ケイシー・アフレック主演『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』より、メイキング写真とビル・ポーラッド監督の言葉が公開された。
本作は、実在の兄弟デュオ「ドニー&ジョー・エマーソン」が辿った驚くべき実話をもとに、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(14)以来、8年ぶりにビル・ポーラッドが監督・脚本を務めた長編作。第79回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミア上映されるや、大きな注目を集め、米辛口批評サイトRotten TomatoesではTomatometer(批評家の評価)90%と高い評価を受けた。
ビル・ポーラッドは、1955年11月30日生まれ。1987年に制作会社リバー・ロード・エンターテインメントを創設し、現在も同社の最高経営責任者を務め、プロデューサー、映画監督、脚本家として多彩な才能を発揮してきた。製作総指揮・プロデューサーとして、アカデミー賞受賞『ブロークバック・マウンテン』(05/アン・リー監督)、『それでも夜は明ける』(13/スティーヴ・マックィーン監督)、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『ツリー・オブ・ライフ』(11/テレンス・マリック監督)、ゴールデングローブ賞受賞『イントゥ・ザ・ワイルド』(07/ショーン・ペン監督)、エミー賞ノミネート『アメリカン・ユートピア』(20/スパイク・リー監督)など映画史にその名を刻む、錚々たる作品に製作者として携わってきた。
一方、映画監督としては「Old Explorers(原題)」(90)で監督デビュー。長編2作目には、ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を映画化した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』を手掛け、ゴールデングローブ賞2部門にノミネートされ、音楽伝記映画の名手としてその名を世に知らしめた。そして、長編3作目となる『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』では、約30年の時を経て脚光を浴びたアルバム「Dreamin’Wild」の裏に隠された知られざる家族の物語を、自ら脚本も手掛けて映画化した。
映画化の経緯について、アカデミー賞受賞作『グリーンブック』でプロデューサーを務めたジム・バークに本企画とともに「音楽を聴いて欲しい」と話を持ちかけられたというポーラッド監督。「ドニー&ジョー・エマーソン」の楽曲を聴くや、音楽が持つ力に突き動かされて監督を引き受けたと明かす。加えて、「この映画には、静かなシンプルさがあります。信念と家族、罪悪感、責任とは何かを掘り下げながらも、最終的には“癒し”について描きます。今、この世界は癒しを必要としています。だからこそ、私はこの物語に心惹かれたのだと思います」と、作品で描かれる普遍的なテーマについて魅力を語った。
『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』は2025年1月31日(金)公開。
ストーリー
1979年、ワシントン州の田舎町でレコーディングされた1枚のアルバム「Dreamin’ Wild」。10代のドニーは兄とデュオを結成し、父が建てたスタジオで数々の楽曲を生み出した。情熱を注ぎ込んで作った音楽だったが、世間からは見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。それから約30年後――。ドニーは、コレクターにより発見されたアルバムが再評価され、“埋もれた傑作”として人気を博していることを知る。しかし、思いがけない成功は、目を背けてきた過去や感情を呼び起こし…。
『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』
出演:ケイシー・アフレック、ノア・ジュプ、ズーイー・デシャネル、ウォルトン・ゴギンズ、ボー・ブリッジス
監督・脚本・製作:ビル・ポーラッド
2022年/アメリカ/カラー/2.35:1/5.1ch/111分/G/英語/原題:Dreamin’ Wild
配給:SUNDAE
(C) 2022 Fruitland, LLC. All rights reserved.
公式サイト:sundae-films.com/dreamin-wild
2025年1月31日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
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