『Cloud クラウド』菅田将暉が銃口を向ける本ポスタービジュアル解禁　場面写真、ムビチケ情報も

2024.7.09

黒沢清監督が、主演に菅田将暉を迎えた映画『Cloud クラウド』（9月27日(金)公開）の本ポスタービジュアルと場面写真6点が解禁された。

本作は、『スパイの妻』(20)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞（最優秀監督賞）を受賞した黒沢監督の最新作で、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描いたサスペンス・スリラー。

“転売ヤー”として真面目に働く主人公・吉井（菅田将暉）。彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレート。誹謗中傷、フェイクニュース――悪意のスパイラルによってネット社会に拡がった憎悪は、実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、暴走をはじめる。やがて彼らがはじめた“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は、急速に破壊されていく。

転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田将暉が演じるほか、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じる。

今回解禁された本ポスターは、菅田演じる吉井が「何か」に向かって銃口を向け、「（君も）狙われている」という一文が意味深なビジュアルとなっている。さらに「“気がつけば標的”匿名の集団による“狩りゲーム”がはじまる――」というコピーには、知らず知らずのうちに、自分が狙われる側の人間になっていた怖さとともに、「見えない敵」の存在も感じさせる。

また、本作で初めてガンアクションに挑戦したという菅田は、撃たれる側の演技の経験はあったものの、銃を撃つ演技は初めてだったという。黒沢監督による指導を受けた、菅田の銃の扱い方にも注目したい。

あわせて解禁されたシーン写真には、「狙われている」ことに気づきはじめ警戒する吉井、吉井と先輩の村岡がボードゲームをしている緊迫感あるカットなど、菅田演じる吉井の周りを取り囲む登場人物たちの謎めいた様子が捉えられている。

そして、本作の特典付きムビチケカードが7月12日(金)発売となることも決定。ムビチケカードは、海外用のポスタービジュアルと同様のデザインとなり、「WE ARE ALL UNDER A CLOUD（人は憎しみから逃れられない）」と英語コピーが記載されている。そして特典は、緊迫した様子で何かを一心に見つめる転売ヤー・吉井の横顔の上に浮かぶようにロゴがデザインされ、「NOT FOR SALE」の代わりに「NOT FOR RESALE」と記された、「転売禁止クリアファイル」となっている。