『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランド脚本・監督、『はじまりのうた』のキーラ・ナイトレイが主演を務める映画『コレット』が5月17日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館他にて全国ロードショーとなる。
この度、映画公開に合わせ、コレットの著書や関連本が続々発売となることがわかった。
フランス文学界で最も知られ、今なお人々を魅了し続ける女性作家シドニー=ガブリエル・コレット。彼女が“本当の自分”を見つけるまでの波乱と情熱に満ちた半生を、実力派キャストとスタッフが映画化。魅力溢れるコレットを体当たりで演じたのは、イギリスが誇る人気女優キーラ・ナイトレイ。監督には『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランド。かねてよりコレットに想像力を掻き立てられてきたウェストモアランド監督は、公私ともにパートナーだった故リチャード・グラッツァーと16年以上に渡って脚本を推敲したほど、思い入れの強い意欲作となっている。
コレットは多くの名作を残しているが、発売から時間が経ちなかなか簡単に手に入らないと嘆いている人も多かった。そんな中、本作の公開に合わせ、シドニー=ガブリエル・コレット著書の重版と新刊、関連本が発売される。これまで日本では簡単に手に入れることができなかったコレットの名作が、以下の通り勢ぞろいした。
映画を観る前でも良し、映画でコレットの半生を味わった後でも良し、20世紀のフランス文学界を牽引した作家コレットが描く独自の世界に浸ってみては。
岩波書店
映画の字幕監修も務めた工藤庸子氏の名訳で、コレットの代表作である「シェリ」「シェリの最後」「牝猫」の3作品の重版が決定。元高級娼婦と、親子ほども年の違う若者との息詰まるような恋を描いた「シェリ」。2009年にミシェル・ファイファー主演『わたしの可愛い人―シェリ』として映画化もされている。その「シェリ」の続編、失われた時と永遠の愛との間を彷徨う魂を描く「シェリの最後」。牝猫をはさんだ若い男女の微妙な心理を繊細な感覚でとらえた円熟期の代表作「牝猫」。20世紀フランス文壇の女王コレットの珠玉の作品が集結。
コレット3作品 工藤庸子訳
「シェリ」 :本体720円+税
「シェリの最後」 :本体660円+税
「牝猫」:本体600円+税
https://www.iwanami.co.jp/author/a122753.html
羽鳥書店
羽鳥書店ホームページで連載され、コレットも登場する工藤庸子氏のエッセイ「人文学の遠めがね」15編と、書下ろし「<声>と<書くこと>をめぐって―デリダ/スタール夫人/アレント」が収録された、仏文学・ヨーロッパ地域文化研究者の刺激に満ちたエッセイ集「女たちの声」も6月中旬に刊行予定。
「女たちの声」:B6判上製・200頁・本体予価2400円
http://www.hatorishoten.co.jp/
光文社
「いま、息をしている言葉で。」をモットーに、これまで約300冊の古典作品を刊行してきた光文社古典新訳文庫から、1954年に映画化もされた「青い麦」と「シェリ」(新刊)の2 作。どちらも心理描写の妙に唸らされる名作を河野万里子氏の訳で楽しめる。
「青い麦」:本体619円+税
「シェリ」:5月14日発売 本体820円+税
http://www.kotensinyaku.jp/
ストーリー
フランスの田舎町で生まれ育ったコレット。14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、それまでとは別世界のパリへと移り住む。”ベル・エポック”真っ只中の活気にあふれていた1890年代のパリ。コレットは夫とともに芸術家たちの集うサロンで、享楽の世界に浸っていた。そんななか、コレットの才能にいち早く気が付いたウィリーは、自身のゴーストライターとして彼女に小説を書かせることに。その後、コレットが執筆した「クロディーヌ」シリーズは、社会現象を巻き起こすほどの一大ブームとなる。いつしか、世間もうらやむようなセレブ夫婦として注目されるコレットとウィリー。しかし、コレットは自分が作者であることを世間に認められない葛藤と夫の度重なる浮気と抑圧に苦しめられることとなる――。
作品タイトル:『コレット』
出演:キーラ・ナイトレイ、ドミニク・ウェスト、デニース・ゴフ、フィオナ・ショウ、デュヴァル:エレノア・トムリンソン、ロバート・ピュー、レイ・パンサキ 他
監督:ウォッシュ・ウェストモアランド
脚本:リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド、レベッカ・レンキェヴィチ
原題:Colette/2018/イギリス・アメリカ/カラー/英語/上映時間:111分/シネマスコープ/字幕翻訳:/5.1ch/PG12
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト:http://colette-movie.jp
コピーライト:(C)2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute. All rights reserved.
5月17日(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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