映画『彼女は夢で踊る』岩井俊二、草刈民代、八嶋智人ら著名人、踊り子たちからの絶賛コメントが到着 -10月23日(金)公開

彼女は夢で踊る

新型コロナウイルスの影響で一度公開が延期となっていた映画『彼女は夢で踊る』が、10月23日(金)より劇場公開することとなり、併せて著名人や踊り子たちから心に沁みるコメントが到着した。

本作は、不死鳥のように何度も復活した広島に実在するストリップ劇場「広島㐧一劇場」を舞台に描かれる大人のラブストーリー。広島での上映時には、数多くの女性の心を魅了し見事ロングラン上映を記録している。過去と現在を美しい映像で綴る本作は、大人の心に染み入る傑作だ。

 

著名人、踊り子の皆さんからのコメント

えげつない館主と美しきダンサーたち。
ピエロとストリッパー。
その構図、
奇しくも「ジョーカー」を想い出した。
誰にも語らない純愛。在りし日の記憶。
その辿り着く先は、あまりにピュアな喪失感だ。
-岩井俊二 <映画監督>

 

「私は踊りが好きで、ただ踊っているだけなのに・・・上手く生きられない」
踊り手、踊り子、ダンサー、そう呼ばれている人のほとんどがこのセリフに共感するはず。
踊り子たちを支えるストリップ劇場の館主、ストリッパーに恋い焦がれる青年、この作品に登場するのは、踊りに取り憑かれ、心の奥でその思いを煮えたぎらせている人たちばかりだ。
でも実は、そういう人たち、もう少なくなっているのかもしれない。
作品を観ながら、ふと「生きるってこういうことだよな」という思いが頭の中をよぎった。
-草刈民代 <女優>

 

この映画はストリップを題材にしていますが、なぜライブが、
なぜ肉体の表現が、なぜ人々を興奮させ奮い起たせてきたモノが棄てられてゆくのかという事への宣戦布告にも似た祈りなのだと思うのです。
世界同時に価値観が分かれ変化してゆくこの時に、肉体の、目の前にある身体の表現が、純度が高いと、勝手に観ているこっちがシンパシーを越えて、憤ったり、興奮したり、胸を締め付けられたりする…。
『コロナ禍になる前に、この映画は撮られ、公開された。』
映画や演劇や音楽の普遍性をよく表現してる映画だと思います。
だからたくさんの人に観てもらいたい。そして自分の意見を持ってもらいたい。
てな事を考えつつ、僕は昔、何を隠そう、矢沢ようこさんに、何度かお世話になった事があります。男の子ならわかってくれますね。
そんなノスタルジーも呼び起こす、とても『健全な映画』です。
-八嶋智人 <俳優>

 

ストリップを性的な目で見ることのない女性である私は、
劇中のストリップシーンを見ているうちに、切なさがこみ上げてきた。
それは彼女たちの人生が『かわいそう』などというチープな同情的気持ちではなく、スクリーンを通じて多くの踊り子たちが抱える女性としての憂いに共感したからだ。
-森田真帆 <映画ライター>

 

実話に基づくところがすごい。
僕たちの社会が何を失いつつあるのか、よくわかる作品。
-宮台真司  <映画評論家・社会学者>

 

劇場、踊り子、ネオン、壁一面のキスマーク、時の流れ、錯綜する幻想、「閉館」という言葉‥
何とも儚く美しい全てのシーンが切なくて、ツボです。
人は何故、今の自分なんだろう、と考えた。ストリッパーが踊るように、旅するように、
道は続いて行くけれど。「宿命」の意味を分かった時には少しは皆、自由になれるのかも知れない。ラストシーンのように。

ずっとこの映画を観ていたかったけど、ストーリーの様に、時は経過する、形あるものの全ては、いつか無くなる。命も終わる。
でもその存在を[一生懸命愛した]なら、心の中では永遠に失う事はない。
夢や幻影も思いのまま。

心に残る映画がまた一つ出来ました。
-エミ・エレオノーラ <ミュージシャン、舞台女優>

 

街並み、入り口、楽屋へと続く階段、たくさんのキスマークでうまった舞台そでの壁。
その歴史感じる古い建物は、行き交ったたくさんの想いが重く、
はじめて訪れたときには少し面食らったのを覚えています。
香ってきそうなほど劇場を感じ、懐かしさでいっぱいになりました。
劇場で流れる時間は、今思えばまるで夢のよう。
この映画がリアルで、リアルの劇場が夢だったんじゃないか。
時間とは、美しく限りある儚いものなんだと気がつきました。
-徳永しおり <ストリッパー>

 

人生をかけて舞台に乗っているのですが、苦しい時があります。
しかし、この作品を観て私が何故ストリップを愛してしまったのかわかりました。
-みおり舞 <ストリッパー>

 

踊り子だからとゆうのもあるかもだけど、
私はこの映画、火垂るの墓やタイタニックより泣きました。
-小宮山せりな <ストリッパー>

 

リアルなストリップの世界に、切なさと哀愁も。。。
涙せずには見られない映画です。
沢山の方にこんな綺麗で儚く切ない素敵な世界があることを知ってもらいたいです。
-真白希実 <ストリッパー>

 

衣装を脱ぐベストタイミングでピンクになる照明。
鏡に反射しミラーボールから放つ幾千もの光が好きでした。
あの魔法が映画の中にもあり、心が震えました。
ステージは形に残らない夢幻。それを追い求める幸せ。
-翼 裕香 <ストリッパー>

 

確かに存在するのに、夢のように儚くて圧倒的に美しいストリップの世界。
私たちの生きている証のような映画をありがとうございます。
-香山蘭 <ストリッパー>

 

なぜストリップなのか、裸ってなんなのか、私は何を売っているのか……?
自分は答えは出しきれずに、いまだ曖昧なまま、今日もステージに立っています。
ただただ音楽とライトとお客さんに魔法をもらいながら踊っています。
-前田のの <ストリッパー>

 

この映画の中の、ほんの一瞬の一言一言が 踊り子としての自分と重なり
涙が止まらなかった。
劇場を続けてくれたことに改めて感謝を。
-倖田李梨 <ストリッパー>

 

エンディングの社長のシーンで号泣しました。
この映画は広島第一劇場が観ている夢かもしれません。
-奥菜つばさ <元ストリッパー>


イントロダクション
本作は広島に実在するストリップ劇場を舞台に描かれる、ストリッパーと青年の切なく美しいラブストーリー。2019年に広島で先行上映、ロングランを記録した。

ファンに愛されながら何度も閉館の危機を乗り越えてきたその劇場で、これまで幾多の想いが交錯したことだろう―。初めて劇場に訪れたときの印象を「青春といわれるようなものの断片や、ずっと心の奥にしまってある、昔出会った恋が感じられる世界でした」と語るのは、広島出身の時川英之監督。社長やダンサーたちへの取材を重ねた脚本を書き上げ、ムード溢れる劇場とダンサーたちを美しく幻想的に描き出した。

そして、演じるのは個性豊かな俳優たち。芸歴30周年を迎えた俳優・加藤雅也がストリップ劇場の名物社長を怪演し、圧倒的な存在感を見せつける。若々しい青春の恋を体現するのは、『仮面ライダービルド』で脚光を浴びた犬飼貴丈
ヒロインのストリッパーは、ブルーリボン賞新人賞に輝いた岡村いずみ。ムード溢れる彼女のステージは踊り子の儚さを感じさせる。そして、ロック座を代表する現役ストリッパー矢沢ようこは、妖艶な舞でストリップの奥深い世界を映画の中に映し出す。

ストーリー
ステージで妖しく輝く女性たち。一時の美しい夢に心動かされる――
広島の老舗ストリップ劇場に閉館が迫っていた。社長の木下は過去の華やかな時代を思い出す。最後のステージを飾るストリッパーたちが劇場にやってくる。この舞台で幕を引く有名ストリッパーや、謎めいた若い踊り子。閉館への日々に、木下は忘れていた遠き日の恋を思い出す。そして、最後の舞台の幕が上がる。観客たちはステージの裸の向こうに何かを見つめている。木下は劇場の終演に、胸の奥に隠していたダンサーとの秘密を思い出す。ステージの上に幻は眩しく輝き、木下は遠い昔の美しい夢を見る。

作品タイトル:『彼女は夢で踊る』
出演:加藤雅也/犬飼貴丈 岡村いずみ 横山雄二 矢沢ようこ
監督・脚本・編集:時川英之
企画:横山雄二
挿入歌:「Creep」作詞・作曲 Radiohead/「恋」作詞・作曲 松山千春
95分/PG-12
配給:アークエンタテインメント

公式サイト:dancingdreams.jp
コピーライト:(c)2019 映画「彼女は夢で踊る」製作委員会

1023日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

 

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