長編デビュー作ながらカンヌ国際映画祭に選出されカメラドール(新人監督賞)ほか3冠を受賞、アカデミー賞外国語映画賞〈ベルギー代表〉選出、ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネートという快挙を成し遂げ、評論家・観客からは“ニュー・ドラン(第2のグザヴィエ・ドラン)”とも称される、今世界が最も注目する新鋭監督ルーカス・ドンの『Girl/ガール』が、7月5日(金)より公開となる。
本作は、バレリーナになるために奮闘するトランスジェンダーの少女の記事に心を動かされたルーカス・ドンの、“必ず彼女を題材にした映画を撮る”という強い思いから誕生。主演のビクトール・ポルスターは、アントワープ・ロイヤル・バレエ・スクールに通う現役のトップダンサーで、“性別を超越した美しさ”と絶賛され、500人を超える候補者の中から選ばれた逸材。初の映画出演で、彼自身はシスジェンダーでありながらララの繊細な表情や思春期の心の機微を見事に表現し、バレエシーンでは圧倒的なパフォーマンスを見せている。その息をのむほどに美しいバレエシーンの振り付けはコンテンポラリーダンス界の旗手であり、日本でも森山未來とタッグを組んだ公演でも知られる天才振付師シディ・ラルビ・シェルカウイが担当している。
そしてこの度、本作を一足早く鑑賞した著名人20名から応援のコメント&イラストが到着した。
少女の成長する姿を描いた名作『ガラスの仮面』の作者美内すずえさん、バレエダンサーとして活躍する宮尾俊太郎さん、映画監督の吉田大八さんからは、『裸の全身を晒しての中性的な美しさと、繊細な情感の表現に、トランスジェンダーの切なさを体感する思いだ』『内なる悩みや孤独が踊りを通した時、そこには確かな美しさが宿っていた』『体という牢獄に幽閉されたヒロイン、その大脱走はどこまでも孤独で痛くて美しい』と、ララの苦悩する姿に心打たれるも、その美しさを絶賛する声が到着。
また、『ダンス・ダンス・ダンスール』の作者ジョージ朝倉さん、『絢爛たるグランドセーヌ』の作者Cuvieさん、『ショーが跳ねたら逢いましょう』の作者えすとえむさんなどバレエ・ダンス作品を描いた漫画家の方々からは『シェルカウイ振付のバレエシーンは美しく、痛ましいのに目が離せない。寡黙な彼女の叫びのようだ。』『こんな美しい作品と出会えて、45才までムダに生きてて良かったです。』『慣れないトウシューズで血に塗れる彼女の足は、彼女の心そのものであまりに生々しい。』とララの心情とリンクする美しいバレエシーンへの賞賛が届いている。
さらに、ゲームクリエイターの小島秀夫さん、映画監督の安藤桃子さんからは、『観る者の眼球と主人公が糸で括られたかのように、ヒロイン、ララにしか焦点が合わなかった。限界まで振り切ったララの痛みは、誰かの痛みと共振する。』『大人になろうとするティーンエイジ・ガールの葛藤と、夢を叶えようとするバレリーナの苦悩に、こんなにも深く共感してしまう。』とララの痛みと葛藤に深く共感したというコメントが寄せられた。
そして、自身もバレエ経験者であり、一児の母でもある女優の佐々木希さんは、『透き通るような眼差しに引き込まれ、懸命に真っ直ぐ生きる姿には勇気をもらいました。観終えた後も、儚く美しいララの笑顔が心に刻まれました。』と苦難を乗り越え成長していく少女の姿に深い感動を覚えた様子。
なお、今回寄せられたコメントとイラストを掲載したチラシが、6月中旬より各上映劇場にて順次設置される予定となっている。
“今とは違う自分になりたい”ともがき、バレリーナになるという夢を追って奮闘するララの姿は、きっといつかのあなたの苦しみに寄り添ってくれるはず。本作の公開にぜひご期待を。
著名人全コメント (※順不同・敬称略)
美内すずえ(漫画家)
主人公の少女ララ役のビクトール・ポルスターが衝撃だ!裸の全身を晒しての中性的な美しさと、繊細な情感の表現に、トランスジェンダーの切なさを体感する思いだ。支える父親の、愛情溢れる演技にも感動だ。
宮尾俊太郎(K バレエ カンパニー プリンシパル)
内なる悩みや孤独が踊りを通した時、そこには確かな美しさが宿っていた。
心に残る作品。
佐々木希(女優)
15歳のララが葛藤し、もがいた結果選択したラストには、ただただ胸が痛かったです。しかし、透き通るような眼差しに引き込まれ、懸命に真っ直ぐ生きる姿には勇気をもらいました。観終えた後も、儚く美しいララの笑顔が心に刻まれました。
安藤桃子(映画監督)
観る者の眼球と主人公が糸で括られたかのように、ヒロイン、ララにしか焦点が合わなかった。限界まで振り切ったララの痛みは、誰かの痛みと共振する。彼女の父がそうしたように、痛みがあれば受け止め包んでくれる場所がある。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
「真実に基づいた実話の映画化」とは違う次元の映画だ。本作はフィクションとドキュメンタリーの中間(ジェンダー)にある、ララ(ビクトール・ポルスター)の人生を投影して創られた唯一無二の“ガール”の物語。だからこそ、大人になろうとするティーンエイジ・ガールの葛藤と、夢を叶えようとするバレリーナの苦悩に、こんなにも深く共感してしまう。ガールズ・トークでは、ルーカス・ドン監督は”第二のグザヴィエ・ドラン“と言われているが、既にある意味、彼をも凌駕している。
吉田大八(映画監督)
体という牢獄に幽閉されたヒロイン、その大脱走はどこまでも孤独で痛くて美しい。
ジョージ朝倉(漫画家 / 男子バレエ漫画 「ダンス・ダンス・ダンスール」 連載中)
あああ、なんとも奇跡的にGirlを映してくれおって・・・!!
こんな美しい作品と出会えて、45 才までムダに生きてて良かったです。
更にムダを重ねたいと思えました。ありがとうございます。
Cuvie(漫画家 / 本格クラシックバレエ漫画 「絢爛たるグランドセーヌ」 連載中)
ララの歩むのが茨の道すぎる!
傷ついて血を流し、それでも勇敢に進む彼女が目指すオーロラ姫は、自分自身の理想の姿か。シェルカウイ振付のバレエシーンは美しく、痛ましいのに目が離せない。寡黙な彼女の叫びのようだ。
えすとえむ(漫画家)
悲鳴をあげる心を、直接見たことはあるだろうか。
慣れないトウシューズで血に塗れる彼女の足は、彼女の心そのものであまりに生々しい。あの足で跳べるといい。いつか、誰より高く。
寄稿イラスト (※順不同・敬称略)
バレリーナを夢見るトランスジェンダーの少女ララ。
イノセントな彼女がたどり着く、映画史上最も鮮烈でエモーショナルなクライマックスに心震える感動作
15歳のララの夢はバレリーナになること。しかしそれは簡単なことではなかった。
彼女は男の体に生まれてきたから。それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援してくれる父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。夢の実現のためララは毎日厳しいレッスンを受け、血のにじむような努力を重ねていくー
だが、初めての舞台公演が迫る中、思春期の身体の変化により思い通りに動けなくなることへの焦り、ライバルから向けられる心ない嫉妬により、彼女の心と体は追い詰められていく―
作品タイトル:『Girl/ガール』
出演:ビクトール・ポルスター、アリエ・ワルトアルテ
監督・脚本:ルーカス・ドン
振付師:シディ・ラルビ・シェルカウイ
2018/ベルギー/105分/フランス語・フラマン語/原題:Girl
後援:ベルギー大使館
提供:クロックワークス、東北新社、テレビ東京
映倫:PG12
配給:クロックワークス、STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト:http://girl-movie.com/
コピーライト:(C) Menuet 2018
7月5日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
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