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『GAGARINE/ガガーリン』主人公ユーリが美しい少女ディアナと恋に落ちる瞬間を捉えた冒頭映像解禁! ―公開中

GAGARINE/ガガーリン

フランス・パリ郊外を舞台にした青春映画『GAGARINE/ガガーリン』(公開中)より、冒頭映像が解禁された。

第73回カンヌ国際映画祭の<オフィシャルセレクション>初監督作部門に選出、先ごろ発表された第47回セザール賞「新人作品賞」にノミネートされたことに加え、デビュー作にも関わらず第93回米アカデミー賞(R)国際長編映画賞フランス代表の最終選考まで突破した本作。

舞台はフランス・パリ郊外に実在、「地球は青かった」の言葉で有名な宇宙飛行士ガガーリンに由来する名前を持つ<ガガーリン>公営住宅。16才のユーリは、この赤レンガの大規模な団地の名前に導かれるかのように宇宙飛行士を夢見、そして、かつて自分を置いていった母の帰りを信じて待ち続けていた。そんな中2024年パリ五輪開催のため老朽化したガガーリン団地の解体計画が持ち上がる。ユーリは帰らぬ母との大切な思い出が詰まったこの場所を守るため、友だちのフサームとディアナと一緒に取り壊しを阻止するために動き出す―。

この度解禁されたのは、主人公ユーリ(アルセニ・バティリ)が、美しい少女ディアナ(リナ・クードリ)と望遠鏡越しに出会い、恋に落ちる瞬間を捉えた冒頭映像。

周辺を走る列車や、さまざまなものが乱雑に散らばった空き地、楽しそうに談話する人々。ユーリはいつもの日課として、ガガーリン団地の彼の部屋から見える世界を望遠鏡越しに眺めていた。しかしその日は偶然、美しい少女(リナ・クードリ)を発見、思わず目を逸らしてしまうー。その一連の動きは全て無音。彼がいる世界と観る人が完全にリンク、結果、彼が恋に落ちる瞬間のその心の<揺れ>も、ダイレクトに伝わってくるような、エモーショナルな冒頭映像となっている。

赤レンガで敷き詰められた、まるでユーリが乗る巨大な宇宙船のようにも見えるガガーリン団地のフォトジェニックな映像も必見だ。

自由を愛する少女ディアナとの初恋や親友フサームとのかけがえのない友情により、少しずつ成長していくユーリ。しかし間もなく取り壊されるガガーリン団地と呼応するかのように、彼自身も自分の“世界”の喪失と再生に、葛藤する。募るユーリの思いはどこへ向かうのか。

圧倒的な映像美と世界観で世界中のメディアから絶賛されたかつてないエモーショナルな青春映画『GAGARINE/ガガーリン』は絶賛公開中。

イントロダクション
監督のファニー・リアタールジェレミー・トルイユは、団地が建設された1960年代当時の時代背景やそのインパクトのある外観、ロシアの宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンから名づけられている事に興味を持ったことが本作を制作するに至った経緯だと語る。

「<ガガーリン>団地は貧しい人々が住む極地的なエリアだ。メディアはこの地域の治安の悪さばかりを取り上げる。フランスでは、本作のような映画を<Film du banilieue>(郊外の映画)と呼び、その映画に描かれているもの全てについて、ある種の新しいジャンルであるかのように言う。しかし、それは違うと思っている。そこには様々な語られるべきストーリーがある。たまたま貧しい古い建物が立ち並ぶエリアに住んでいるだけなのだ」「団地に住む子供たちの中には、外界と交流をしたがらない子もいるが、本作の主人公のユーリにとって、団地は宇宙船で、宇宙船から外に出れば自由になれる、息が出来ると思っている、ただ団地は彼の母のお腹の中と同じ。なかなか外に出る勇気が持てない。(団地を)そういう存在として描いた」と言い、特定の地域に住む子供たちについてステレオタイプな描かれ方について疑問を抱いた彼らは、解体前のガガーリン団地で実際に撮影を行い、ノスタルジックで幻想的な映像美の中に、繊細な若者の心の機微を見事に映し出すことに成功した。

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