『モリコーネ 映画が恋した音楽家』本予告解禁!タランティーノ、イーストウッドらが惜しみない賛辞 ―公開日は1/13に

モリコーネ 映画が恋した音楽家

映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の日本公開日が1月13日(金)に決定し、本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

2020年7月、世界は類稀なる存在を失った。エンニオ・モリコーネ、享年91歳。500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞(R)には6度ノミネートされ、『ヘイトフル・エイト』(15)で遂に受賞。全功績を称える名誉賞にも輝いた。本作は、そんな伝説のマエストロに、弟子であり友でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着、結果的に生前の姿を捉える最後の作品となってしまった音楽ドキュメンタリー映画だ。

今回解禁となった本予告映像は、「彼の音楽は革新的」「現代のベートーヴェンだ」―タランティーノ、イーストウッドら名だたる監督や俳優たちがモリコーネへの惜しみない賛辞を述べるシーンから始まる。ペンと五線譜のみで作曲する天才音楽家であり、世界中の映画人から認められ、映画音楽の巨匠として知られるモリコーネ。しかし、モリコーネ自身は「最初、映画音楽を作るのは屈辱だった」こと、「私の師は“映画音楽”をバカにしてた」と、映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸の内を正直に明かす。

その後続くのは、手がけたテーマ曲は大ヒット、モリコーネが世界的に脚光を浴びるきっかけになった「『荒野の用心棒』(64)のイメージ」として、レオーネ監督から黒澤明監督『用心棒』を見せてもらった時のこと、「逃して悔やむのはこの作品だけ」と未だ残念がるキューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』(71)とのすれ違い、『アンタッチャブル』(87)で3度目のアカデミー賞にノミネーションされたにも関わらず、『ラストエンペラー』(87)の坂本龍一らに敗れ、意気消沈する様子など、“天才”と呼ばれた彼の人間味溢れた姿が、『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)をはじめ、彼が音で命を吹き込んだ傑作の名場面と最高の音響環境で再現された日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏の模様とともに映し出される。

「妻に言った『映画をやめる』と」「でもやめられない、映画音楽のリベンジだ」―『アンタッチャブル』(87)のメインタイトルである“正義の力”、『ミッション』(86)より“ガブリエルのオーボエ”、『続・夕陽のガンマン』(66)からは“ジ・エクスタシー・オブ・ゴールド”、そして『ウエスタン』(69)の“ウエスタン“や『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)のメインタイトル、“トトとアルフレッド”ら、本映像全編に渡って流れる珠玉の映画音楽の数々も眩い、波乱万丈ながらも映画音楽への尽きせぬ愛を語る彼の言葉も印象的な予告となっている。

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