『ダンケルク』『ヴォイジャー』で注目の英国俳優フィン・ホワイトヘッドのインタビュー映像到着『ゴヤの名画と優しい泥棒』

ゴヤの名画と優しい泥棒

ロジャー・ミッシェル監督長編遺作となる映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』(2月25日(金)全国公開)より、ジム・ブロードベント演じる主人公の息子役を熱演するフィン・ホワイトヘッドのインタビュー映像が到着した。

本作は、1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きたゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件を基にした衝撃の実話。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)。TVに社会との繋がりを求めていた時代、孤独な高齢者のために盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が…。

イギリス・ロンドン生まれのフィン・ホワイトヘッドは、皿洗いのアルバイトをしながらオーディションに通い、クリストファー・ノーラン監督の大作映画『ダンケルク』(2017)の主役に大抜擢。その後、エミー賞を受賞したNetflixオリジナル映画『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』(2018)で主演を務め、タイ・シェリダンとリリー=ローズ・デップと共演し、3月に公開を控えるSF大作『ヴォイジャー』(2021)など話題作に出演。現在24歳というフレッシュな若さで、これからの活躍が期待される英国俳優の一人だ。

本作でフィンが演じたのは、主人公ケンプトンの次男で、船大工として働くジャッキー。何かと口喧嘩が絶えない両親の仲を取り持つ心優しい青年で、事件に隠されたキーパーソンでもある。

到着したインタビュー映像では、本作について「当時のイギリス北部の階級格差に対する市民の声が込められていると思う」と述べ、自身の役どころを「彼は父親の影響で制度に従う気はなくて、さまざまなことに疑問を持っている。政府が絵画に払った莫大なお金を福祉に回すべきだという父親に賛同している。映画の中の彼は怒りをため込んでいるけど、本当はとても物静かな人間で頭にあることを全て口にしようとはしない」と説明。

主人公ケンプトンについては、「年金生活者は無料にすべきだとケンプトンは真剣に考えてる。テレビ受信料は不公平で、老人の孤独を救っているのがテレビだと信じている。そのために絵画の身代金を要求するんだ。英雄的な行動だよね。人の行動がいかに社会を変えるかという、いい見本だと思う」と魅力を語っている。

同じイギリス出身の名優ジム・ブロードベントとヘレン・ミレンと念願の初共演を果たしたフィン。「最高の共演者に恵まれて至福の時だった。2人とも僕にとっては長年の憧れと尊敬の存在だったけど、そんな2人によくしてもらって楽しく仕事ができた」と振り返り、最後に観客に向けて「観客のみなさんも心を打たれると思うし、見終わったあとに心が晴れるといいな」とメッセージを贈っている。

フィン・ホワイトヘッドが写る新場面写真2点も解禁。恋人イレーヌ(エイミー・ケリー)と共にケンプトンの裁判を傍聴する姿と、仕事着で兄ケニー(ジャック・バンデイラ)と物憂げに煙草をふかす姿が収められている。

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』は2月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。

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