吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』呉美保監督が手掛けたテーマソング「letters」のMV公開

2024.10.10

吉沢亮主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』より、呉美保監督が歌詞を担当したテーマソング「letters」のMVが公開された。

呉監督が、9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。
主演を務める吉沢亮は、本作で耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大を演じる。母・明子役には、ろう者の俳優として活躍する忍足亜希子、父・陽介役に今井彰人。そのほかユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんらが脇を固める。

今回解禁となったテーマソング「letters」MVは、呉監督自身が本作より編集し制作。テーマソングの優しい旋律とともに、主人公五十嵐大の幼児期から4歳の大（畠山桃吏）、9歳の大（加藤庵次）が母・明子と父・陽介の愛情に包まれて育つ日々を映し出す。また反抗期をむかえた中学生時代、故郷から旅立つ20歳、東京での生活の戸惑いと成長を吉沢亮が繊細に演じていく。そして母から届いた箱の中には、たくさんの食料と「大ちゃんへ」と書かれた封筒、その中にはいくつになっても子どもを心配する母の言葉が。「Just hoping that everything will be alright（あなたの人生が、うまくいくことを願っています）」繰り返される「letters」の歌詞と本編シーンが相まって深い余韻を残すMVとなっている。

歌は下川恭平。SNSを中心に音楽活動、作詞作曲も行い、高校時代に結成したユニットBEAT MONSTERとしてオリジナル曲「青に翔べ」をリリース。ミュージシャンとしてソロでも活動をしている。2015年公開された呉監督『きみはいい子』に、当時4年生で児童のひとり（大熊くん）を好演、俳優としても活躍している。その縁で、呉監督が本作のテーマソングの歌手として抜擢。本作では主人公・大と、ろう者の友達が飲み会を開く居酒屋の店員として出演している。本作のショート予告、本予告のナレーションも務めている。

また10月17日～11月10日に香港で開催される香港アジアン映画祭（Hong Kong Asian Film Festival）にて「Director in Focus MIPO O」として呉美保監督作品に焦点を当てた特集上映が決定した。これまでの作品を振り返り、女性、家族、社会の中のマイノリティの人々を主題として描いてきた、呉美保監督の軌跡を紹介していく。特集上映では、『酒井家のしあわせ』（06）、『オカンの嫁入り』（10）、『そこのみにて光輝く』（14）、『きみはいい子』（15）、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』（24）が上映される。呉監督は今回、香港アジアン映画祭へ初参加、香港現地でのトークイベントも予定されている。

ストーリー
宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが・・・。

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
出演：吉沢亮　忍足亜希子　今井彰人　ユースケ・サンタマリア　烏丸せつこ　でんでん
監督：呉美保
脚本：港岳彦
原作：五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」（幻冬舎刊）
企画・プロデュース：山国秀幸
手話監修協力：全日本ろうあ連盟
製作：「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会（ワンダーラボラトリー/博報堂DYミュージック＆ピクチャーズ/ギャガ/JR西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく）
配給：ギャガ
(C)五十嵐大／幻冬舎 (C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

公式サイト：https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/
公式X：@FutatsunoSekai_

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