香港で3月12日(日)に開催されるアジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが発表され、『エゴイスト』(2月10日(金)公開)から主演男優賞で鈴木亮平、助演男優賞で宮沢氷魚、さらに衣装デザイン賞(衣装担当:篠塚奈美)がノミネートされ、コメントが到着した。
愛と毒のある切り口で数々の名コラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説「エゴイスト」を原作に、鈴木が主人公の浩輔役を、宮沢が浩輔の恋人となる龍太役を演じ、さらに浩輔の父親役に柄本明、龍太の母親役に阿川佐和子を迎え映画化された。
そんな本作が今回、3部門でノミネートされたAFA。主演男優賞では鈴木のほか、『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊、『Where the Wind Blows』のトニー・レオン、カンヌ国際映画祭にて監督賞受賞、そして韓国代表としてアカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネートが決まっている『別れる決心』のパク・ヘイルがノミネート。
さらに助演男優賞では宮沢のほか、『ドライブ・マイ・カー』の岡田将生、『非常宣言』のイム・シワン、カンボジア代表としてアカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネートが決まっている『ソウルに帰る』のオ・グァンロクなど錚々たる俳優が名を連ねている。
その他、日本からは作品賞などで『ドライブ・マイ・カー』、『PLAN75』が、主演女優賞では『PLAN75』の倍賞千恵子が、そして『ある男』の安藤サクラと『PLAN75』の河合優実が助演女優賞にノミネート。ほか、『エゴイスト』が衣装デザイン賞、『シン・ウルトラマン』が視覚効果賞でノミネートされるなど、日本の5作品が計14部門にてノミネートされた。 また、是枝裕和監督が韓国作品『ベイビー・ブローカー』で監督賞にノミネートされている。
AFAはアジア22の国と地域より31作品81のノミネート(全16部門)があり、今年の審査員長は、国際的に高い評価を受ける中国の巨匠で、昨年のAFAで最優秀監督賞を受賞したチャン・イーモウ監督(『紅いコーリャン』『活きる』『あの子を探して』『初恋のきた道』)が務め、世界中の映画人7名とともに、今年の受賞者を決定する。授賞式は、香港の西九龍(ウエストカオルーン)文化地区に新たな芸術・文化施設のランドマークとしてオープンした【香港故宮文化博物館のJockey Club Auditorium】にて3月12日(日)に開催予定だ。
なお、前回は黒澤清監督の『スパイの妻 劇場版』が最多受賞(最優秀作品賞・最優秀主演女優賞:蒼井優・最優秀衣装デザイン賞受賞:纐纈春樹)したほか、蒔田彩珠(『朝が来る』最優秀助演女優賞)が受賞した。今年も日本からのノミネート作品の受賞が期待されている。
コメント(敬称略)
■ 鈴木亮平
皆様のお陰で、この度大変光栄な賞にノミネートしていただきました。
アジア版アカデミー賞とも呼べるアジア・フィルム・アワード。その名誉ある場に、宮沢氷魚くんと共に選んでいただけたことが何より嬉しいです。原作者の高山真さん、松永大司監督、明石直弓プロデューサー、その他製作に関わった全ての方々にあらためて感謝申し上げます。
■ 宮沢氷魚
この度はアジア・フィルム・アワードで助演男優賞にノミネートして頂いたことを光栄に思います。携わって下さった全ての方、作品を愛してくれた方に感謝の気持ちでいっぱいです。
改めて、「エゴイスト」という作品に出会えたことを幸せに感じています。
■ 松永大司監督
この度、アジア・フィルムアワードにて「エゴイスト」が3部門でノミネートされとても光栄に思います。鈴木亮平、宮沢氷魚を近距離からの撮影で映し出しているこの作品にとって、二人の演技が評価されたこと、そして鈴木亮平が演じる主人公を描く上で衣装にも大きな重点を置いていたので、衣装デザインが評価されたことも非常に嬉しく思います。
このノミネートをきっかけに更に多くの方に「エゴイスト」を知ってもらえることを期待します。
アジア・フィルム・アワード(主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー)
2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。
アジア・フィルム・アワード公式サイト:https://www.afa-academy.com/
原作者・高山真プロフィール
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる傍ら、エッセイストとして活躍。著書に「恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」(小学館)、「羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界」(集英社)、「愛は毒か 毒が愛か」(講談社)など。2020年没。
https://dps.shogakukan.co.jp/egoist
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ストーリー
14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。
作品タイトル:『エゴイスト』
出演:鈴木亮平 宮沢氷魚
中村優子 和田庵 ドリアン・ロロブリジーダ/柄本明
阿川佐和子
監督・脚本:松永大司
脚本:狗飼恭子
原作:高山真「エゴイスト」(小学館刊)
音楽:世武裕子
企画・プロデューサー:明石直弓
プロデューサー:横山蘭平 紀嘉久
ラインプロデューサー:和氣俊之 撮影:池田直矢 照明:舘野秀樹
サウンドデザイン:石坂紘行 録音:弥栄裕樹 小牧将人 美術・装飾:佐藤希 編集:早野亮
LGBTQ+inclusive director:ミヤタ廉
スタイリスト:篠塚奈美 ヘアメイクデザイン:宮田靖士
ヘアメイク:山田みずき 久慈拓路 助監督:松下洋平 制作担当:阿部史嗣
制作プロダクション:ROBOT
製作:「エゴイスト」製作委員会(東京テアトル/日活/ライツキューブ/ROBOT)
R-15
製作幹事・配給:東京テアトル
公式サイト:www.egoist-movie.com
公式Twitter:@egoist_movie
コピーライト:(C) 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2月10日(金) 全国公開
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