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ビクトル・エリセ監督31年ぶりの長編新作『瞳をとじて』本編映像解禁!監督が語るアナ・トレント出演秘話も

瞳をとじて

スペインの巨匠ビクトル・エリセ監督の最新作『瞳をとじて』(2月9日(金)公開)より、本編映像と、監督が語るキャスティングエピソードが解禁された。

本作は、1985年日本公開され今もなおタイムレスな名作として、多くの映画ファンの「人生ベスト」に選ばれる『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督31年ぶりの長編新作。長らくの不在を経て語られるのは、元・映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、ふたりの記憶をめぐる【人生】と【映画】の物語。

『ミツバチのささやき』で、映画『フランケンシュタイン』の怪物に魅せられる純朴な少女“アナ”を演じたアナ・トレントは、その愛らしくつぶらな瞳で大人たちを魅了し、たった6歳にして世界から注目を集めた映画史に語られる伝説的な存在だ。彼女は『ミツバチのささやき』で子役としてデビュー後、カルロス・サウラの『カラスの飼育』(1976)などに出演し、さらに演劇を学ぶためにニューヨークにも留学。現在も継続的に俳優として活動している。今回、31年ぶりとなるビクトル・エリセの最新作『瞳をとじて』で再びタッグを組むことになった2人。厳密にいえばエリセが監督した短編映画にもアナは出演していたが、長編作品でのタッグはなんと50年ぶりとなる。

『ミツバチのささやき』
当時6歳だったアナ・トレント
『瞳をとじて』
現在のアナ・トレント
瞳をとじて

解禁された映像は失踪した俳優フリオの親友で22年ぶりに彼を捜すことになった主人公ミゲルが彼の娘、“アナ”に会いに行くシーンが切り取られている。彼女は現在プラド美術館で働いており、館内のカフェで2人は会うことになった。久しぶりの再会となったミゲルとアナはこの失踪事件を扱うことが決まったテレビ番組のことや、フリオが失踪した当時のことについて言葉を交わす。

ビクトル・エリセ監督はインタビューで『ミツバチのささやき』以降、アナとは連絡を取り続けており、約50年間友情を育んできたと話している。さらにキャスティングの経緯に関して、「2021年末のある夜、彼女が出演していたマドリードの劇場の出口で、彼女に話しかけた。“映画の脚本を書いていて、登場人物の一人をぜひ、演じてほしい”と。彼女は即座に承諾した。それぐらい簡単だった」というエピソードを明かした。役名からわかるように、彼女は今回も『ミツバチのささやき』と変わらず、本名と同じ名前“アナ”の役を演じる。

本作の公開にあわせて、『ミツバチのささやき』と『エル・スール』の特別上映も決定。2月2日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開中。
特集上映の詳細はこちらから⇒ https://gaga.ne.jp/Victorerice/theater/

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