映画『グラン・ブルー』で知られる伝説の素潜りダイバー、ジャック・マイヨールの波瀾万丈の生涯を追ったドキュメンタリー映画『ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』が、11月29日(金)より新宿ピカデリー、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となる。
本作は、『グラン・ブルー』のモデルになった偉大なフリーダイバー、ジャック・マイヨールの人生を記録映像で綴った作品である。日本からヨーロッパ、北アメリカ、インドへと自らを突き動かして旅したジャック・マイヨールの世界をつまびらかにしていく。
このたび、本作の公開に先駆け、下記日程において一般先行試写会の実施が決定いたしました。話題の本作をいち早くご鑑賞いただける貴重な機会となりますので、お見逃しなく…!皆様のご応募を心よりお待ちしております。
映画『ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』一般先行試写会5組10名様ご招待!
【日時】11月19日(火)18:30開場/18:45開映/20:03終映(本編78分)
【場所】アップリンク渋谷(東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル1階)
※試写会後にアンケートのご協力をお願いいたします。
※応募締切:2019年11月6日(水)
※プレゼントは終了いたしました。たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
※当選の発表は、当選者のみに招待状(郵送)の発送をもって代えさせていただきます。
果てしなく深い青一色の世界に、彼が求めたものとは――
ジャック・マイヨールの人生に深い影響を与えた日本との絆を解き明かす。
1988年に公開されたリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』は“素潜り”の世界記録に命懸けで挑む青年が主人公の海洋アドベンチャー。この主人公のモデルこそジャック・マイヨールだった。彼は、上海在住の幼少期に、何度か佐賀・唐津を訪問。そこで海女の素潜りを見たことが将来へとつながる。
成長した彼は世界を放浪、フロリダでイルカに出会い運命が決定付けられる。素潜りを極めるべく、インドでヨガに出会い、日本の禅寺で精神を鍛え、ついに1976年、49歳の時に人類史上初めて水深100mに達する偉業を達成。それは“人間を超越した感覚”を経験した瞬間だった。
その後『グラン・ブルー』の公開で脚光を浴びるが、晩年うつ病になり自ら生涯を閉じる。
関係者のインタビューから紐解く栄光と孤独、波瀾万丈の生涯。
ナレーションは『グラン・ブルー』で主人公を演じたジャン=マルク・バール。
劇中ではマイヨール本人の映像が随所に登場。実子、写真家ら彼と交流のあった人たちや彼に影響を受けた現役のトップ・ダイバーらが証言する。
そこから見えてくる知られざる素顔や、人生に落とした影、日本との強い絆を通して、彼が生涯をもって人々に伝えたかったことを“深く”探っていく。
『グラン・ブルー』でマイヨールを演じた俳優のジャン=マルク・バールがナレーションを担当し、1950年代以降の貴重な映像や、現代の目を見張るような水中映像を織り交ぜて、“ドルフィン・マン(イルカ男)”の異名を持つマイヨールがいかにフリーダイビングに革命をもたらし、自然と我々の内なる自己との関わりに新しい気づきを与えたかを描いている。
ジャック・マイヨール JACQUES MAYOL
1927年4月1日、上海生まれ。上海のフランス租界に赴任していた建築技師の父、ローラン・マイヨールと妻マルセルのもとに生まれた。10歳の時に、佐賀県唐津市の海で初めてイルカと出会い、その後の生活の原点となる。13歳まで上海で過ごし、父の故郷であるマルセイユに戻る。高校を卒業するとマルセイユを飛び出し、世界中を旅してまわった。デンマーク人のヴィブケ・ボージュ・ワズショルドと結婚し、長女ドッティと長男ジャン・ジャックが誕生した。
1957年、30歳になったジャック・マイヨールは、マイアミ水族館でイルカの調教師として働きはじめる。その後、水族館を退職しタークス・カイコス諸島に移住、水族館での経験を生かし、素潜りによる伊勢エビ漁を広める。その頃になると周りの勧めでフリーダイビングに挑戦するようになり、1966年に深度60メートルを記録したのを皮切りにエンゾ・マイオルカと共に記録合戦を繰り広げた。
1976年11月23日、エルバ島にて人類史上初めて素潜りで100メートルを超える記録をつくる。この時49歳であった。1983年、母親の看病のためマルセイユに行った折にリュック・ベッソンと出会う。
1988年、自伝をもとにした映画『グラン・ブルー』が公開し、世界中の人にその存在を知られるようになった。親日家であり、フリーダイビングにヨガや禅を取り入れていた。晩年はうつ病を患い、2001年12月22日、74歳で自らの命を絶つ。
地球上の生命の源“海”。そこには、調和が広がっている。そこで自由に生きるイルカ。その“自由さ”は、人の中にも眠っている。野生動物のように、日々命がけで生きる私は、水深100メートルという無謀な潜水に挑んだ。人はもっと深く潜れるはず。
――ジャック・マイヨール
ジャック・マイヨールと禅とヨガ
ジャック・マイヨールが、長く息を止めていられる理由のひとつに、ヨガと禅の教えを身につけていることがあげられる。人間は普段、呼吸するときは意識をしていない。ほとんど無意識のうちに息を吸ったり吐いたりしている。ジャック・マイヨールによると、これと同じ状態に、水中でなるのが理想だという。息を止めていても苦しくない。呼吸しないことが自然の状態であるといった境地だ。
「私が禅を学んだ日本の伊豆のお寺では、非常に大切なことを教わった。寺で修行を始めた頃、私は雑念だらけだった。住職は“無心であれ。考えるな”と。私の煩悩を断ち切るようにピシリと肩を叩いた。このメッセージは、よけいな言葉などなく、直接的で、しかも完全なものだった。わたしの目の前の雲が晴れていくような気分になったものだった」――ジャック・マイヨール
※参考資料:ジャック・マイヨール著/関邦博編・訳『イルカと、海へ還る日』(講談社刊)
水深100メートルへの挑戦
水深100メートルへの挑戦は1976年11月23日、イタリア・エルバ島の沖合いで行われた。このプロジェクトは研究者、医師、技術者がチームを組み、3年前の1973年10月からスタートした。ジャックは海に潜る前に、喉や鼻に海水を流す。そして呼吸を整える。まず一方の鼻孔から、次にもう一方の鼻孔からゆっくりと確実に呼吸を行い、頭のなかでカウント・ダウンを開始する。
「頭の中で完璧にイメージしていても、本番を迎えると想定外のことが起きるものだ。目を閉じて、呼吸を少しずつゆっくりしていくと心が穏やかになってくる。人体に限界はない。限界を決めるのは自分自身だ。訓練すればどんな深さでも潜れる」――ジャック・マイヨール
※参考資料:ジャック・マイヨール著/関邦博編・訳『イルカと、海へ還る日』(講談社刊)
作品タイトル:『ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』
監督:レフトリス・ハリートス
出演:ジャック・マイヨール、ジャン=マルク・バール、ドッティ・マイヨール、ジャン=ジャック・マイヨールほかナレーション:ジャン=マルク・バール
(2017年/ギリシャ、フランス、日本、カナダ/78分/カラー、モノクロ)
製作・提供:WOWOW
配給・宣伝:アップリンク
公式サイト:https://www.uplink.co.jp/dolphinman
Twitter:https://twitter.com/DolphinmanMovie
Facebook:https://www.facebook.com/DolphinmanMovie
コピーライト:(C)2017 ANEMON PRODUCTIONS/LES FILMS DU BALIBARI/GREEK FILM CENTRE/IMPLEO INC./STORYLINE ENTERTAINMENT/WOWOW
写真:Mayol family archive/Daniele Padovan/Daan Verhoeven/Junji Takasago/Mehgan Heaney-Grier/Bruno Rizzato
11月29日(金)より新宿ピカデリー、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
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