり、さらに困窮しまくる役なので、
あの涼しげな橋本くんもどんどん薄汚く、余裕なく、カッコ悪くなっていくわけで・・・
たまらなく面白かったです!
でも本人も楽しそうでしたから、ファンの皆さん、許してください。
■池田史嗣プロデューサー
橋本さんは初参戦の中村組において監督から細やかな指導を受けつつ、
どこまでもまっすぐにその演出に食らいつこうとする懸命な姿勢と、
堤さんや事務所の先輩の横山さんをはじめとする、
主演級だらけの錚々たる共演者たちとも積極的に言葉を交わし、
沢山の刺激を受けている姿が印象的でした。
史上初、全編関西弁の「決算!忠臣蔵」において、武林唯七は堀部安兵衛と共に貴重な江戸組メンバー。
決して悪い人ではないものの、やる気が空回りして大石内蔵助を困らせてしまう面白い役どころ。
劇中ではちょっとやんちゃでどこか憎めない、魅力的な橋本さんの姿をお見せできるかと思います。
どうぞご期待くださいませ。
ストーリー
元禄14(1701)年3月14日。事件が起こったのは江戸城・松の廊下。
「濁った水を綺麗にする」ことを強く願う清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭は、かねてより賄賂まみれだった吉良上野介の態度の据え兼ね、斬りかかります。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、浅野家のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。突然藩主を亡くし、お家断絶となり、赤穂藩士たちは路頭に迷います。
要は江戸時代の優良企業倒産事件。現代に置き換えると、藩は会社、武士はサラリーマンということ。
筆頭家老・大石内蔵助(おおいしくらのすけ/堤真一)は、嘆く暇もなく、勘定方・矢頭長助(やとうちょうすけ/岡村隆史)の力を借り、ひたすらリストラに励む日々。
その努力や幕府への取次も虚しく、お家再興の夢は断たれてしまいます。それでも一向に討入る様子のない内蔵助。
ですが、江戸の庶民たちは赤穂浪士たちによる、吉良上野介への仇討を超熱望!
いつの時代も物事を動かすのは、なんとなくの時代の空気感。それは現代でも変わりありません。
ただそこで発覚した大変な事実。なんと、討入りするにも予算が必要。その上限は9500万!!!
討入るのか討入らないのか、迷っているうちに予算はどんどん減っていく。
でも世間の空気的に仇討しないと絶対にまずい!どうする大石内蔵助!?
予算の都合で、チャンスは一回。果たして彼らは【予算内】で、一大プロジェクト【仇討】を、
無事に【決算】することができるのか!?こんな忠臣蔵見たことない!涙と笑いの予算達成エンタテインメント!
作品タイトル:『決算!忠臣蔵』
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』 (新潮新書)
主演:堤真一、岡村隆史
出演:濱田岳、横山裕、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、石原さとみほか
監督・脚本:中村義洋
撮影:相馬大輔
美術:倉田智子
照明:佐藤浩太
録音:藤本賢一
音楽:高見優
製作:「決算!忠臣蔵」製作委員会
製作幹事:松竹株式会社、吉本興業株式会社
配給:松竹株式会社
公式サイト:http://chushingura-movie.jp/
公式twitter:https://twitter.com/chushingura_mv
コピーライト:(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会
2019年冬 全国公開
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