カンヌ国際映画祭に出品されたドキュメンタリー『マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白』(16)で世界に衝撃を与えたユン・ジェホ監督が、北朝鮮を逃れソウルにやってきた脱北者の女性がボクシングと出会い人生の再起をはかる姿を描いた『ファイター、北からの挑戦者』が、いよいよ11月12日(金)より公開となる。
この度、主演のイム・ソンミから日本の観客に向けてビデオメッセージが到着した。さらに、俳優で元プロボクサーの赤井英和をはじめ各界の著名人から絶賛コメントが寄せられた。
「浪速のロッキー」と呼ばれ、12試合連続ノックアウト勝ちの快挙を成し遂げ、ボクサー引退後に俳優に転身した赤井英和は”赤井節”で本作を絶賛。「赤井英和の嫁 佳子」のアカウント名で夫・赤井英和との日々をつぶやくTwitter(@yomeyoshiko224)が大人気の妻・佳子さんと共に本作を鑑賞し、公開劇場にて販売される公式パンフレットには、本作を見て感じたことを率直に語り合う、赤井夫妻による貴重な”夫婦対談”が掲載される予定だ。
また、20年以上ボクシングを続け、小説「空の拳」やエッセイ「ボクシング日和」などの著書もある小説家の角田光代、ボクシング歴30年の経験を活かし、自身によるオリジナル脚本でボクシング映画『BLUE/ブルー』を今年発表した吉田恵輔監督らもコメントを寄せている。
そして、本作で主人公リ・ジナを演じ、ドラマ「愛の不時着」で見せた存在感も記憶に新しいイム・ソンミは、劇中ではなかなか笑顔を見せないジナ役を演じた俳優と思えないほど、満面の笑みで「日本でも『愛の不時着』で多くの方が私のことを知ってくださったかと思います。映画館で映画を楽しんでいただけたら嬉しいです」とにこやかにコメント。芸歴14年目にして初の主演作となったこの映画が、日本で公開されることに喜びいっぱいの様子が画面から伝わってくる貴重な映像となっている。
著名人コメント一覧(※順不同、敬称略)
誰でも道でコケたら立ち上がるやろ。
どんな事あっても立ち上がって、また前向いて歩くんや。
独りちゃうぞ、人間は。思い出したワ、この映画みて!
――赤井英和(元プロボクサー・俳優)
闘争本能のためでもなく、名声や社会的地位のためでもなく、
ただひたすら生きる場所を得るためだけに闘うジナの姿に、胸打たれました。
――角田光代(作家)
彼女の抱える環境、苦悩、怒りが拳に乗っている。
だからこそ強く。そして美しい。
あらためてボクシングが好きになった。感謝!!
――吉田恵輔(映画監督)
感動のフィクションながら、北朝鮮から韓国に逃れてきた人々を取り巻く差別や偏見はリアル。
日本の外国人差別にも似たそれを見せつけられ、改めるべきは何かを思い知る。
――よしひろまさみち(映画ライター)
映画でボクシングとくれば、観る前から既視感に捉われる。だが、こうした描きかたもあったのか――。
類似の例が許されぬ唯一の不屈。唯一の奇蹟。
――西村賢太(作家)
ストーリー
韓国、ソウル。ひとりの女が小さなアパートに辿り着いた。彼女は脱北者のリ・ジナ。休む間もなく食堂で働き出した彼女は、中国に残した父を呼び寄せるためより多くのお金を稼ごうと、清掃の仕事を掛け持ちすることにした。そこは館長とトレーナーのテスが2人で切り盛りするボクシングジムで、悲惨な過去と怒りを抱えて壁を作るジナに、館長とテスは静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。グローブを渡されたジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいくのだった――。
作品タイトル:『ファイター、北からの挑戦者』
出演:イム・ソンミ『母なる証明』「愛の不時着」、オ・グァンロク『オールド・ボーイ』『太王四神記』、ペク・ソビン「Wish you〜僕の心の中 君のメロディー」「根の深い木」
監督:ユン・ジェホ『マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白』
2020年|韓国映画|韓国語|104分|シネスコ|5.1ch|英題:Fighter|日本語字幕:江波智子
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:Fighter-movie.com
コピーライト:(C) 2020 Haegrimm Pictures All Rights Reserved
11/12(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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